大雪の節も過ぎ、いよいよ世間は師走本番といった感になった。巷の人々はすでに新しい年に向かって一斉に走りはじめているようなあわただしさが街に漂っている。しかし、僕はこんな歳暮だからこそ、自らの1年間をじっくりと振り返るいいチャンスなのではないかと思っている。ここ5~6年の間、僕は忘年会などには極力出席しないようにしていた。参加してもせいぜい1~2回にしていたが、今年はすでに決まっているだけでも10回はある。トホホ・・・・・出費も馬鹿にならないさ~。みな断わりずらいものばがりである・・・・。プラスさまざまな写真賞の受賞式と祝賀パーティーなどが重なっている。とても全部には付き合いきれるものではない。それでもこの間、第35回伊奈信男賞、第12回三木淳賞、第7回名取洋之助写真賞、第36回日本写真家協会賞の受賞式・パテイーには顔をだした。昨年、一昨年は海外取材に出ていたので、3年ぶりだった。今年の伊奈信男賞、三木淳賞受賞作品は正直あまり感心しなかった。
明日、12月10日から16日まで、エキジビションサロン銀座(03-5638-2213・銀座ファイブ2F)で「チベット山岳写真協会第2回写真展ーチベットと周辺の自然と暮らし」が開かれる。僕も顧問になっているので「風」をモチーフにした作品2点を出品している。ぜひ、銀座方面にお出かけの際は、覗いていただければうれしいです。昨日、日本写真家協会会員懇親会で懐かしい写真仲間に多く会って、しばし語りあった。会終了後、大分県から上京した写真家の高見剛さんや、北海道から参加した伊丸岡秀蔵さんたちと7人で飲んだ。高見さんは写真集の出版のために上京してきたのだという。山と渓谷社で決まりそうだと言うので乾杯をした。彼とは以前に湯布院で写真展をしたときにずいぶんとお世話になった。「日本の基地」の取材のときも一緒に同行してくれた古くからの友人である。またかって日本写真家協会の理事を何期か一緒にしたことがある伊丸岡さんが現在、中国の西北大学をはじめ5つの大学の講師をボランテアで務めているというのには驚いた。どの大学も西安周辺なので北海道から月1回ペースで通っていると言うのだから大変だと思った。