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2009年5月3日 祝!立川志遊くん真打昇進

第40回二つ目ファイナル「志遊の会」で挨拶する立川志遊師匠
第40回二つ目ファイナル「志遊の会」で挨拶する立川志遊師匠

 

春驟雨の晩、立川志遊の二つ目ファイナルとなる落語会へでかけた。日暮里サニーホールと上野・広小路亭の2ヶ所でこの会は40回も続けられてきた。実は彼とは長い付き合いで志遊くんが前座で志楼と名乗っていた頃、もう15~6年前になるだろう。その間ずーと観てきたが、本格的な人情噺ができる若手落語家として期待をもって見守ってきた。最近の志遊の噺は、大笑いはもちろんだが、涙が止まらなくて困る。歳のせいで涙腺が緩んだんだよ。といわれそうだが、周りの客をそっと見てみると泣いているのは僕だけじゃないのである。彼の腕が上がったというのか、喉が上がったとはいわないですね。とにかくいいですぞ~。新進噺家では絶対のお薦めです。どうぞ、御ひいきに・・・・・・。

さて、その志遊くんが6月6日6時から銀座ブロッサムで「真打昇進披露落語会」を盛大におこなう。出演者には、師匠の立川談志をはじめ、談春、志の輔、左談次、ぜん馬などなど立川一門総出の感がある。そこで僕にできることは・・・・・と思って、志遊の写真を撮ってやることにした。題字は友人の書家、豊田育香さん、デザインは僕の写真の弟子の塩崎亨くんに頼んだ。彼はフリーの写真家になる前は、大手のケームソフトメーカーの3Dデザイナーをしていたのだ。今までの落語界のチラシにはなかった奇抜なものと案外評判がいいらしい。よかった・・・・・・・。そういえば先日、「銀座百点」の懇親会に参加したら、談志師匠も来ていた。先輩写真家の藤森秀郎さんが、「俺たち幼馴染でよく遊んだんだ。小松君紹介するよ」と師匠に引き合わせてくれた。その時、志遊くんの話に及んだ時、師匠は「彼は根からまじめすぎる男、よろしく頼みます」とペッコと頭をさげられたので、恐宿してとんでもありません。と席を辞したことがあった。今度の会ではその師匠と直系最後の弟子との共演が実現する。いまから楽しみではある。

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*今日から5日間、「上州故里」の取材をかねて墓参りや一人暮らしのおふくろに会いに行ってきますのでブログはお休みです。みなさんも楽しい休日をお過ごしくださいね。

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