写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.2298] 2022年11月10日  金大偉 特別絵画展「桃源郷 Earthly Paradise」(銀座・ミーツギャラリー/11月19日まで)を見る。9日、「写真集団・上福岡」例会行われる。第30回志木フォトクラブ写真展(志木市民会館/11月13日まで)を見る・・・。

 

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銀座6丁目の西五番街通り沿いにあるミーツギャラリーはこのビルの2Fだ。

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期間中にトークショーやミニ音楽ライブなどの企画がおこなわれる。 金さんが監督、音楽、脚本、撮影、ナレーションまでした満州族のドキュメンタリー映画の第2弾が来年1月に公開。アイヌ民族を追ったドキュメンタリー映画は来月に公開する予定だ。どちらも楽しみだ。

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「無の境地と表現の極限」、「桃源郷と社会空間における変容」とトークショーのテーマは難しい。哲学者と金大偉さんの対談が楽しみだ。久しぶりに会ったので記念に。年に一度、彼が教授をしている映画学校に行って、僕が講義をするのがもう10年程続いている。ここ2年はネットでの授業だったが・・・。

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仕事で東京に来ていた鹿児島の写真家・村上光明さんと銀座で会ったので誘って来た。明日9日に帰るという。

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小一時間あったので、近くの銀座ライオンへ行った。2年ぶりの再会だったので写真談議に花が咲いた。彼は今からお孫さんの夕飯を作るという。僕は2か月に1度通院している病院へ行く・・・。

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その病院にはすでに30数年通っている。最初は1か月に1回だったが、10年程前から遠いので2か月に1回にしてもらった。いつも混んでいて予約していても1時間以上は優に待つ。この日診療が終わったのは午後7時半過ぎだった・・・。 かってこの街に事務所があり、4年程住んでいたので今でも馴染みの店が4~5軒ある。行くと必ず2軒は寄るのだが、この夜は久しぶりに焼き鳥屋に寄った。いつもは沖縄の酒場がボトルも入れているので多いのだ。 写真はマグロの切り落とし。

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左からトリカワ、テッポウ、名物のつくね、レバ。

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手づくりのキンピラ。昔と味は変わらなかった。

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僕のこの店で一番のおすすめは、焼きおにぎり。大葉が表面についている。実はこのおにぎりは先代、元産経新聞社に勤めていた無口な大将と元社会党委員長の土井たか子似の女将との合作。親父さんが突然亡くなったので甥っ子の当時20代の青年が焼き場を担当した。なかなかうまく焼けなかった。あれから20数年。彼も、いま女将の娘さんも僕を覚えていて「おにぎりどうですか・・・」と聞いた。僕は「形や焼き具合は良いが味が少し濃い。浸け過ぎだ」と正直に言った。そしたら女将が「出汁に浸けるのは私で女性客がしっかり浸けてというのでつけ過ぎたかしら・・・」と笑った。

僕は先代が焼いている時からこの店の焼きおにぎりは都内で3本指に入ると言っていた。一番はもう店じまいしてしまったが神楽坂の路地裏にあった「さくら井」。この店も老夫婦がしていてカウンターに小上がりの席があるだけの個人周りとした店だった。ここの焼きおにぎりはむすびは小さく、幅があり、丸みのおびた形だ。このおにぎりをこよなく愛したのが政治家の田中角栄。親父さんの言うことには多い時には300個。一人で握るのだから一日仕事。夜遅くまで頑張っている職員たちへの差し入れなのだそうだ。僕も行くと必ず頼んで酒の肴にしていたものだ。

また、この店にはいつも2~3人の神楽坂の若い芸者衆がいた。カウンターの隅にいてお客さんからの声掛けを待っていた。若い芸者さんたちから人生相談ではないがよく話を聞いていた。親父さんが「コマッチャンは暇なのだから話を聞いてやって・・・」などと僕に振るからである。田舎の親たちの事、将来の事など・・・。中には涙を流しながら話す子もいた。今思うと何か懐かしい思い出ではある・・・。

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俳人の吉田類が「酒場放浪記」でこの店にも来ていた・・・。

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11月9日、写真を撮り忘れて残っていた会員だけで・・・。来年2月下旬から始まる「写真集団・上福岡」第40回記念写真展へ出品する作品選びが本格的に始まった。

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最寄り駅が同じの一瀬事務局担当と写真家・眞月美雨さんと駅前の中華料理の店で食事をした。一瀬さんが中華料理が好きだというので。この店は数年前にできたのだが、黒龍江省の出身の家族でやっている。料理をするのは父親だが、これが四川料理もふくめて何でも作り、それが旨いのである。

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手作り水餃子。

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賄い料理をつまみにとご主人が出してくれた。ここでのボトルは「キンミヤ焼酎」1本、1300円なり。

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五目チャーハン。600円だが中に具がつまっていてボリュームがあり旨い。3人でも食べきれないぐらいだ。

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僕の定席。お店のお姉さんがパチリ~!!

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ホタテと野菜の炒め物。1200円なり~!!

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女性たちが帰った後、僕は独りで30年来通っている地元老舗の居酒屋へ行った。10代からこの店の板場で働き、40歳でまだ結婚もしていなかった「ひろ君」がこの夏、突然にコロナ感染で亡くなった。人一倍元気で、彼の焼き物はとりわけ美味かった。僕の焼き鳥は部位によって焼き具合を調整してくれた。今店では焼き鳥はメニューから消えている。僕のボトルは通称「耳なし芳一瓶」と呼ばれている。もう何代目かになっているがこのボトルでも10年以上は経っている・・・。

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数日前に突然、家を訪ねてきた人がいた。地元に住むアマチュアカメラマンで今度写真展に初出品するのでぜひ、僕に見て欲しいという。丁寧に手紙を添えて案内状を持ってきた。僕の著書『シャツターはこころで切れ』(手に持っている本)など数冊購読したという。それで初日の10日に行ったのだ。右がその人、阿部賢司君。写真に対して熱い志を持っていると感じた。一瀬邦子さんの旦那さんがお見えになったので写真を撮ってもらった。

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