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[no.921] 2016年5月12日  東放学園プロモーション映像科(2年生)の特別授業のゲスト講師として招かれた・・・。石山喜美子写真展「わたしが出会った素敵な作家たちー1970年代雑誌『面白半分』より」(銀座 巷房3F/BF1・5月14日まで)を見に行った~!☆

 

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東放学園が高田馬場にあった頃にゲスト講師の依頼があって以来( ´艸`)・・・。現在は西新宿に、東放学園専門学校、東放学園映画専門学校、東放学園音響専門学校、東京アナウンス学院とそれぞれビルを構えている。僕の友人で映画監督・音楽プロデューサーの金大偉君(僕の左隣)が、この学校の専任講師をしているので、たまに今回のようなお呼びがかかるのだ・・・・。

 

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授業風景。カメラを向けるとみなノリがいい・・・・。

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講義が終了した後、8人の学生から質問があった。中国の北京から留学しているYさんは、とりわけ熱心で授業終了後も僕に詰め寄って質問を繰り返した。このクラスのなかに5人ほどのアジアからの留学生がいた・・・。

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今度、金君が監督・音楽・構成・撮影をした日中共同プロジェクト合作記念作品「ロスト マンチュリア サマン」は、7月23日から30日まで。横浜のシネマ・ジャック&グティ(TEL:045-243-9800)で上映される。この映画は天空の物語である・・・。失われた満州民族の原郷と薩満(シャーマン)の宇宙と時空を求めた金大偉監督が贈る魂のロードムービーだ。ぜひ、鑑賞してほしい映画なのだ~!☆(上映時間115分、カラー作品)

 

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関東大震災以後に建てられた銀座1丁目にある奥野ビル。その3階と地下1階で石山喜美子さんの写真展は行われていた。エレベターは今時珍しい、ドアは手で開け、中の網戸のドアも開けて乗り、もちろん手動で締めないと動かない。降りる時も然りだ。5~6年ぶりぐらいになるか、とにかく彼女と再会をした。今回の写真は、石山さんが雑誌「面白半分」に勤めていて、写真をやり始めた頃の作品だ。昨年1年かけてネガを整理し、一点、一点銀塩印画紙にプリントしたという。

「やはり暗室に籠もってバライタで焼くといいわね~。創作活動をしているという実感がつかっめたし、改めて写真の魅力が再認識ができ、ますます写真が好きになったわよ~!」と、僕に語るのだった。今回登場している作家たちは、野坂昭如、井上ひさし、開高健、寺山修司、五木寛之、羽仁五郎、吉行淳之介、大島渚、金子光晴、草野心平、田中小実昌、唐十郎などをはじめ昭和の文壇を彩った綺羅星のような人たちばかりだった・・・・。

「誰もがあまり見せたことがない笑い顔、表情をしていますね・・・・」というと、石山さんは「そうなのよ、みなさんスターばかりでしょ。そこへまだ駆け出しの若い娘がカメラを向けるので君、大丈夫、ちゃんと撮れるの・・・?!という顔をするの」。それで、今までにいろいろな写真家が撮っている写真にはない独特な雰囲気、まるで友達か、家族が撮っているような温度感が出ているのですねと僕が言うと「そう言ってもらえるとうれしいわ~!」と石山さんは、娘さんのようにはにかんだ・・・・。

 

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11日は、午前中から東放学園映画専門学校の講義のために出かけ、授業が終わってから銀座でいくつかの写真展を見た。そして最後に石山喜美子さんと再会して楽しい時を過ごせた・・・・。

今晩のおかずの魚などを買ってから、家に辿り着いたら上の写真ようなきれいな夕焼けが広がっていた。思わず合掌をしたのである・・・・。  あらためて合掌~!☆

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