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[no520] 2012年12月5日 ニコンサロン写真展の年度賞である第37回伊奈信男賞並びに第14回三木淳賞授賞式・祝賀パーティーに出席した・・・・・・。

昨日、久しぶりに外出した。この間、前橋での展覧会終了後、10日間家にこもって来年1月5日からはじまる僕の写真展「三国志巡礼」の作品セレクトに明け暮れていた。特にこの4日間は根をつめていただけにこの日は久しぶりの気分転換になればとの思いもあった。写真構成の七割方までが出来、方向性が見え始めたから出かける気になったのである。新宿のカメラ店にも寄りたかったし、写真弘社との打ち合わせもセッティングした。最近は余り都内に出ないので、出たときに幾つかの用件をまとめて済ますように心がけているのだ。

今年度の伊奈信男賞は、日系4世のBRIAN Y.SATOさんの「ごくろうさま ハワイの日系二世」だ。テーマ性や表現方法は別段新しくはないが、丹念に取材しており、その努力は評価できる。しかし、プリントや展示の仕方には一考を要すと思った。三木淳賞には、斉藤麻子さんの「FIELD NOTE」が選ばれた。彼女はすでにこの作品で今年日本写真協会賞の新人賞も受賞している。最近の若い写真家のなかでは骨太な作品ではあるが、けして目新しい作風ではなく、類似作品もあるのが気になった・・・・・・・。

久しぶりのパーティーに参加したので、日本写真家協会の田沼武能会長や熊切圭介副会長をはじめ、多くの人たちと話しが盛り上がって楽しかった・・・・・・・・・。

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新宿ニコンサロンがある副都心の新宿エルタワー28階から見た東京の夜景。最近街の灯が暗くなったと感じる・・・・・・・。

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第14回三木淳賞を受賞した斉藤麻子さん(左)と日本写真協会の事務局員のTさん。
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伊奈信男さんのご子息(右)と三木淳さんのご子息。生前僕は両先生にお世話になった。その思い出話をするとお二人は喜んでくれた・・・・・・・・。
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公益社団法人日本写真家協会名誉会員の丹野章さんと常務理事の山口勝広さん。二人は長きに渡っての良き先輩写真家である・・・・・・・・。
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先輩ではあるが写真仲間でもある中村征夫さん(右から2人目)と市原基さん(左端)。女性は中村さんの事務所のスタッフ。2人ともいい仕事を残している本物の写真家である。
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パーティーに参加していた写真家の塩崎亨君と編集者のYさんと3人で先代から付き合っていた新宿の「樽一」へ牡蠣と鯨を食べに行った。この日、石巻港からはじめて牡蠣が入荷したというメールを2代目店主の慎太郎君からもらっていたので、震災復興の一助となればと出かけてきたのだ。例年の2割ほどしか収穫がまだないという。牡蠣は小ぶりではあったが東北の潮の香りと甘みが口の中に広がってきた・・・・・・・。
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僕らにとっては鯨は子供の頃、いやというほど食べさせられた記憶が残っているが、現代っ子の2人は余り口にしたことが無いという。とくにYさんは山国育ちのためか、物珍しそうに写真を撮りながらメニューなどをメモしていた
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塩崎君もYさんも明日は仕事で朝から忙しいと言うのでそこそこに引き上げた。僕もまだまだ1月の写真展の展示構成が終わったわけではない。今日も一日格闘して、明日6日に写真弘社へポジを引き渡す予定だ。22年間、60、000キロメートル歩いて撮影してきた重みはやはりある。還暦の年の初めにふさわしい、自分で納得のいく作品展にしたいと強く決意している・・・・・・・・・。

☆2012年 春待月  長崎・Yさん(長崎ちゃんぽん・長崎皿うどんセット) 東京・F社さん(恵比寿ビール詰め合わせ) 神奈川・Mさん(手作り梅酒、オリーブ漬けなど詰め合わせ) ・・・・・・・心から感謝します。  合掌    日本お布施党 党首

 

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