写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.335] 2011年7月21日 『宮澤賢治 雨ニモ負ケズという祈り』(重松清・澤口たまみ・小松健一著 新潮社)7月25日全国一斉発売!ご覧下さい☆!『瀧 巡礼』の本刷り印刷立会いのため、東京印書館印刷へ・・・・・。

 

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昨日、25日に発売となる『宮澤賢治 雨ニモ負ケズという祈り』(1600円+税)の見本が届いた。僕としては一昨年の『太宰治と旅する津軽』に続いて2冊目のとんぼの本である。この本から新シリーズとなり、幅が2センチ、タテが1センチほど大きくなった。見開きのページが35ミリフイルムサイズと同様になったので写真が大きく見える。

「宮澤賢治(1896~1933)の死後、メモやスケッチが配されたノート類がみつかった。うち一冊の手帳に『雨ニモ負ケズ』で始まる、よく知られた詩がある。今なお私たちの心に響くその一篇を、彼はどんな人生の中で書き留めたのだろう。『自然を見たままに記録した』と賢治自身が語った作品と生涯をたどる。作家・重松清氏には、大正12(1923)年に賢治が向かった樺太(サハリン)を、鎮魂の思いをこめて歩いていただいた。ナチュラリスト賢治の後輩に当る盛岡在住の作家・澤口たまみ氏には、作品に謳われた『自然』を考察するとともに、賢治の秘められた恋と、知られざる恋人の実像を明らかにする。詩人の郷里、岩手の美しい四季の情景は、30年にわたり賢治の原風景を追い続ける写真家・小松健一氏による。」・・・・・本書の表紙カバーより。

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作者の瀬下さんとADの高柳さんと綿密な打ち合わせをする僕ですが・・・・・。
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自転車なみのスピードで、各地に被害をもたらした台風6号が、太平洋上に離れつつある今朝は、6時前に起床した。8時過ぎから東京印書館の工場において、瀬下太刀男写真集『瀧 巡礼』の印刷立会いがあるからである。AD責任者の高柳さんをはじめ、営業の佐々木さんらスタッフも顔をそろえた。作者の瀬下さんも定刻には来た。デザインを担当した塩崎君は昨日から山梨へ取材に行っており、台風の影響で今朝戻ったというので、少し遅れて来た。現場スタッフの努力もあり、順調に印刷は進み、夕方まで8版まで終えることが出来た。ご苦労さまでした。
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遅い昼食は、武蔵野のたたずまいを残す平林寺の門前にある有名なうどん屋さんへ行った。夏野菜のかき揚げざるうどんを食べてみた・・・・・・・。
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今日の立会いを終えてから東京印書館の別な事務所へ行って打ち合わせをした。その後、塩崎君と鮨をたべてから自宅に戻り、鈴木孝雄写真集『我が心の山嶺』の表紙に使う書を揮毫した。デザイン担当の塩崎君が「瀧」に続いて「嶺」を書けというのだ。ネパールヒマラヤで梳いてもらった紙に何点か揮毫してみたが、なかなか気に入った字が書けなかった。おかげで部屋はご覧の通り・・・・・・・・。

明日も朝早くから印刷の立会いだ。今年になってこれで4冊目の立会いとなる・・・・・・・・。

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