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2009年8月9日 太宰、寺山、インドそして写真・・・がつなぐ愉快な縁

今日8月9日は、64年前の長崎に、広島につづき原子爆弾がアメリカによって落とされた日である。原爆によって長崎の地で、この日までに亡くなられた149.266人の御霊に追悼の意を捧げたい。   合掌
一昨日の7日は、この5月に太宰の取材で弘前に行った折りに、知り合った鎌田伸爾さんと池袋で再会した。彼は音楽の高校教師が本業であるが、雑誌「北奥気圏」の編集長であり、いま話題となっている津軽語訳『走っけろメロス』の著者である。津軽弁で朗読をし、パリ仕込みのバリトンの美声でシャンソンも歌うというユニークな先生だ。その彼が様々なイベントのために上京して来たので、新潮社のK編集者と一席設けたというわけである。鎌田さんは、さらに俳句もたしなんでいるという。そしてライフワークにしているのは、寺山修司研究だ。8月下旬に『望郷の虹ー寺山修司青春譜』(未知谷)という俳句小説仕立ての本を出版する。現在も青森に暮らす寺山修司初恋の女性を発見したことがこの作品を書く動機となったという。僕の手持ちの寺山の資料も提供した。


昨日、8日は写真研究会「風」の第2回例会が都内でおこなわれた。この日は創立メンバーの他に、フリーのライターをしている女性が取材先の南房総から駆けつけて新たにメンバーに加わった。さらに中国四川省、イ族出身の写真家、日本写真家ユニオン会員の写真家も特別参加してにぎやかとなった。皆でひとりひとりの作品を丁寧に合評していき、作品の方向性などについて討議を深めた。例会終了後、8月下旬からインドへ取材へ行く女性メンバーの激励会をいつもの魚の旨い居酒屋でおこなった。一緒に行く前メンバーだった写真家も来て、2人を大いに激励する場となった。またこの日、名古屋から参加しているメンバーの奥様も合流して、さらに華やかとなって盛り上がった。若い2人には、インドは熱いが、がんばっていい取材をしてきてほしいと思っている。

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写真研究会「風」第2回例会での合評(8月8日)

写真研究会「風」第2回例会での合評(8月8日)

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