写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2009年7月24日 浪花、吉備、瀬戸内、高松・・・駆け歩き日記

18日の朝から昨日23日まで大阪、岡山、高松などを巡ってきた。前半は、「フォトコン」連載中の企画「小松健一の写真道場」の門下生2人がモティーフとしている土地を訪ね、一緒に撮影をしながら個展へ向けてアドバイスをするというもの。初日のAさんとは大阪・梅田界隈の再開発地を炎天下のなか歩いた。2日目のDさんは、岡山の水島工業地帯周辺の町を撮り続けている。大雨注意報の出ている最中取材を敢行した。同行した坂本編集者も夢中でシャッターを切りつづけていた。仕事を終え大阪へ戻った坂本君と別れた午後9時過ぎ、ホテルに訪ねてきたデザイナーのS君と岡山の街に出て一杯やった。彼は2年前までは、東京に事務所を構えてバリバリと仕事をしていたのだが、訳あってこの11ヶ月間、金光教の修行のため山に篭っていたのだ。S君はこれからどんな人生を歩んでいくのだろうか・・・・。一人の友人として見つづけていきたいと思った。

翌日は写真研究会「風」同人の高田昭雄さんと岡山市の路面電車を一作年につづき取材。後楽園も久しぶりに歩いてみた。岡山城を囲むように流れる旭川は増水して濁流となっていた。夕方から倉敷の写真家の故中村昭夫さんの墓参りに行った。昨年突然、病気で亡くなったのだが、偶然にもその1カ月前に訪ねて話をしている。先輩写真家として以前からお付き合いをさせてもらっていたが、こんなに早く亡くなるとは残念の極みである。奥さんが待っていてくれて、ひとしきり中村さんの残した「吉備」などの作品について語った。その後、中村さん行き付けの店へ案内され、瀬戸内の美味な雑魚を馳走になった。楽しい一夜であった。21日は早朝、日光・男体山、上州・武尊山などの登山行から5日ぶりに戻ったばかりの高田さんの奥さんとともに瀬戸大橋を渡って高松へ行った。写真の弟子の娘さんが難病と闘っているというので見舞いに行ったのである。しかし、逆に闘病中の彼女や家族から元気をたくさんもらい、おいしい料理もご馳走になって何しにいったのやら・・・・。帰りに讃岐うどんのぶっかけだけは一杯食べてきた。


22日は午前中、日本では46年ぶりの皆既日食を瀬戸内の町で撮影。その後、高田さんが講師をしている早島写真同好会のメンバーが中心の写真講座に招かれた。午後、夜の2回で50数名が参加するという盛況ぶりであった。全日写連やJRPや地元の写真クラブの面々も参加、みんなの熱気に圧されて少々疲れた。最終日はのんびりと高田夫妻と倉敷の町を散策してから倉敷アイビースクエアでランチをご馳走になって帰路へとついた。どんな食事をしたのか、いくつか写真で紹介しましょう。こんな美味しいものばかり食べているから、太るんだと叱られそうですが、・・・・・残念ですが体重は増えていませんでした~よ。でも、自戒せねばとは思います。


7月18日 大阪・梅田の地下飲食街の立ち飲み串揚げ屋で。「フォトコン」編集部の坂本君と。

7月18日 大阪・梅田の地下飲食街の立ち飲み串揚げ屋で。蓮根や玉葱が美味しかった。「フォトコン」編集部の坂本君と。


7月19日 岡山・下津井漁港の食堂での昼定食。小鯛の煮物、鱧などが美味しかった。

7月19日 岡山・下津井漁港の食堂での昼定食。小鯛の煮物、鱧などが美味しかった。


7月19日 児島の割烹料理屋に地元の写真愛好家に招待され、今旬の活き藻蛸を馳走になった。そのまま生でもいけるし、軽く焼いて食べてもいい。坂本君は口や喉に吸盤が吸い付いて焦っていた。いままで蛸でこれほど旨いと思ったことはなかったが、一匹を4人で食べられないほどのボリュームだった。もったいないのでもらって帰った。

7月19日 児島の割烹料理屋に地元の写真愛好家に招待され、今旬の活き藻蛸を馳走になった。そのまま生でもいけるし、軽く焼いて食べてもいい。坂本君は蛸が活きているので口や喉に吸盤が吸い付いて焦っていた。いままで蛸でこれほど旨いと思ったことはなかったが、一匹を4人で食べられないほどのボリュームだった。もったいないのでもらって帰った。


7月20日 倉敷の中村さんの行きつけの居酒屋で。昔ながらの蔵作りの店で歴史を感じ落ち着く。瀬戸内の雑魚料理がなんと言っても旨い。穴蝦蛄、石モチなどのから揚げやママカリの焼き南蛮など珍味だった。ママカリは、あまりの旨さにご飯が足らなくなって隣に、飯をかりにいったことから「ママカリ」と命名されたということを中村さんの奥さんは自慢そうに語った。

7月20日 倉敷の中村さんの行きつけの居酒屋で。昔ながらの蔵作りの店で歴史を感じ落ち着く。瀬戸内の雑魚料理がなんと言っても旨い。穴蝦蛄、石モチなどのから揚げやママカリの焼き南蛮など珍味だった。ママカリは、あまりの旨さにご飯が足らなくなって隣に、飯をかりにいったことから「ママカリ」と命名されたということを中村さんの奥さんは自慢そうに語った。


7月22日 高松はあまりにもうどん屋が多いが、そのどれもが水準をクリアする旨さだ。この店も一杯250円。葱、揚げ玉は自由だ。やはり醤油のぶっ掛けがシンプルで旨い。

7月21日 高松はあまりにもうどん屋が多いが、そのどれもが水準をクリアする旨さだ。この店も一杯250円。葱、揚げ玉は自由だ。やはり醤油のぶっ掛けがシンプルで旨い。

このウェブサイトの写真作品、文章などの著作権は小松健一に帰属します。無断使用は一切禁止します。