写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.2338] 2021年11月24日  「W.ユージン・スミスの見たもの―写真は真実を語る」(11月25日まで/フジフイルム スクエア)、フジフイルム・フォトコレクション特別展「師弟、それぞれの写真表現」(12月28日まで/同スクエア)、大石芳野写真展「瞳の奥にー戦争があるー」(11月28日まで/武蔵野市立吉祥寺美術館)、第27回酒田市土門拳文化賞作品展(12月6日まで/ニコンプラザ東京 THE GALLERY)など巡った・・・。

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写真家で写真研究塾「風」同人でもある眞月美雨さん。

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いままでに、ユージン・スミスの写真のほとんどは、写真集などで繰り返し見てきたが、やはり生のプリントで見るのとは断然違うことが改めて思った。会場にはディテールの部分に何が表現されているのか、目を皿のようにして作品を見つめる鑑賞者が多かった。僕も出版物では、解らなかったユージン・スミスの作画意図が改めて理解できたことは収穫だった・・・。

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このポスターの作家たちの他に、田淵行男と水越武、岩宮武二と森山大道、田中光常と星野道夫、岡田紅陽と白旗史朗、木村伊兵衛と田沼武能、桑原甲子男と荒木経惟などが出品していた。

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武蔵野市平和の日条例 制定10周年記念事業としてこの企画展が開催された。大石さんが約40年間にわたり世界の戦争の犠牲になった人々を取材してきた。その記録をモノクローム作品で展示している。本人には会えなくて残念だったが心には深く沁みた写真展であった。(入場料:300円、中高生は100円、小学生以下、65歳以上、障がい者は無料)

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この春まで、小松健一主宰 写真研究塾「風」の事務局長を永く務めて来た写真家の鈴木渉さんが、今年度の第27回酒田市土門拳文化賞を受賞した。新宿にあるニコンプラザ東京で、その作品30点と同賞の奨励賞を受賞した3作品も同時に展示されている。(前列右側が鈴木渉さん)

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閉館後、初日ということもあり見に来ていた名古屋の写真家・森田雅章さん(手前)と僕の隣から、写真家の眞月美雨さん、信州の伊那から来た写真家・橋都とみ子さんとで、鈴木さんを囲んでささやかな祝う会で乾杯をした。みな「風仲間」でもあるので、受賞までの苦労話やエピソードなど写真談議に時が経つのも忘れ盛り上がった初冬の一夕であった・・・。

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