写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.2337] 2021年11月22日  約1年ぶりに、新型コロナウイルス感染拡大の”緊急事態宣言”が解除された沖縄を取材した。8日間と言う短い期間だったが、これから数回に分けて報告します~!♡☆ (第1回)

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関東地方では、すっかり初冬の訪れを感じる季節になった10月28日、沖縄に向けて羽田空港を発った。眼下には冠雪した富士山が光って見えた。これから8日間、11月4日までの「琉球 OKINAWA」の取材のことを想った・・・。

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昨年11月以来の沖縄取材だった。その間、何度かエアチケットを予約して取材を試みたが、新型コロナウイルス感染が急拡大を続け、すべてがキャンセルとなった。そして今回、1年ぶりにようやく沖縄訪問が実現したのだった。相変わらず珊瑚の海は美しかった・・・。滞在中の平均気温は27~8度。真夏日の気温だった。

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着いたのは、総選挙終盤戦の真っ只中であり、折からの100年ぶりと言われる小笠原諸島の海底火山の大噴火により沖縄各地に軽石が押し寄せ、港や漁に大きな損害をもたらしている事が毎日のニュースで騒がれている時でもあった。特に被害が大きいと言われていたやんばる地方へ行った。写真は大宜味村の東シナ海に面した海岸線。軽石の漂着はどこまでも続いていた・・・。

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餌場である珊瑚のリーフ内の浅瀬の海が、一面に軽石で埋まってしまい途方に暮れる海鳥。

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手前はまだ軽石が来ていない海。しかし、すぐ目の前まで筋状になって軽石が押し寄せていた。

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本部町と屋我地島を結ぶワルミ大橋から海峡を望む。軽石の群れはまるで龍のごとくに次々と押し寄せてきていた・・・。

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前方に見えるのは古宇利島。

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国頭村辺土名漁港で。漁船と押し寄せた軽石。

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 沖縄県の最北部の国頭村の辺土名漁港には、軽石が流れこまないように防護対策を取っていたが、次々と越えて漁港に押し寄せていた。

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僕が好きだった瀬底島。スクが大量に押し寄せてきて、島上げての漁が盛んだったこの島。珊瑚の白砂の浜も美しかった。赤瓦の家々の佇まいもステキだった・・・。それが一つのホテルが島に建設されたことで島の景観も、人々の暮らしぶりも変貌してしまった瀬底島。古宇利島にも同じことを見たが、沖縄の美しき離島は、観光化の波みに寄ってみなこうなってしまうのだろうか・・・。今回の旅で一番虚しくそして哀しく思えた光景だった。僕には米軍の水陸両用車が沖縄の珊瑚のビーチを我が物顔で踏みつぶしていくのと重なって見えるのだった・・・。(正面に見えるのは伊江島)

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