写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.841] 2015年8月6日 日本写真界の”巨星”堕つー写真の著作権の確立に尽力し、啓蒙を続けた写真家・丹野章さんが、広島に原爆が投下された前日の8月5日深夜に亡くなった・・・心からのご冥福をお祈りいたします・・・。 合掌  ☆『決定版 広島原爆写真集』・『決定版 長崎原爆写真集』(勉誠出版)が同時に今日、全国の書店で発売に~!☆!☆

今日、8月6日はアメリカによって人類に初めて原子爆弾が投下されてちょうど70年目となる節目の日である。広島でおこなわれた原爆慰霊祭には、100カ国、55、000人を超える人々が参列した。この一年間で新たに原爆で亡くなった5,359人を合わせて、いままでに297,684人の方々が原爆死没者として名簿に記入されている。現在ご存命中の被爆者は、183,519人、その平均年齢は80.133歳と今年はじめて80歳を超え、一層の被爆者の高齢化が問題となっている。

お亡くなりになった方々には、心からのご冥福をお祈りするとともに現在、被爆者として過酷な中でも生き続けられている人々に対しては心からのお見舞いを捧げたい・・・・・・。 そして現在の日本がまた戦争をする国になる道へ舵を切ろうとしている安倍・自民公明政権に対して警鐘を鳴らし、危惧を抱きながら昨日亡くなった写真家の大先輩である丹野章さんへも心からの哀悼の意を表するものである・・・・・・・。  合掌

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「今夜辺りが山場だと言われた。お父さんが小松さんにどうしても会いたいと言っている・・・・」という電話をもらって八王子の入院している病院へ駆けつけると思っていたよりも元気で、ベットの上でメールをかけまくっていた・・・・・。7月29日、午後2時半頃。亡くなるわずか5日前である・・・・・・。
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『決定版 広島原爆写真集』、『決定版 長崎原爆写真集』の刷り出しを見て、喜んでいた。丹野さんは、監修をした「反核・写真運動」の5人の発起人の一人で、最後まで運営委員として運動の先頭に立っていた。7月23日から始まった「原爆投下70年ー広島・長崎写真展」(主催:「反核・写真運動」)が開かれていた文京シビックセンターにも病院から駆けつけてくれて、大勢の入場者を少し驚きながらも見つめていた・・・・・・。 (長男・真佐志君と奥様の典子さんと)

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僕と奥様の典子さん3人でと撮ろうと言ったら、突然、「かっこ悪いから・・・・」と酸素マスクを外してカメラに向かった・・・・・・・。
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8月6日に一斉に全国の書店に並んだ2冊の決定版『広島原爆写真集』、『長崎原爆写真集』(勉誠出版)。監修は「反核・写真運動」、編集・構成・執筆は僕と新藤健一さんの2人で担当した・・・・・・。
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8月5日午前0時2分に八王子の病院で亡くなり、1時間後には霊柩車で自宅のある中央区へ向かったという。「いつも親子喧嘩をしていたけれども、実はとても仲がよかったんです・・・・・」と話す長女のA子さん。
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まるで眠っていて、「お~い小松君来ていたの?」と起きだす様なおだやかな顔だった・・・・・。僕も丹野さんが目を開けたような錯覚を何度も覚えた・・・・・・・・。
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髪の毛は90歳とは思えないほどふさふさで、肌は潤っていた。A子ちゃんが「肌のつやはおとうに負けた・・・・」と苦笑いをしていた・・・・・・・。
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長男夫妻と子ども、次男、長女たちに囲まれて、記念写真を撮る奥様の典子さん(中央)。今月、87歳になるが実に若々しい・・・・・・。
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いつも寝ていた自宅の部屋に戻って、やすらかに眠る・・・・・・・。  合掌
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仕事を終えて真佐志君の次男も仮通夜へ来た・・・・・・。 またまた丹野家の記念写真を撮る。丹野章さんも写真で参加・・・・・・・。
告別式は近くの教会で、近親者のみで7日に執り行なう。  ★9月16日(水)午後6時30分~9時 ★東京・アルカディア市ヶ谷において「丹野章さんを偲び、お別れをする会」をする。 ★発起人 細江英公、川田喜久治、田沼武能、熊切圭介、石川文洋、英伸三、佐藤浩視、小松健一 ☆ぜひ、ご出席ください!!  ☆六本木・禅ギャラリーで、9月12日~20日 丹野章オリジナルプリント展「サーカス」を開催。 ☆同時刊行 丹野章写真集『サーカス』

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☆B5サイズ・256ページ・上製本・写真は2冊で約830点収録・定価各2、500円+税  ☆見ごたえのある写真集になっている・・・・・・。
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勉誠出版株式会社の岡田林太郎社長が出来上がったばかりの2冊の写真集を持って届けてくれた。約半年間の編集作業中でも一度も飲んだことが無かったが、初めて刊行を祝して2人で乾杯した・・・・・・。五臓六腑に染み渡る美味い酒だった・・・・・・・。(韓国料理・南大門で)
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本当にお疲れ様でした・・・・・・。僕らの無理難題もことごとく聞いてくれた。 ありがとう~!☆
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戦後70年、日本にとってはものすごく大事な年に、この2冊の原爆写真集と東京大空襲の写真集を上梓できたことは、出版人冥利に尽きると旨そうに酒を飲む岡田社長。その満足そうな顔を見ていると、僕も酒が進むのだった・・・・・・・。(居酒屋・三福で)
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写真集の出版を大きく報じる長崎新聞(8月4日付)。しんぶん赤旗、週間「図書新聞」、毎日新聞、日本経済新聞、朝日新聞、共同通信、読売新聞など各紙でも取り上げてくれる。8月4日、NHKが昼のニュースで流してくれた・・・・・・。 ★http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150804/3852791.html★
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写真研究会「風」の鈴木渉編集長と写真家・烏里烏沙君と打ち合わせをした・・・・・。
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烏里君の娘Kちゃん・・・・・・。僕が病院へ行ってから、2時間後にまた合流して夕食をたべた。
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練馬駅近くにあるこの中華料理屋は安くて人気がある。僕も何回も足を運んでいる。名物「四川料理の白身魚の煮物」辛味がちょうど心地良い・・・・・・・。
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Kちゃんが、春巻きの皮を使って面を作った・・・・・・。もちろんこの皮も無駄にはしないよ~。
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みんなで記念写真。烏里君は1週間ほど前に帰国したばかりなのに、また9日から20数日間チベットへ取材に行く・・・・・・・・。
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☆表紙、表紙カバー、帯も素敵。デザイナーの宗利淳一さんの装丁だ・・・・・・・。 ぜひ、書店で手にとってご覧下さいね~!☆

★極暑日が続きますが、ご自愛ください。 みなさまありがとうございます・・・・・。 合掌

☆群馬・Yさん  モンドセレクション3年連続金賞受賞 特別純米酒  ☆鹿児島・Mさん  プリマハム 鹿児島産 黒豚セット詰め合わせ  ☆感謝いたします・・・・・・。    日本お布施党  党首

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