今日から6月、水無月。この月のことを祖先たちは、他に風待月、松風月、鳴神月などと洒落た名で呼んでいた。俳句の世界には季語として残っているが実生活のなかで僕ら現代人は、こうした風流に接することは本当に少なくなった・・・・・・・。
本格的な梅雨の季節に入る前にと5月25日から29日までの5日間、本州の最南端である鹿児島を訪ねた。折しも偶然に丸1年ぶりの再訪だった。今回の旅は別段何か大きな目的があるわけではない。見出しにも書いたが、昨年、今年と相次いで僕が主宰する写真研究会「風」の会員となった2人の作品を見てやること。写真家・村上光明君をはじめとした鹿児島の写真仲間たちと会うこと。それと旨い芋・黒糖焼酎、薩摩料理の探訪。桜島、温泉、奄美の島唄、薩摩の歴史などに触れる事。最後に伸び放題の髪と髭の処理・・・・・・などが主たる目的だった。だから何かこの旅の最中に絶対にやらなければならないという事柄はない。
気楽な旅である・・・・・・・。初夏の風に乗って南九州・鹿児島を自由に周ってみたいと思ったのだ。その旅の日記を写真を中心に2回の分けて報告する。今回の旅には、何十年ぶりに使うニコンS3に、モノクロフィルムのトライXを詰め、さらにブロニカRF645に、フジクロームのブローニフィルムを詰めて持っていった。このブログに載せた写真はシグマDP1、28ミリレンズで撮影したものだ。
みんなで記念写真を・・・・・・。最後は参加者全員と僕とのツーショットの記念撮影をする出血サービス。この後、鹿児島市内からの参加者と2次会。天文館にある奄美料理の店へ。そこで呑んだ黒糖酒30度の「長雲」、「龍宮」、「高倉」の旨かったこと。ヤギ刺しをはじめ女将さんの手作りの奄美料理はまた通いたくなるほど美味であった・・・・・・・。 (つづく)