写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.482] 2012年8月21日 中国西南地方 イ族の歴史と文化を訪ねる2400キロメートルの旅・・・・・昭覚、螺吉山、アンハ、西昌 (弟3回)

第2回の文章がまだ書けていなくてごめんなさい。やはり2週間あまり留守にするとすべきことが沢山たまってしまい、ばたばたの生活でなかなかブログに手がまわりません。

今朝、ブログを更新しょうとぼ~っとした頭でカメラの操作をしていたら、何と~!! 先日まで中国南西地方を取材し、撮影したデータの写真約800点余りが消去されてしまいました。最初の一部分が残ったのみで肝心な所はすべてありません。あせっていくら探しても・・・・・・・・。自分で何をどうぢたかもまったくわからなのだからどうしょうもない。恥ずかしい限りです。 今までの僕の写真人生の中で銀塩フィルムしか使ってこなかった男が、使い慣れていないデジタルカメラなどを使用するとすぐにこんなボロが出るのだ~。自らに呆れて情けなさも通り越してもう笑うしかない・・・・・・・・・・。

 

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ということで第3回、第4回分の写真はもう一台のカメラの方から持ってくるしかないので、少し時間がかかると思います。ご勘弁ください・・・・・・・・・。省エネでクーラーを使っていないので部屋の中が暑すぎるのも頭がボケーとする原因かもしれない。クソ~東電め~!!などと八つ当たりをしてもあの作品は帰ってこないのだ・・・・・・・・。

 

美人のふるさと美姑に2日間滞在して、9日の午後西昌に戻った。途中、村々でバザールをしていたので昭覚という県で撮影をした。翌日は朝から100キロほど離れた螺吉山(4359メートル)に行ってみた。山頂までは無理だが山麓の途中3500メートルまではバスとロープェで行けるらしい。しかし、僕らの考えが甘かった。いま西南地方最大の松明祭りのシーズンで、夏休みときている。中国人観光客がわんさと訪れていた。まずバスでロープェの駅に行くのに1時間待たされ、さらに炎天下でロープェに乗るまで2時間、帰りも1時間と並んでいただけでも合計4時間。高山植物の宝庫である螺吉山にいたのはわずか1時間・・・・・・・・。この日は、旅遊局の招待で、松明祭りメイン会場で行われる美人コンテストなどの催しに招待されていたし、昨年秋に日本に来たイ族の写真家たちが、僕を歓迎する宴会を準備していてくれている日だった。帰りも大渋滞に巻き込まれ遅れに遅れた。コンテストにはわずか30分ほどで、夕方から牛、ヤギ、鳥、うさぎなどを絞めて料理を作って待っていてくれる写真仲間の元に急いだ。しかし、着いたのは9時を大幅に回っていた・・・・・・・・・。

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螺吉山麓、標高3500メートル付近で撮影したヒマラヤでもよく見かけた植物。大木などに寄生してその木の養分を吸い取って繁殖ている。

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 あらゆる肉を使ったイ族料理。肉の他は、蕎麦、ジャガイモ、こんにゃくなどを使った料理もあった。器も漆器でこれもイ族の独特なもの。みな木製の手作りである。

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イ族の写真家たちをはじめ、文化人が大勢来ていた。村の子供たちや娘さんたちも歓迎の歌を歌ってくれた。また四川テレビ局のクルーたちも僕らを取材していた。西昌市内の大きな湖が眼下に見え、町の明かりが夜風に揺れる気もちの好い場所での宴会は深夜12時まで続いた・・・・・・・・。大きな瓶に長いストローみたいなもので何人かで飲み干すというイ族独特の酒の飲み方にはさすがの僕も酔いが回った・・・・・・・・。

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農家の娘さんを家の前で撮影。ご馳走になった蕎麦も旨かった・・・・・・・。

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8月11日はアンハ鎮に向かう。市内から40キロほど走った山間の村だ。この村ではこの松明祭りにあわせてイ族の伝統的な闘牛や闘山羊、闘鶏などがおこなわれるという。また村ではバザールも開かれているからずいぶんと賑やかだった。僕は農家の娘さんが売っていた蕎麦をごちそうになった。味付けはイ族の風味で山椒がきいていて少し辛味があったがとても美味だった。肉を豪快に焼いて食べるイ族料理も高原の風の中で食べるとビールもすすみ満足~☆

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毎夜、祭り広場で繰り広げられる イベントは、とにかく派手場であった。

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12日は松明祭りクライマックスの「十里長街松明祭晩会」の日だ。西昌市内が松明の炎で埋まるという。午前中は市内の山服にある「涼山イ族奴隷博物館」へ行く。奴隷というと何かおどろおどろしいが、いわゆるイ族の歴史と文化がわかる民族博物館だ。僕は2年前に訪れていたが、その時は博物館の門前まで車で入れたがこの日は、下のゲートですべてストップ。みな歩いて登らなければならない。約1時間の登山だ。僕は右ひざの調子が良くなかったので杖を突いていたら警察が特別に白バイで上まで運んでくれるという。まるで警察官に囲まれ護送されるような雰囲気であったが、正直助かった。この決定的な写真を同行した写真家のSさんが送ってきてくれたのだが、うまくアップできなくて紹介できないのが残念だ・・・・・・・・。

 

☆2012年 夏  残暑というよりも炎暑お見舞い申し上げます。 引き続きのこころのこもるお届け物に深く感謝申し上げます。  合掌

☆岡山・Sさん シャインマスカット ☆岡山・Tさん 巨峰・ピオーネ箱詰め  ☆香川・Sさん 特選讃岐名物 まながつおの味噌漬けをはじめさまざまな食べ物           全日本お布施党  党首

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