写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.2312]  2021年6月28日 作家・小林多喜二の生誕地の秋田県大館市を巡った・・・。多喜二は幼少から小樽高等商業(現小樽商大)を卒業、北海道拓殖銀行に就職した北海道の小樽時代が良く知られているが、祖父母、父母、そして多喜二が生まれ4歳まで育った秋田県大舘川口時代のことはほとんど知られていない・・・。

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大館市内を貫流する長木川にかかる大館橋から白神山地に連なる鳳凰山の山並みを望む。

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歌人で作家の江口喚(本当のカンは口編でなくサンズイ)の揮毫。1957年(昭和32)年7月に下川沿駅のプラットホームに建立された。僕は30数年前に青森からの帰りにこの碑を見に立ち寄った。現在は碑は駅前広場に移築されている。

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小林多喜二の生家跡。多喜二は1903(明治36)年10月13日、秋田県北秋田郡下川沿村川口字長里に生まれた。実家は羽州街道沿いで旅籠屋など営みながら農業をしていた。

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中世の城館があった八幡神社(川口神社)。社の周りには空堀の跡がいまもある。多喜二の生家から近く、子どもの頃よく遊んだと言う。

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母セキの生誕の地は、大館市釈迦内字釈迦内91番地にあった。蕎麦屋だったという。この地からセキ13歳の時に、2里ほど離れた川口村の小林家へ嫁いだ。その日は、吹雪舞うその冬一番の寒い日だった。セキは馬橇に乗ってリンリンと鈴御鳴らしながら、新郎の末松が待つ川口へ急いだのだった・・・。

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大館市釈迦内字獅子ケ森にある大館郷土博物館の庭にある小林多喜二文学碑。

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大館駅前のホテルから見た落日。

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看板に偽りなし・・・。歯ごたえがあり美味だった。2杯頼んだ。

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秋田駅前周辺の飲み屋。

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大館は忠犬ハチ公の生家があり、生まれた土地。市内にはハチ公通りやハチ公の像、秋田犬の里ミュージアムなどがある。

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秋田駅の改札前広場にある大きな男鹿半島のなまはげの面の前で。秋田はどこに行っても秋田犬となまはげだらけだ・・・。

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