新宿駅西口方面をニコンサロンがある新宿エルタワー28Fから望む。
写真家の清野健人さんと写真家の眞月美雨さん。
写真展会場で写真家・熊切大輔(公益社団法人日本写真家協会理事)さんと眞月美雨さん。僕は父親の熊切圭介(前日本写真家協会会長)さんの近況について詳しく聞いた・・・。
東京都写真美術館で、生誕100年 石元泰博写真展「生命体としての都市」(11月23日まで)、故郷である高知県立美術館で、2021年1月16日~3月14日まで開催する。
僕は写真を本格的にするために上京した1972年以降、写真家・石元泰博にすごく影響を受けた。彼の処女作品集『ある日ある所』や『シカゴ シカゴ』を見て衝撃を受けたのである。もうその写真集が欲しくて欲しくて都内の古本屋を探し回った。そうしたら池袋にあった西武美術館のショプに『シカゴ シカゴ』が売っていたのだ。当時の僕の給料1か月分を超える12、000円だった。
清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った。それからの1か月間はパン屋さんでただで貰ったパンの耳が主食だった。今だからもう時効だろうから告白するが、会社のカメラやストロボを質にいれて何とか食いつないだりもした。そのくらい石元泰博に惚れ込んでいたのである。
そんなことがあってから十数年たったある日に、石元さんに直接会って話をする機会があった。「田村茂の弟子です」と言うと「ほう田村さんはお元気ですか・・・」と懐かしそうな眼をした。僕がサインをくださいと言うと、「僕はアメリカ暮らしが長いので漢字は上手く書けないので、サインはしたことがない」と言いつつも書いてくれた。その字は誤字もあり確かに子どもが書いたような字ではあったが、僕にとっては宝物である・・・。