この映画は、太平洋戦争末期の1945年5月17日から6月2日まで捕虜となった米兵8人を臨床実験の被験者として使用した事件(九州大学生体解剖事件)を題材とした遠藤周作の1957発表の小説『海と毒薬』を熊井啓が脚本・監督して同名で映画化したもの。脚本は1969年には出来上がっていたが、その内容からスポンサーがなかなか現れず、映画化が実現したのは17年後の1986年となった。
この映画は、ベルリン国際映画祭で審査員グランプリの銀熊賞を受賞したのをはじめ、さまざまの賞を受賞した。原作:遠藤周作、脚本・監督:熊井啓、撮影:栃沢正夫、音楽:松村禎三、出演:奥田瑛二、渡辺謙、岡田真澄、成田三樹夫、神山繁、岸田今日子、田村高廣など。

奄美群島・加計呂麻島。