写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.811] 2015年4月25日  「写真集団・上福岡」2015年度4月例会開かれる。「音楽写真家・木之下晃 お別れの会」(サントリーホール)に参列。武蔵野市民学校[小さなシネ・フォーラム 伊丹十三監督]<隠れた名作 忘れらた佳作>「大病人」(1993年、主演:三国連太郎)に行き、話しをした・・・・。 

写真集団・上福岡の2015年度・4月例会が、4月22日にふじみ野市西公民館でおこなわれた。7月22日~26日にあたらしい会場で第33回目となる写真展の開催が決まり、この日はDMに使用する写真のセレクトがおこなわれた。作品制作も佳境に入ってきたので、みな熱心に作品を持ってきていた・・・・・・。

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1回では机に並びきらずに、2回目もほぼ机が写真でいっぱいになった・・・・・・。
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約3時間半にわっての合評は、相当疲れる・・・。終わった後は、有志で喉を潤しにいつもの焼き鳥屋へ。
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4月24日、午後2時より港区赤坂のサントリーホール ブルーローズにおいて、今年1月12日に急死した写真家・木之下晃さんのお別れの会がおこなわれた。発起人には、生前親しかった指揮者の小澤征爾さん、写真家の田沼武能さんらが名前を連ねていた。
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会場は300人を超える参列者でいっぱいだった。 やすらかにお眠りください・・・・・・。  合掌
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僕と木之下さんは、もうかれこれ30数年前からの付き合いである。僕がフリーの写真家になりたての頃、最初に撮りはじめたのが日本の音楽家たちだった。取材に行く先々で先輩の木之下さんに会った。「お~い、小松君また会ったな」程度のあいさつだが、何かと気を使ってくれた。作曲家の芥川也寸志さんご夫婦がいつも打ち上げに、「君もおいで・・・・」と誘ってくれたが、その席にはいつも木之下さんがいた。作曲家の山本直純さん、指揮者の岩城宏之さん、作曲家の池辺晋一郎さんなどたくさんの一流の音楽家と出会うことができた・・・・・・。木之下さんには適切なアドバイスをもらえたことはいまでも感謝している。

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その後、いろいろなことがあったが、2005年に社団法人日本写真協会賞を一緒に木之下さんと受賞した。僕が年度賞で、木之下さんは作家賞であった。その時のうれしそうな顔は忘れられない。一緒に写真展会場に行き、お互いに作品の前で写真を撮り合った。僕のブログも時どきのぞいているらしく、「小松君、この前出ていた東松照明さんとの写真よかったね~」などと言われて驚いたこともあった。最後に手紙をもらったのは、確か昨年の6月8日付けで、山口県小郡の消印だった。自身が撮影したマリア・カラスのポストカードだった。僕のオリジナルプリント展に行きたかったけど、期間中は山口・広島で取材なのでどうしても行けないという内容だった・・・・・・・。木之下さんは筆豆でよくこうした、ちょとしたことでも便りをくれたものである・・・・・・。

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木之下さんと親しかった同年輩の写真家たち。右から前日本写真文化協会会長・大石直臣さん、高木康允さん、英伸三さん、齊藤康一さん、英夫人の愛子さん。
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写真家の江成常夫さん(右)と松本徳彦さんも木之下さんと同年だ。松本さんと英さんは、この会の世話人もしていた。
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ホールには木之下さんの代表作がずらりと並べられていた・・・・・・。
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写真家の水越武さんも同年代だ。最新の水越さんのモノクローム写真集を担当した新潮社の編集者・金川功さんも参列していた・・・。ちなみに僕の今度出版する『心に残る「三国志」の言葉』の編集担当者でもある。
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水越さんの写真集『真昼の星への旅』(新潮社)のパンフレットを持って・・・・・・。
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武蔵野市民学校・映画を○学ぶ会代表・兼岡敏二さんと。4月25日、同会が主催する「小さなシネ・フォーラム 伊丹十三監督」のおしゃべりタイムの講師として呼ばれた。上映された「大病人」と伊丹監督、細越省吾プロデューサーの思い出などを30分ほど語った。同会は、来月で6年目を迎え、上映回数は500回を超えたという。すばらしい地域に根をおろした草の根文化運動だと思う。僕も出来うる限り協力をして行きたいと思っている・・・・・・。

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