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[no.468] 2012年7月3日 第23回人と海のフォトコンテスト 「マリナーズ・アイ」展今日から9日(月)まで横浜赤レンガ倉庫1号館で開催!! 俳優・地井武男さん逝く・・・・・・。

、7月3日から9日(月)まで、横浜の赤レンガ倉庫1号館(2F)で、弟23回人と海のフォトコンテスト「マリナーズ・アイ」展が開かれる。開館時間は10時30分から19時まで。入場は各会場とも無料。この後、8月1日~17日まで、神戸弟2地方合同庁舎1Fロビーで。8月21日~9月29日まで、北九州市立美術館・本館で巡回される。詳しい問い合わせは、03-3475-5391(財団法人 全日本海員福祉センター)まで。横浜展は、約3000点のなかから選ばれた入賞作品120点が展示される。海に関する写真展としては、日本最大の見ごたえのある展覧会だろう。ぜひ、横浜見物を兼ねて足を運んでください。 

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僕のライフワークのひとつ「日本文学風土記」シリーズの中から、海の見える風景をセレクトしてみた。上から讃岐の山から見た瀬戸内、土佐の桂浜、北海道の根室に程近い厚岸。

 

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6月29日、俳優の地井武男さんが心不全のため都内の病院で亡くなった。享年70歳だった。僕が何故、地井さんのことを書くのかというともうかれこれ30数年前のことになるが、まだ彼がいまほどテレビドラマなどには出演しておらず、主に映画と舞台を活躍の場としていた頃だったのでいわゆるメジャーの俳優ではなかった時代だ。僕もフリーの写真家になりたての頃、ある新聞の文化欄のインタビューと写真撮影を依頼された。地井さんと電話で打ち合わせをして、確か神宮外苑で待ち合わせをして、取材をした。その時、何故か話が弾んで気持ちよく撮影をした。地井さんも最近のように屈託の無い笑顔でよくは笑ったのだった・・・・・・・。

僕は1970年代初頭から彼の出演する岡本喜八、山本薩夫、今井正の巨匠といわれる映画監督の作品、「戦争と人間」や「沖縄」など観ていて個性的な俳優として共感を持っていたのだ。その記事が載った新聞は評判がよく紙面の地井さんは上の写真のように弾けるような笑顔だった。その後、事務所のマネジャーから電話があり「地井があんな笑顔で笑っている写真は今まで無いので、ぜひこれからはあなたの写真を使いたいので30枚ほど焼いて欲しい」と言う依頼だった。当時はモノクロフイルム、暗室に潜ってキャビネ版で引き伸ばして事務所に届けた記憶がある。 

そんな遥か昔の事を彼の突然の死によって思い出したのだ。その後の地井さんは、テレビドラマの「太陽にほえろ!」や「北の国から」などをはじめ、バライティーや最近では「ちい散歩」など活躍の場大きく広げていった。俳優座15期生の同期には、すでに亡くなっている原田芳雄、対地貴和子をはじめ林隆三、前田吟、栗原小巻、夏八木勲、村井国夫などそうそうたるメンバーがいるが、そのなかでも飄々とした彼の役者人生は光を放っているだろう。  このブログ書いている最中に僕の小学、中学校の同級生のI君が亡くなったという知らせが入った。昨年の同窓会では、世話役を一手に引き受けて元気に想い出の地、鎌倉・江ノ島をみんなを引き連れていたのに、信じられない。若き日の地井さんをしのび、同級生のI君のご冥福を祈るばかりである・・・・・・・・・・。   合掌

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