写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.2283] 2020年12月5日 38年間にわたり取材を続けてきた「琉球ーOKINAWA」の出版を目標に最後の取材を昨年から続けている。2022年5月の沖縄返還50年を視野に来年、再来年と沖縄通いを続ける決意だ。短期間(12月23日~28日)にもかかわらず、体調不良も重なり満足な取材が出来なかったが、撮影順にアトランダムに報告する・・・。

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12月23日、14:25分定刻に那覇空港に到着した。必ず寄る牧志公設市場の友人の与那嶺鮮魚店へ行って地元の魚介類を頼んだ。2階のこれまた馴染みのツバメ食堂に持って来てもらい、まずは1年ぶりの沖縄の旅始めに乾杯した~!♡☆(滞在中に2度行った)

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24日は午前中から那覇市首里周辺を取材した。昨年秋の大火により消失してしまった首里城正殿。御開門は一部残った。

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燃え尽きてしまった首里城正殿前の広場。

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首里城の近くにある玉陵(たまうどぅん)への参道。琉球王国の歴代国王が葬られている陵墓。現存する破風墓としては沖縄最古。2000年に世界遺産に登録。2018年には国宝に指定された。

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首里金城町の石畳道沿いにある金城大樋川。共同の井戸のこと。ここで村人や旅人も炊事、洗濯などをした。

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石畳道の少し奥まった場所にある金城町の御嶽のアカ木の巨樹。

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25日は朝から中部のうるま市勝連南南風原にある世界遺産・勝連城跡(上の写真も)へ。城の本格的な築城は15世紀頃にされたといわれている。標高100mの本丸跡へ登ると海に囲まれて壮大な眺めだ。

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勝連半島から平安座島までの全長4、7㎞の海上を走る海中道路。その先は、浜比嘉島、宮城島、伊計島と橋で結ばれている。写真は浜比嘉島の家々の石垣。

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昔の名残が残る浜比嘉島の集落。サンゴで出来ている路もあった・・・。

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四島の一番奥の島、伊計島の集落の中心。ここに消防団のポンプ小屋や村唯一の共同販売店がある。バスもここが発着場だ。昼飯を食べていなかったので何かないかと探したが、販売店の冷蔵庫のなかに1つだけ弁当があった。島ぞうりも一足買った。

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25日の深夜から体調を崩し酷い嘔吐などを繰り返し、一睡も眠れなかった。午前中も具合いが悪く横になっていてホテルを出たのは午後2時過ぎだった。体調は完全には回復していないので無理はせず、26日は読谷村のやちむんの里へ。この日宿泊することになっていたやんばるの名護市へ行く途中だ。ゆっくりと窯元をめぐり、以前から愛用している読谷村焼・北窯工房の共同売店へ行って中皿3つと小皿2皿を買い求めた。ちなみに現在、読谷村には68軒の窯元がある。

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27日は朝から快晴。体調も少しづつは回復しているが、まだまだ本調子ではない。あまり遠出はしないで近場を取材し、午後6時過ぎまでには那覇へ戻ることにした。最初に向かったのは、大宜味村喜如嘉の芭蕉布の里。昨年も来ているが沖縄戦の影響をほとんど受けていないこの村には、古き良き時代の琉球の村の面影が漂って僕は好きである。

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美しい琉球瓦の家も多く、シーサーも個性的だ。

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東シナ海に面している大宜味村から山越えをして太平洋側にある東村へ。慶佐次にあるヒルギ林を訪ねた。いわゆるマングローブ林だ。

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最後は、名護市辺野古に寄った。現在、地元沖縄の民意が反対し続けている米軍の辺野古新基地建設が急ピッチで進められている。僕の車の前にはちょうど埋め立て用の土砂を運ぶダンプが並んでいた。異様な光景である。ガラス越しにシャツターを切った・・・。

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基地ゲート前には、ヘルメット着用し身を固めた警察の機動隊と雇われた警備員がびっしり。反対して座り込みをしようとする地元人たちを徹底して排除していた。僕は車を道路に止めシャツターを切った。つかさず機動隊員がマイクで「写真を撮るな!すぐに車をだせ!」と怒鳴られた。数枚撮った中の一枚が上記の写真。(2020年11月27日午後15:20分撮影)

◆人物・食べ物・泡盛などについては続編に~!♡☆ ご期待ください~!(⋈◍>◡<◍)。✧♡☆

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