写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.933] 2016年6月28日  劇団「ひの」第91回公演[オズの魔法使い](日野七生公会堂/6月25、26日)を観た。中村保講演会「最後の秘境ーチベットのアルプスとその彼方」(6月27日/練馬区役所本庁)に参加した~!☆

 

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1年ぶりぐらいになるだろうか。久しぶりに劇団「ひの」公演に出かけた。梅雨の晴れ間で、真夏日の日曜日の午後である。会場は日野市の高幡不動尊の近くだった。この日の公演は、「オズの魔法使い」。いまから100年程前にライマン・フランク・ボームによって書かれたユーモアあふれるファンタジー世界の物語だ・・・。

脚色・演出:佐藤利勝 舞台監督:川上剛 作曲:関野武志、小鍛冶さおり 振付・ダンス指導:高橋弘子など多くのスタッフによる手作り。

高校生、中学生が各2人、小学生1人から60代までの総勢20人が舞台で繰り広げる演技、歌、踊りは、地域に根ざしたアマチュア劇団らしい素朴で、爽やかな芝居そのものであった。観席からも笑いあり、涙あり、大きな拍手ありで、出演者と一体となっていた2時間余りの舞台だった・・・。

 

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3回の公演が無事に終わって、出演者全員が観客を見送っていた・・・。この劇団は「日野にルネッサンスを!!」を合言葉に1973年創立の地域アマチュア劇団。すでに43年の歴史を持ち、市民たちの協力によって作られた専用稽古場も維持管理している。

「日野のまちを愛し、このまちの人たちとともに生きて、文化の花咲くまちを夢見て活動をしています。」と高らかに宣言をしている劇団「ひの」を、僕もささやかながらサポートしていきたいと思っている・・・・。 がんばれ~!☆ 劇団「ひの」~!☆!☆

 

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坂東三大不動のひとつである高幡不動尊金剛寺。平安時代初期の創建とされる古刹。幕末に活躍した新選組副長・土方歳三の菩提寺としても知られている・・・。

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芝居の会場から歩いてすぐだったので参詣した。色とりどりの紫陽花が境内に咲き競っていた。僕が訪れるのは20年ぶりぐらいであった。境内の一隅に知人の俳人・鍵和田釉子さんの句碑がひっそりと建っていた。「未来図は直線多し早稲の花」と刻んであった。彼女の処女句集の代表作である。

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京王線・高幡不動前駅の裏手にあった鹿児島料理「赤鶏農園」という店に入って喉を潤す一杯。赤鶏のももとむねのタタキときびなごを肴に、何故か芋焼酎でなく、沖縄・宮古島の泡盛「菊の露」で・・・。暑い日のロックは、泡盛が旨いさあ~。

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NPO法人 チベット初等教育・建設基金会主催の中村保講演会のチラシと中村保著で日本山岳会創立110年記念出版『ヒマラヤの東 山岳地図帳』(ナカニシヤ出版/定価10.000円+税)

◆540点の写真(カラー)、84葉の大小の地図、英語、中国語、日本語でかかれた膨大な資料・解説。総ページ:334ページのA4版大型上製本。僕は「貴重な内容からしても定価が安過ぎませんか。3万、5万円の価値があるし、みなさん買うでしょう」と中村さんに問うた。中村さんはニコニコしながら「僕もそう思うよ。多くの人たちの無償の協力があったからこそ、刊行できたのさ。ありがたいと思っている・・・」と静かに語った。海外の友人たちにすでに300冊送たという。

 

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写真と地図をスライド上映しながら、1時間30分立ちっぱなしで講演をした中村さん。御年82歳とは思えない若さだ。彼のプロフィールは輝かしいことばかりを羅列しなければならないが、ここでは、ごく一部を紹介しておく。現在、国際山岳連盟UIAA、アルパインクラブ(英国山岳会)、アメリカ山岳会、ニュージーランド山岳会、ヒマラヤンクラブ、ポーランド山岳会、日本山岳会の7つの山岳会、協会・連盟の名誉会員。英国王立地理学協会フェロー。横断山脈研究会会長。

 

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山岳写真家の渡辺千昭さん(右)と語る中村保さん。

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講演会に参加した有志とNPO法人チベット初等教育・建設基金会のメンバーたちとで、中村保んさんを囲んで打ち上げ会をした・・・・。僕の隣は中村さん、上は同基金会の理事長で、探検家・写真家・植物研究家の烏里烏沙君。烏里くんは今日の早朝、中国・四川省のチベット国境地帯へ高山植物の取材に出発した。帰国予定は来月半ば。15日間の取材だ。つい6日前に帰国したばかりなのに・・・・。 気をつけて行ってらしゃいね~!☆ 合掌

 

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