昨日は、僕らの俳句の会「一滴」(しずく)会に出席した。以前に僕はあんまり参加しない不良同人だと書いたと思うが、昨日はどうしても参加しなければならなかったのである。それはいままでの選者であった池田澄子さんから中原道夫さんにバトンタッチすることになっていたからである。僕の友人ということもあって、中原さんへ選者の依頼を同人のみなさんから頼まれ、僕からお願いした経緯があった。俳壇の超売れっ子俳人として、いまテレビやラジオにも引っ張りだこであり、俳句結社「銀化」の主宰もしている中原さんがよくもまあ引き受けてくれたと思う。ありがたいことである。
104回目の「一滴」句会は新選者の中原さんをふくめて21人が参加。兼題は無しで当季雑詠。僕もあんまりいい加減な句では彼に悪いと思って前々日に何句か詠んだなかから3句投稿した。僕にしては、めずらしく8点の高得点句と中原選の特選5句にも選句されたりでちょつと気恥ずかしいような気もした。句会終了後は、岡井代表を先頭に有志で飲み会へ。15人が参加して中原さんを囲んで盛り上がった。その後、2次会、3次会へと新橋の烏森界隈を流れた。最後は地元の同人も駆けつけて来てカラオケへ。中原さんの歌の上手さにも感嘆した夜でもあった。帰りは下車駅を乗り過ごしてタクシーでの帰宅。これも何年かぶりの所業であった。ト・ホ・ホ・・・・・・・。
列立の兵馬俑坑余寒かな (特選句・中原道夫選) 茶褐色の大河の蛇行渇水期
雨水かなたましひ鎮め古戦場 (以上が句会投句作品)
密会の張良廟や春の雷 石仏前昼寝す漢春を待つ (小松風写)