
今日1月17日は、1995年1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災からちょうど20年となる日だ。僕もこの日は地震に目覚めて、すぐにテレビのスイッチを入れ、まだ半分寝ぼけた頭でボォーと画面を眺めていた記憶がある。第一報の報道ではあんなに大惨事になるとは思えなかった。数人の方が亡くなったというようなニュースが流れていた・・・・・。
それが夜明けとともに状況が一変した。次々に目の前に飛び込んでくる信じられない映像に眼が釘付けとなった。その代表的なのが上の写真。高度成長と繁栄の象徴であった高速道路が、まるで飴のようにグニャグニャになっていた。それまでの資本主義社会の物質優先だった価値観を変えざるを得ない現実を突きつけられた。バブル経済のなかで歪んでいた日本人の思考に一撃を喰らったと言ってもいいだろう。
その後に発生した東日本大震災、そして地震よりもはるかに怖い原子力発電所の放射能漏れ事故なども・・・・。しかし、政治家は、資本家は・・・・・そして僕ら庶民も喉もと過ぎれば熱さを忘れるかのように、原発の再稼動などを容認しょうと言う声が大きくなりつつある。あの太平洋戦争しかり、わずか70年しかたっていないのに、またもや国家機密法が国会を通り、集団的自衛権と称して、世界の何処でも戦争ができる日本へと変質させようと策動している。そして9条に代表される平和憲法を改憲する動きも一層活発化しているのだ。
阪神・淡路大震災の20年目の日に、人間の愚かさをあらためて見る思いがして、胸が締め付けられた・・・・・。
上の4点の写真は、全て藤村州二作品。会場で撮影した。