写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2017年2月アーカイブ

 

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2月25日、ふじみ野市の公民館で写真集団・上福岡の2月例会が行なわれた。この日は年の初めの例会とあって、新しい年のそれぞれの目標や決意などを披露しながら一杯やる「初顔合わせ」が恒例となっている。合評の後、各自が持ち寄ってきた料理などを並べてささやかな会を催した・・・。
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フグのひれ酒はいつもながら人気がある・・・・。
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玉こんにゃくは、会場で味付けした。
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テーブルに並べられた持ち寄ったつまみ。蕎麦の豆腐が美味だった・・・。
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2016年度の年間最優秀賞(小松健一賞)が発表され、今回は初受賞の一瀬邦子会員だった。入会してまだ4年余りだが、昨年の新人奨励賞受賞に続く受賞、快挙である・・・。おめでとう~!☆
記念品は、僕が第2回飯田市藤本四八写真文化賞を1999年に受賞した写真集『雲上の神々』の中の作品のオリジナルアートプリント。ヒマラヤ・ネパールの標高3800mを超える”ムスタン王国”の都・ローマンタンの小学校で撮影したものだ。

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2016年度新人奨励賞の受賞者は、写真集団・上福岡に入会して3年の平松晃四郎会員。斬新な視点で都会の片隅の光景や都市郊外の風景を切り取った作品が好評を得た。記念品は僕のビンテージプリント。1973年に撮影したものを当時バライタ紙にプリントしたもの。この時期、撮影していた「都会の安息」シリーズはこの後、銀座ニコンサロンで初個展となった。僕にとっては記念碑的な写真展となった作品である。

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例会が終わった後、希望者でいつもの焼き鳥屋へ行った。この店にはもう30年以上通っている。飲みながらの会話で知ったことだが、ここに参加した3人でこの間のフォトコンテストにおいて、最高賞など6回入賞していた。みなしっかりと”荒稼ぎ”している。僕はいつも「コンテストに出すのはいいが、決してコンテスト屋にはなるな!!写真が駄目になる・・・」と言っているのだが、この日もまたしても、奢ってもらったのである・・・・。 合掌

 

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2017年2月22日、15:00~17:00まで練馬区立美術館で、「田沼武能肖像写真展ー時を刻んだ貌」と「お蔵出しコレクション展」の特別鑑賞会がおこなわれた。あいさつに立つ写真家・田沼武能さん。
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練馬区立美術館では、三島由紀夫、手塚治虫、棟方志功、小澤征爾、朝倉文夫、木村伊兵衛、土門拳など時代を代表する文化人、著名人など80人の肖像写真が展示。同区立石神井公園ふるさと文化館分室では、松本清張、檀一雄、瀬戸内寂聴、草野心平、五味康祐など練馬区にゆかりのある作家など20人の肖像写真を展示している。会期中に各種のイベントがある。

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出席者と談笑をする田沼武能さん。
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練馬在住の写真家・烏里烏沙君を誘って行ったのだが、終わってからどうしても付き合って欲しいという。僕は会が終了したらすぐに帰るつもりだった。要件を聞くと新橋で中国出身の登山家と写真家のバク齋藤さんと会うのだという。話もあるのでぜひにと言うので付き合うことにしたのだ。
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左から雲南省の昆明出身で、現在は日本に帰化している松山さんという登山家、その友人で四川省の成都から観光に来た陳薇さんとKさん。Kさんは日本が大好きですでに4回訪問しているという。特に露天温泉があり、魚貝類が美味な伊豆半島には毎回行っていると言っていた・・・。
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僕と烏里君とバクちゃん。もうずいぶんと長い写真仲間だ・・・。
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薇ちゃん。こんど成都で再会することを約束した・・・。
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昔から新橋駅前にある「三州屋」は、内装は変わったが料理などは変わらない・・・。
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2月23日、カメラと写真映像のワールドプレミアショーCP+に写真家の眞月美雨さんと出かけた。まず向かったのは彼女がどうしても聞きたいという上級エンジュニアよるパネルディスカッション「魅力あるカメラづくり」。モデレターとして日本カメラ財団(JCII)の市川泰憲さん(左手前)が出ているからだ。美雨さんと市川さんはお友達なのだ。400名入る会場は満杯だった。

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タムロンのブースで新型のレンズを見る美雨さん。
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シグマのブースで。
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シグマのブースで新型の望遠レンズ400ミリを覗く・・・。 この後、ニコン、リコー、銀一、マンフロットなどのブースを見た。
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横浜みなとみらいの街を背景に・・・。パチリ~!☆
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サムライフォトアーティストのメンバー18人が出品している写真展に寄った。みなとみらい駅のすぐ側が会場だった。ここには「風」同人だった千代田路子さんや知り合いの写真家・吉田繁君もディレクターとして参加している。「日本の写真作品を世界へ」というのがこの会の目的であるらしい。写真は「サムライフォト」のパンフレットより、千代田路子さんの作品「八百屋お七」から。


 

2月19日、20日に静岡県熱海市において、僕が主宰する写真研究会「風」の合宿がおこなわれた。毎年、この時期に行なわれていて、1年間の各自の創作活動のまとめという意味もある。この合宿は、「風」になってから9回目、その前の写真研究会時代を含めると20回を超える。同人、会員以外の人も参加でき、今回も4人の写真家が参加した。

会のメンバーは、同人6人、会員4人が参加した。持って来た写真は多い人では400点、少ない人でも100点前後で、合計すると3,000点は超えている。それを2日間、7時間余りをかけて、すべての写真を見て、合評するのだから結構ハードである。いわゆる”写真漬け”の2日間だ。さらに飲み、食い、語る・・・。それも写真談議一本である。僕も久しぶりに、午前3時まで語り明かしてしまった・・・。  写真を中心に2日間の”「風」合宿in熱海”のレポートをする。

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ホームからは一面に広がる相模湾が見える根府川駅。東海道線の僕の好きな駅のひとつ。以前は金網はなかった。次が真鶴、湯河原、そして熱海だ。
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熱海駅に全員が集合して、いつも行く食堂へ。昼食は「刺身定食」税込み2.000円だ。
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いよいよ合宿1日目の合評がスタート。展望のいい部屋を会場とした。
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参加者は主宰で講師の僕を入れて15人。
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午後2時から始まった合評もすでに4時間近くが過ぎた・・・。辺りは夕刻が迫り海も薄っすらと色づいていた。
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夕食と懇親会には会員が仕事の都合で1人帰り14人が参加した。
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懇親会に参加して新幹線の最終で帰ったのは会員ではないが、いままでにも何度も合宿には参加しているプロ写真家のTさんとHさん。午後10時半までお付き合いいただき、お疲れさまでした。
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翌朝は天気は一転して、凄い南風。相模湾は白い波頭が激しく走っていた。そして激しい雨が襲ってきた・・・・。
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2日目の合評は朝9時から12時までの3時間。7人の大量の作品が次々に並べられた・・・。

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無事に12時過ぎに2016年度「風」合宿は無事に終わった。希望者11人で真鶴半島にある福浦漁港へ。ここにある漁師小屋を改築してオープンした「みなと食堂」で昼食を兼ねた交流会をした・・・。今回の参加者には、この福浦港で漁師をしているS君がいた。彼の顔で予約をしてもらったのだ。目まぐるしく天候が変化する福浦漁港。

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料理はご覧の通り、盛沢山でお腹がいっぱいに。みんな満足して帰路についたが、ここからが大変だった。春の暴風雨に見舞われて列車の中に3時間余り閉じ込められた。挙句の果ては新幹線でようやく東京まで戻れた。僕が家路に着いたのは午後8時を回っていたのである。みなさん本当にお疲れさまでした・・・。 合掌

 

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奄美・金作原原生林
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奄美・東仲間の藻ダマ自生地
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南の島の太陽をたっぷりと浴びた「たんかん」。南国名産「ごまざた」、昔ながらの手造り「ごま菓子」、喜界島自然食品「ごま菓子」、奄美龍郷産「パパイヤ漬け」、健康茶「喜界島・潤命青汁」、「花さんぴん茶」、「AMAMI RURIKAKESU RAM 40」、奄美黒糖焼酎「長雲」、喜界島本格黒糖焼酎「貴婦人」44度、発酵ニンニク・・・・。 心から感謝します~!☆ 合掌

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喜界島・手久津久の巨大ガジュマル

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喜界島・百之台国定公園 展望台(標高203mの隆起サンゴの高台)から太平洋を望む

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18日、奄美が生んだ島唄名人・中村瑞希さんが東京・渋谷の眞月美雨さんのアトリエにヘア・メイクに来た。この日、帝国ホテルでのライブに出演するために鹿児島から上京したのである。瑞希さんは、ヘア・メイクについては美雨さんに全て任せているという。彼女のPR写真も美雨さんが撮影している。中村瑞希さんは、2003年、第24回奄美民謡大賞受賞、同年民謡民舞全国大会で準優勝、2005年の同全国大会では日本一の栄冠に輝いている。僕も一度、鹿児島で彼女の島唄を聞きながら一緒に飲んだことがある。 魅力的な奄美の女性である・・・・。 がんばってね~!☆

 

春めく日 夜光貝の匙 触れてゐる  風写

早いもので立春も過ぎ、2月も半ばになろうとしている。7日に9日ぶりに外出をしてからまた、この6日間家に籠りっぱなしだ。夜遅くゴミ出しに行くぐらいで一歩も家から出ないのだから身体にはあまりよくないであろう。でも、食事は家にある食材を利用してしっかりと作り、食べている。

気候はまだまだ寒いので夜はほとんどが鍋料理となる。日によって味付けを変えないと飽きてしまうので醤油(関東と西国では全く味が異なる)ベース、塩(ヒマラヤ、アンデス、チベット、隠岐、沖縄、奄美・喜界島、土佐など)仕立て、味噌(赤味噌、白味噌、合せ味噌など地方によっても味が違う)、胡麻(喜界島産が良い)、豆乳、中華風仕立てなどその日の気分によって変える。鍋の中身は白菜、キャベツ、もやし、水菜、ジャガイモ、サツマイモ、きくらげ、大根、玉ねぎ、長ネギ、ニンニクなどこれも在庫を見ながら日替わりにする。そこに豆腐、鶏肉、豚肉、牡蠣、アサリ、イワシ団子、ウインナー、卵、昆布、餃子などなど。蕎麦を入れる時もある。安く上がって、たっぷりと楽しめ、体も芯まで温まるからやはりこの季節は鍋が王道であろう・・・。

ではそれ以外の時間は何をしているかと言えば、27年間におよぶ中国大陸を取材・撮影したポジフイルムを眺めている。1本、1本、1カット、1カットづつだから結構な時間がかかる。せいぜい頑張っても一日に100本(3、600カット)見ると目の底が疲れてくる。まだまだ当分終わりそうもない。しかし、自分の若い頃に撮った写真を見ることは楽しいものだ。新しい発見もある。独りワクワクした日々を送っているのである・・・・。

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この雑誌への連載は、今までにヒマラヤシリーズ、中国シリーズ、チベットシリーズなど今回と合わせると15回ほどしている。以前は8ぺージだったが、今回からは諸般の事情もあり残念ながら5ページとなってしまった。それでも文章は2、000字ほど書けるので一応の表現はできる。ありがたいことである・・・・。 合掌
(表紙の絵は画家の山口はるみさん。時季の名一句をイメージして描いている)

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今回のシリーズの第1回目は「精霊たちの色彩マジックーパプアニューギニア」、第2回目は「太古の世界をイマジネーションーエクアドル・ガラパゴス諸島」、第3回目は1月24日に発行されたばかりだが、「英傑のまなざしに悠久の時を想うー中国・成都」だ。成都は昨年撮影したものも4点ほど使っているがほとんどは以前に取材したときの写真だ。

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この雑誌を編集企画、取材もしている編集者のY君がVol.16号の「編集後記」に書いた文章を紹介させていただきたい。彼が若い頃に、まだ編集プロダクションの会社にいたとき何度か地方に雑誌の取材に行ったことがあった。その時に田舎が僕と同郷の上州だということで親近感を持った。俳句もたしなむ文学青年でもあった・・・・。

人生に彩りや豊かな時間をもたらす「協創」という考え方もある。

今号の巻頭グラビアからReaIitas誌ではおなじみの写真家・小松健一さんの連載が始まる。現在、30年に及ぶライワークとしての「中国大陸」の集大成に向けて、四川省、貴州省、雲南省のシャングリラ地方などを繰り返し訪れては、取材撮影をしている。

小松さんとは、長いおつきあいになるが、最初に彼を知ったのは写真ではなく、「朝日歌壇」という、朝日新聞掲載の短歌投稿欄であったと思う。そこで小松健一さんの名前を初めて目にし、繊細でありながら、芯の感じられる言葉世界にひきこまれた。

海なりが夜どうし障子ふるわせる貧しき漁村の屋根低き部屋

彼のナイーブな内なる志向と社会への広い問題意識は、写真のみならず言葉の表現にも表れている。俳句にも長年親しんできた。「風写」の俳号で「無頼とは愛しきものよ桜桃忌」と詠めば、ヒマラヤ行では「秋桜砂塵の村の昼深し」と詠む。太宰治、宮澤賢治、石川啄木・・・日本の近代文学の原風景を求める旅は今も続く。

「協創」という言葉は、ビジネス用語に用いられるが、人と人の出会い、人とさまざまのモノや出来事との出会いにも応用できるのではないだろうか。複数の事象が響き合い、深め合い、そこから生まれる新しい価値は、人が生きて行く時間を彩り豊かなものにしてくれる。小松さんの生き方をみて、ふと思った。

 

 

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昨日は先月29日に奄美から戻って以来初めての外出だった。9日間家にこもっていたことになる。久しぶりの大都会は疲れた。 奄美のゆったりとした時の流れとはことなるギスギスとした時間が渦巻いている・・・・。(新宿ニコンサロンのある西新宿の新宿エルタワー28Fからの夜景)
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相模原市総合写真祭フォトシティさがみはら実行委員会の特別委員を務める写真家の江成常夫さんがあいさつをした。
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会場は相模原市関係者をはじめ、写真業界、写真団体、写真家など大勢の人たちで盛会だった。
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第16回さがみはら写真賞を「フィリピン残留日本人」で受賞した船尾修君(右)と同新人奨励賞を「New Type」で受賞した清水哲朗君。二人とも知っている若い友人である。 おめでとう~!☆
今回の他の受賞作品は同新人奨励賞「TOKYO」西野壮平君も、さがみはら写真アジア賞「魂の道」オスカー・モトゥロー氏(インドネシア)の作品も全てがモノクロで、テーマもしっかりとしており、見る側に訴えるものがあった。賞作品推薦者の一人の僕としては、久しぶりに良い作品がそろったと思った。

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受賞者の清水君を囲んで。 清水君は僕の長年の友人である竹内敏信さんの所で、3年間アシスタントを務めてからフリーランスになっている。僕が20代前半の頃、夜間の写真研究所で竹内さん、写真家の樋口健二さんたちと毎週毎週よく飲み、よく語っていた。 右から公益社団法人日本写真協会執行理事の大平温さん、写真家・宇井眞紀子さん(彼女は樋口健二さんに師事していた)、清水君、僕、そして写真家の烏里烏沙君。

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経済産業省認可法人、文化庁登録著作権等管理事業団体である協同組合日本写真家ユニオン会員の眞月美雨さんと。 3人は昨年暮れに銀座で開催した第8回ゲーサンメド公募写真展の打ち上げ以来の再会と言うこともあって、話が弾んでいた・・・。
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公益社団法人日本写真家協会会長の熊切圭介(中央)さんを囲んで。 右から同協会専務理事の山口勝廣さん、写真家の石川武志さん、烏里君、美雨さん。石川さんは3日前にインド取材から帰国したばかりだという。そういえば12月中旬にインドへ向かった写真家の菱山忠浩君はどうしているかな~。
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そこに僕も入って( ^ω^)・・・。
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レセプションを少し早めに切り上げて、僕と烏里くんと美雨さんで、久しぶりに「焼きとり横丁」(通称:ゴキブリ横丁)へ行ってみた。この「岐阜屋」という中華料理中心の店には、30年以上前から通っている。一時期は毎日行っていた頃もあった。数年ぶりに顔を出したら店員はみな変わっていたが、この中国人だけがまだいた。僕の顔を見るとすぐに「久しぶりですね、お元気でしたか」と言いながら込み合っている店内を整理して、席を確保してくれたのだ。

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その中国人の彼が撮ってくれた・・・。 烏里君は昨夜から今朝方の3時過ぎまで池袋で、中国の写真家たちと呑んでいたという。奥さんが怖いから「今日はあんまり飲まずに早く帰ります・・・」と言っていたが・・・。 レセプションでは1時間半ほど赤ワインを飲んで、この店に来てからは温かい紹興酒をコップ3杯、焼酎をストレートでコップ1杯。午後10時前にはお開きにしたのである。えらい~!
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岡山在住の写真家・林作治さんが送って来てくれた岡山県産の大きな「あたご梨」を持ってうれしそうな美雨さんで~す・・・。 大きいサイズであるが、決して大味ではなく、ジューシで甘みもあった。高知の尻高梨なども同じくらいの大きさはあるが、僕は初めてあたご梨を食べたのである。
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初めて使用するカメラのテストをする・・・・。SDIM1076.jpg
友達の写真家・Tさんからしばらくの間借りることとなったカメラ「ゼンザブロニカSQ-A」を持って、新たな創作意欲に燃える眞月美雨さん。今年中に都内で個展を開催するのが当面の目標だとキッパリと語った・・・。僕の主宰する写真研究会「風」の同人としても頑張って欲しい~!☆

 

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2017年1月27日、奄美空港から望む喜界島。喜界島は鹿児島から南に約380km、奄美大島の東25kmに浮かぶ隆起サンゴ礁からなる島。周囲48キロの小さな島だ。
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奄美大島から喜界島まで飛行機ではわずか20分。離陸したかと思うとすぐに着陸態勢に入る。飛行機の窓からも平らな喜界島が見えた。ちなみに往復割引を使うとエアチケット代は15,300円。
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正午前に着いたので、僕は24時間50CCのレンタルバイクを借りた(2200円)。これで島中を回って取材しょうと思ったのである。事実、喜界島の東西南北ほぼすべてを回ることが出来た。無論、僕一人で・・・・。島の中央に広がる標高203mの隆起サンゴの高台にある百之台国定公園から望む嘉鈍の集落。
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手久津久集落にある巨大ガジュマル群。この樹は樹齢は100年を超えており、枝幅42m、幹回りは16mある。島一番のパワースポットとして最近人気を高めている・・・。
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蒲生集落の夫婦ガジュマルの近く、道の反対側にあったガジュマルの樹。夫婦ガジュマルは樹齢300年以上と推定されている。
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台風に備えて先人たちが築いた石垣は、島の至る所で見られる。とりわけ阿伝集落のサンゴの石垣は長く続いており、美しい・・・。
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約4年ぶりの再会だった・・・。友人の奄美の久野さんが何度か連絡しても、電話番号を聞いて僕が連絡してもつながらなかった。、確か4年前に中央公民館に勤めていると言っていたのを思い出し、喜界島についてから役場に電話をして番号を聞いて、電話をしてみたら何と電話口に本人の川畑さおりちゃんが出たのである。「先生ごぶさたしています~!☆」と・・・。
その日の夕方、島の取材を終えてからバイクで公民館を訪ねてみると、4年前と変わらぬ爽やかな笑顔で迎えてくれた。小一時間ほどしゃべったろうか。その時にあいさつ代わりに撮影したさおりちゃんのプロフィールの一部を紹介する・・・。

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夕食を僕に付き合ってくれると宿に迎えに来てくれた。僕が島の魚と料理が食べたいというと「和食厨房 天晴」へ連れて行ってくれた。島の美味な肴とさおりちやんの笑顔を見ながらの島酒は旨かった。彼女が薦めるままに島酒をロックで次々に空けて行った・・・・。勿論、歌姫は喉を守ることもあり、烏龍茶だけで付き合ってくれたのである。ありがとう~☆

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島唄者・川畑さおりさんの経歴については、ネットなどで詳しくみていただければと思うが、ここでは簡単に彼女のプロフィールを紹介する。

2010年、民謡民舞全国大会・内閣総理大臣杯優秀賞受賞、2012年、日本民謡ヤングフェスティバル全国大会グランプリ受賞、2013年、高円宮殿下記念表彰、2016年、鹿児島県知事・鹿児島県芸術文化奨励賞受賞など。上げて行けば切りがないほど数々の賞を受賞しているのである。まぎれもなく川畑さおりは、喜界島が生んだ奄美島唄者の”珠玉”であろう。これからさらに精進を重ねて”喜界島の風と香り”をまとったアーティストとして大成することを心より期待している・・・。

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喜界島の郷土料理の山羊の刺身。さおりちゃんの大好物で2皿ペロリ平らげた。島の人によれば喜界島の山羊は、ガジュマルの葉が大好きでよく食べるので臭みがないのだという。僕も沖縄料理として何度も山羊刺しを食べたことがあったが確かに臭みは全くなくうま味があった。
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魚は午後6時半に漁船が上がるので、魚を見てから盛り付けしてくれた。豆腐も自家製で美味だった。サクナー(長命草)の天ぷらも・・・。
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島自慢の油そうめん。他の土地の油そうめんとは違った。いりこと鰹でとった出汁を茹でたそうめんに絡ませて食べるシンプルだけども病みつきになる旨さだ。
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「天晴」の大将とさおりちゃん。
初めての出会いは鹿児島在住の写真家・村上光明君の写真集『神々の島 奄美』の出版記念パーティだった。さおりちゃんがこの本の表紙のモデルであり、パーティで行われた島唄コンサートに全国民謡大賞日本一に輝いた中村瑞希さんと共演したのだった。僕は村上君との係わりからパーティの発起人の一人として参加していた。2013年5月26日、鹿児島市・城山観光ホテルでのことであった。その時に彼女から手渡された2つのCD「永遠の碧」、「花」は、いまでも僕のアトリエに流れている・・・・。

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お店の人に撮ってもらう。ハ~イチ~ズ!!
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翌、28日は朝から昨日回らなかった場所を巡った。七島鼻、百之台国定公園、サトウキビの一本道、ムチャ加那公園、雁股の泉、小野津海岸など。昼食を取っていなかったので早めに空港に戻った。バイクのガソリン代は200円超だった。出発時間の15:15分まで大分あるので空港内にある小さな売店兼食堂に入った。100円もしないコロッケやたこ焼きなど注文して、島酒を勝手に棚から持ってきて原価で飲めるといううれしいサービスだ。2時間ほどいたので、店の人とはすっかり仲良しになった。帰り間際に彼女は自分のスマホで何故か僕とのツーショツトを撮った・・・。

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奄美最後の夜は、やはり和美女将と娘の恵子ちゃんが切り盛りしている「かずみ」へ。地元の写真家・武部守俊君が付き合ってくれた。ありがとうね~!☆
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26日にここかずみで一緒に飲んだ中原さんという絵も島唄もやる人が、夜光貝の殻で作った匙を二つ僕に届けてくれていた。飲んだ時に彼の家では代々お正月にはこの夜光貝の匙を使って食事をするのを習わしにしているという話をした。6~7世紀頃にはすでに使われていたというこの匙には僕は興味を持っていたので「いいですね~」というと「それなら先生に差し上げます」と言うのだ。半信半疑だったのですっかり忘れていたら、何と「かずみ」2つしっかりと届いていた。

この夜光貝で作った匙は、国指定重要文化財・小湊フワガネク遺跡から出土されている。それを参考に中原さんが手作りで仕上げたのだという。僕はうっかりしていてその中原さんの正確な名前も住所も連絡先も聞いていなかった。ともかく中原さんに感謝しつつ、古代人の気持にこころ寄せて島酒「長雲」注いで飲んでみた・・・・。 合掌                                                                       (撮影:武部守俊)

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市美術展覧会の美術部門の審査員の井上伸久さん(僕の左)夫婦が新潟県村上市から来たという友達と一緒に来ていた。
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帰京する29日は朝から地元奄美の写真家・久野末勝さんと武部守俊君と来年企画している写真展の打ち合わせをニッコールクラブ奄美群島支部の事務所を借りてした。昼飯は久野さんお薦めの島料理NO,1の店に行って食べた。僕も何度か来たことがある。この日は島の正月だったので、祝いのお吸い物や餅料理なども出た。奄美最後の食事にふさわしかった・・・。
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田中一村記念美術館で久野末勝さんと。
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写真家・武部守俊君と。
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美味しい田中一村記念美術館の珈琲。喜界島のゴマ入り黒糖が付いていた・・・。
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この日は先日、里村強志田中一村記念美術館次長と話したことを元に、学芸専門員の花山潤治さんに3人で話し合った企画内容を提案した。それは簡単に言うと写真展「彜人と奄美人ー山の民と海の民(仮)」(撮影:小松健一、烏里烏沙、久野末勝、武部守俊)を2018年夏ごろに開催する。

関連した催しとして、島唄&写真のコラボライブ、写真教室、撮影会、作家のギャラリートーク、島外からのツアーなどについても話をした。 この企画が成功すれば、奄美群島の写真創作活動がまた大きく動くに違いないと確信するものである・・・・。  合掌

 

 

 

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羽田 東京国際空港
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2017年1月24日、羽田発ー奄美大島行12:20分発のJAL659便から見た三浦半島。
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伊豆大島の島影が望めた。
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相模湾と富士山遠望
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浜名湖と遠州灘。
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第37回奄美市美術展覧会の審査委委員長として、奄美市市長室を訪問する。
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審査委員・審査補佐と教育委員会・実行委員会で審査の打ち合わせ会(1月24日)。今年度の全応募作品数は、1、583点。応募者は1474人と報告があった。
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打ち合わせが終わった後、奄美郷土料理の店で夕食を兼ねた懇親会。
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翌25日9時から審査が始まった。今年は昨年度よりも応募者も応募作品数も増えた。
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厳正な審査の結果、奄美市美術展覧会賞、奄美市長賞、奄美市議会長賞、奄美市教育長賞など15作品が入賞し、23作品が入選した。他に委嘱作家賞が1点選ばれた。後列左は今年度審査員の中尾正子さん、僕の右隣りも審査員の久野末勝さん。

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美術、書道、写真の各部門の市美術展覧会賞が一堂に集められて、その中から1作品、市美展大賞が選ばれる。第37回の今年度の奄美市美術展覧会大賞(賞金20万円)の栄冠は写真部門から選ばれた。「聖母への思い」(大牟禮史郎作)。左端は解説する西健吉審査委員長(公益社団法人二科会理事)。
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審査委員など関係者で昼食を取る。
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午後から全体の総評と入賞作品の15点すべての講評を書く。打ち合わせをする僕と中尾正子審査員。(撮影:武部守俊審査補佐)
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審査会場の奄美文化センターの前にある奄美市立博物館の奄美の民家(オモテ)。何軒も集まっていることを「群倉」(ボレクラ)という。
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夜7時から市内の奄美サンプラザホテルで「奄美市美術展覧会交流会」が開かれた。開会に先立って同実行副委員長の美崎眞晃さんの祝い唄が披露された。
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3年間一緒だった美術部門の審査員の鈴木るり子さんと。
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写真関係者の出し物。
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前列左から写真部門の久野末勝審査員、鈴木るり子さん、写真部門の審査補佐の武部守俊君、後列右、写真部門の審査員の中尾正子さん、書道部門審査員の徳永華風さん。
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最後は輪になって島唄に合わせての踊りを踊るのが恒例。左から副市長、副議長、同実行委員長、奄美市文化協会会長なども一緒になって・・・・。
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書道部門審査委員長の吉田和堂さんを囲んで、書道関係者の記念写真。
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写真関係者も僕を囲んで・・・・。
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やはり恒例の二次会・・・。いつもながらの賑やかさだ。
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奄美市美術展覧会岬副実行委員長(右から2人目)と。
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画家の西健吉さんもカラオケで美声を・・・。
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だいぶ酔いが回っている・・・。しかし、この後2軒、実行委員長、副実行委員長に付き合わせられたのだ・・・///??
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久保井博彦実行委員長、(左端)をはじめ、すべて美術部門の画家たち。

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審査が終了した翌日の26日、10時30分から奄美在住のニッコールクラブに所属するなどの写真家10人が参加して撮影・講習会をおこなった。金作原原生林(キンサクバル)と東仲間のモダマ自生地の森に入った。午後4時過ぎまでおこなった熱の入ったものであった・・・。くたびれた~!!
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夜は、僕が奄美来るとほぼ毎日入り浸る大好きな「郷土料理・かずみ」へ。24日の初日にも来たからこの日で2回目。
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親しい島唄者の日置さん(後列右)と中原さん、中さん(左端)が来てくれた。僕の隣は島唄者として有名な女将の西和美さん。
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和美女将の長女で、お店を手伝っている恵子さん。
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僕とは一回りほど歳が離れているらしいが、とても馬が合う”親友”である・・・。

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