写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.929]  2016年6月13日 小松健一主宰・写真研究会「風」例会、新会員を迎えて開かれた~!☆ ポンピドゥー。センター傑作展(東京都美術館/6月11日~9月22日)の開会式・特別内覧会・レセプションに出席した・・・。

写真研究会「風」の例会が今年度、新たに入会した大久保美帆さん、中村咲さん、休会から復帰した高松在住の寒川真由美さん(作品のみ参加)の3人が参加して、梅雨の晴れ間だった12日、都内で開催された・・・・。

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この日、「風」の入会を決めた中村咲さんは、御年90歳。自宅から2時間半ほどかけて、5月~6月に撮影した写真を130点ほどプリントして持って来た。すべて自分でプリントしたと聞いて同人である先輩たちもビックリ~!☆ 机に並びきれないほどの作品は圧巻だった・・・・。

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昨年と今年、埼玉県秩父の奥にあるポピーの里を撮影している。今年は4日、朝夕夜あわせると8回の撮影だという。「山に車中泊して満天の星の下や満月の夜のポピーなどを撮りたい」と瞳を輝かしていた。40点ほどに絞り、花の咲く前、咲き終わり、地に還っていく光景などを撮影しょうとアドバイスをした・・・・。

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鈴木渉「風通信」編集長は、今月行ってきたばかりの福島県の獅子舞祭りの写真を100点ばかり並べた。7月4日からJR福島駅前のコラッセふくしまで個展「浜通り」も決定している鈴木同人は、これからさらにモティーフを広げて「復興祈願・福島大地のまつり」を本格的に取り組んでいくと決意を語った・・・。

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昨年11月と今年3月~4月にかけて中国・四川省、貴州省、雲南省を取材した眞月美雨同人はモノクロを中心に200点持って参加した。6X6版のフイルムカメラで撮影した写真は、彼女が持つ独特な感性が漂っていて何か不思議な感じがする作品だった。さらに取材を重ねて来年、都内で個展をしたいと抱負を語った・・・・。

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この日は、並木すみ江さんが新作・フクシマを約100点、個展を計画中の「昭和から平成の学童保育の子供たち」の写真150点を持って来た。新会員の大久保さんは、「小さな出会い」をテーマにした作品、八丈島、取手、そして撮影したばかりの伊香保を合わせて50点ほど持ってきた。高松在住の寒川真由美さんは、今秋刊行を予定している母親の句と自身の写真をコラボレーションするという本に載せる写真を70点ほど送って来た・・・・。

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仲間たちの記念写真を撮る並木すみ江さん。
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会場近くのレストランで、この日入会した中村咲さん(右から2人目)のささやかな歓迎会を行った。僕らからすれば母親か祖父母の年齢である咲さんの創作意欲にはみな感動し、励まされた。咲さんは、この日は都内のホテルに泊まり、翌日いくつかの写真展を見て回るという・・・・。

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まだ少し飲み足らない人は、冷えたビールを飲みへ・・・・。
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世界遺産「登録」を正式に勧告され、いま注目されている上野にある国立西洋美術館。本館は1959年に建てられた世界的に著名な建築家ル・コルビュジエの設計の建築物。来月に正式にユネスコの世界文化遺産登録が決定する運びだ。

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夕暮れの上野の森。
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上野にある東京都美術館のポンピドゥー。センター傑作展会場の入り口。
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会場風景。特別内覧会とあって比較的ゆったりと鑑賞できた・・・・。
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ポンピドゥー。センター傑作展のポスター。
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同展の図録より。 僕がこの展覧会を観て何よりもうれしかったのは、ピカソやマティス、シャガールや藤田嗣治など世界的な画家たちの大作と並んで7人の写真家たちの作品が、20世紀の美術として同列に展示されていることであった・・・・。
ちなみに7人の写真家は、マン・レイ、アンドレ・ケルテス、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジャン・ゼーベルガー、リチャード・アウ”ェドン、クリス・マルケル、ジル・キャロンである。

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同展のチラシ。

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