写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.915] 2016年4月25日 中国 貴州省・雲南省西北部2000kmの旅ー「夜郎国故里」とイ族が創った政権「羅殿国」の世界を11日間取材した~!☆ (食事編そのⅡ)

この旅の食事編の第2回目は、4月4日の威寧の夕食から帰国する4月9日の朝、宿泊していたホテルの窓から雲南省の省都・昆明の街を撮影するまでを紹介する・・・・。

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4月4日の草海の夕暮れは、とりわけ美しかった。僕と烏里君は小舟に乗って湖の真ん中まで行ってみた。湿原があり、野鳥たちの天国だった。日がたっぷりと暮れるまで撮影していたので、夕飯は遅くなった。威寧の旅遊局の王さん(中央)が従妹を連れてきた・・・・。
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4月5日、旅も後半戦に入った。この日は朝から威寧を出発して一路、六盤水市へと向かった。途中、六枝県の長角ミヤオ族の村を取材した。一日の走行距離は360kmだった。地元では著名な写真家であり、市の旅遊局の幹部でもある王さん(左端)が、この3日間僕らと一緒に行動してくれることになった。地元の写真家たちも・・・。
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この地方では、名物の料理。大きな底の浅い鍋に油を張って野菜や肉、豆腐などを焼くというよりも、天ぷらみたいに揚げる感じの料理だった・・・・。ビールに合った料理だ。但し、油が飛び散るので頭からビニールを被らなければいけないのがちと面倒~!!
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僕らの歓迎も兼ねて、王さんの奥さんをはじめ、地元の写真家たち、王さんの友人も来て賑やかな夕食となった・・・・。
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翌6日は、水白県のプイ族の村を訪ね、村長らの厚い昼食のもてなしを受けた。この山深い村で中国に来て初めてキンキンに冷えたビールを飲めたのには感動した~!☆ それも大びん1本で日本円にして約60円。午後から王さんが、六盤水市で一番の秘境であり、まさに桃源郷の村だというミャオ族の格支村へ行くために北盤江を舟で遡った・・・・。

しかし、川の水量が大幅に減っていて水面がなんといつもより50メートル以上も下がっていたため、本来の船着き場には着けず、急斜面の崖をよじ登らなければ行けないことになった。その村に泊まることになっていたので荷物もある。さすがにカメラなどを抱えたままの90歳の中村さんには危ないと判断して、六盤水まで戻ることにした。桃源郷の入り口までたどり着いたのに引き返すのは残念だったが全員の安全を優先しての決断だった。そこでせめてもの、北盤江の美味しい魚を漁師に譲ってもらって料理して食べることになった・・・。それが写真の鍋。大量の新鮮な魚が入った鍋料理だった・・・・。

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4月7日午前中、昨日行けなかった村の代わりにと王さんが案内してくれたのは歪櫛ミヤオ族の村。みな頭に大きな月型の櫛を刺していて、髪を大きく巻いているのが特徴だ。それに民俗画が盛んで村の至る所の壁に描かれていた。僕も女性の画家が描いた絵を一枚購入した。中村さんは2枚買った・・・・。
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近くに美味しい有名な鳥料理の専門店があると村長が案内してくれた。食事中にこの付近の村々を統括している郷の責任者があいさつに来た。まだ30歳そこそこというきれいな女性だった・・・・。
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4月7日の夕食は、9日間ともにしてきた通訳の姚沐君(右端)と運転手の徐虎俊君(左端)との「ご苦労様会」であり、お別れ会となった・・・・。本当にお疲れ様でした。車での全走行距離は約2000kmとなった。明日は六盤水から列車で、雲南省の昆明まで行くことになっているので明日、駅で本当のお別れとなる・・・・。
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スタミナを付けようと重慶火鍋料理を食べた。豚の内臓を中心に頼んだ。酒も貴州省の美味しい白酒(パイカル)を2本空けた・・・・。僕からも1本プレゼントした~!☆ 6人の愉快な”珍道中”の旅であった・・・・。 感謝~!☆ 合掌~!☆
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ホテルの部屋で、昔懐かしい天然の冷蔵庫でビールを冷やして飲んだ・・・・。

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天津から昆明までの気の遠くなるような長距離列車。特等席(軟座)だから寝台の4人部屋になっている。硬座は足の踏み場がないほどの混み様であった。昆明までの所要時間は、6時間半ほどだったが車中、中村さんはカメラを握りっぱなしだった・・・・。僕と今回の旅を同伴してくれた3人の仲間たち。右から眞月美雨ちゃん、中村咲ちゃん、そして烏里烏沙くんでした。 感謝~!☆

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御年90歳にはとても見えない咲おばさまで~す!☆!☆!☆いつも元気を頂いていましたよ。感謝!

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食堂車で昼食。

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ここでもビールで乾杯~!☆ 僕は列車に乗り込んですぐに買ってきたビールと白酒をやっていたのでこの頃はもうほろ酔い気分になっていた・・・・。記念に乗車チケットをもらったので記録しておこう。列車番号K2285 13両車025号下 値段は161.5元(日本円で3230円)。

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雲南に来たら雲南の酒を呑まなければ・・・・。その名も「雲酒」。白酒のだいたいのアルコール度数は52~56度ぐらいと相場は決まっている。

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雲南省はきのこの産地として知られている。この旅最後の夕食は、名物きのこ鍋。約20種類のきのこが入っていた・・・。僕も雲南に来るたびに、昆明のこの店のきのこ鍋を食べることにしている。

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烏里君の育った四川省康定市に暮らす実姉の「義姉妹」が来てくれた。僕も彼女とはこれで3度会っている・・・・。中国では、三国志の劉備、関羽、張飛の三人の「義兄弟」の契りが有名だが、今もこうした「義兄弟」や「義姉妹」の契りを結ぶことが多いという。そういえば烏里君は、僕のことを「日本のお兄ちゃん」とよく呼ぶことがあるが・・・・。
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4月8日、雲南省昆明市の夜。この旅、最後の夜も僕と烏里君と美雨ちゃんの”三バカトリオ”は、屋台の灯を求めて繰り出したのであ~る・・・・。
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4月9日、ホテルの窓から見た朝の昆明市内。この後、11:35昆明発のCA404便で北京に行き、国際線に乗り換えて、CA183便17:10発で羽田へ。到着は21:30だった。

☆全員無事に日本へ帰国できて心から感謝しています。 ありがとう~!☆ 合掌~!☆

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