写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.903] 2016年3月9日  「あれから5年ー 3・11 東日本大震災写真展」(東京・弁護士会館/3月10日まで)、土門拳写真展「古寺巡礼」(写大ギャラリー/3月25日まで)など写真展を巡った・・・・。

 

SDIM2972-001.JPG
今回の企画写真展のキュレーターを務めたフォトジャーナリストの新藤健一さんと写真家・眞月美雨さんと。東京・霞が関にある弁護士会館1Fエントランスホールで。
SDIM2974-001.JPG
僕の作品の前で(左下の写真)。岩手県宮古市・浄土ヶ浜で2011年9月9日撮影。右上の写真は、細江英公さんの作品。福島県南相馬市の海岸で撮影。
SDIM2977-001.JPG
マスコミの紹介や報道もあり、大勢の人たちが見に来てくれた・・・・。
SDIM2979-001.JPG
日本を代表する39人の写真家たちが協力した。その中の一人、フォトジャーナリストの森住卓さん。写真展の全作品が収録されている同名の写真集も同時発行された(定価700円+税 産学社刊)。 森住君の話題になっている作品の前で。
SDIM2981-001.JPG

森住君とは20代の頃、ある新聞社の写真部で同じ釜の飯を食った仲だ。新聞社を辞めてフリーになってから4年間ぐらい新宿駅南口奥の小さなアパートで共同暗室をしていたことがあった・・・。

森住君のこの写真は、福島県浪江町にあったスリッパを8x10インチのTR-Xフィルムを2か月間密着させたら放射線のエネルギーが感光した。セシウムなどの放射性物質の粒子が放射線を出し、白く光っている。 左の写真は、福島県飯館村にあった軍手。オートラジオグラフィー(放射線写真法)で、被曝の実態を視覚化したもの。ベータ線粒子やガンマ線を画像化している・・・・。彼の写真家としての執念が生んだ作品であり、胸を打った・・・・。

SDIM2983-001.JPG

SDIM2989-001.JPG

SDIM2984-001.JPG

 

その足で、東京・中野区の東京工芸大学芸術学部にある写大ギャラリーで開かれている土門拳先生の写真展「古寺巡礼」へ行った。ここには何度も来ているのだが、今回は2年ぶりだった。静かな会場で土門先生のプリントと対峙しながらじっくりと鑑賞・・・。

美雨さんは初めて見た土門先生のプリント作品に圧倒されたと感想を語った・・・。 池袋の東京芸術劇場で開催中の公益社団法人日本写真家協会が主催している写真展「日本の海岸線をゆくー日本人と海の文化」も先日に続き見た・・・・。

このウェブサイトの写真作品、文章などの著作権は小松健一に帰属します。無断使用は一切禁止します。