写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.847] 2015年8月29日  目まぐるしい今週だった~!☆『心に残る「三国志」の言葉』(新潮社刊)見本届く、一滴の会「第169回新橋句会」に参加、高校1年生からインタビュー受ける。勉誠出版・岡田社長来訪、六本木・禅フォトギャラリーに丹野章写真展、写真集、トークショーなどの打ち合わせで2日間行く、「フォトコン」坂本副編集長に連載原稿渡す、丹野家に偲ぶ会の打ち合わせ、作品整理などで2日間行く。第30回日本の海洋画展(東京芸術劇場/30日まで)に行った・・・・。

 

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新潮社の金川功編集委員。長い付き合いだが前回の仕事は、2009年に同社から刊行した『太宰治と旅する津軽』(とんぼの本)。2人で厳寒の、そして早春の津軽半島を旅したことは生涯忘れられないだろう・・・・・・。今回も担当してくれて、心から感謝している。  合掌
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『心に残る「三国志」の言葉』(新潮社刊/定価1500円+税)発売!☆  帯の表面には「英雄たちの生き様を追って中国大陸6万7千キロを四半世紀の歳月を費やして踏破!」 、「『三国志演義』の原典から四十の名場面を選び生死を分ける局面で英雄たちが残した心震える名言と、現地の写真、解説、旅紀行で綴る壮大な歴史ロマン」と書かれている。帯裏面には、僕が書いた「はじめに」からの一節を紹介している・・・。

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この本の担当、金川功編集委員が24日、見本を自宅まで届けてくれた。2人でささやかな祝いの一席をと僕がよく行く居酒屋「三福」へ。彼は飲まないのでノンアルコールで、僕は生ビールで乾杯した。本来は4月発売の予定で色校まで出ていたのだが、ちょつとした手違いがあり、僕が新たに3万字ほど原稿を書き直したという経緯があった。その時期は、新宿・リコーイメージングスクエアでの個展、前橋・ノイエス朝日での個展と続いており、過労のためか5月には2度も緊急入院した。

そして6月には、並木すみ江写真集『逢いたくて、愛されたくて・・・・』の編集・発行、続いて写真展、出版記念パーティがあった。そして大仕事だった『決定版 広島原爆写真集』、『決定版 長崎原爆写真展』の8月2冊同時発行の編者。三日間で2500人が詰めかけた「原爆投下70年ー広島・長崎写真展」。この写真展開催、写真集刊行にまつわるテレビ、新聞、雑誌等の取材対応・・・・・。

そしてようやく待ちに待った『心に残る「三国志」の言葉』の刊行・・・・・・。振り返ってみると相当ハードな半年だったなあ~・・・・・。これで一段落付くと思っていたら、急死した丹野章さんの2つの個展と写真集発行、偲びお別れをする会の開催・・・・。後は、9月15日にオープンする「art space Leaf」の運営と僕のオリジナルプリント展の開催。11月の中国・四川省成都市での写真展開催とそれに関連したツアーがある・・・・・・。

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しばらくぶりに一滴会(しずくかい)の新橋句会に参加した。毎月開いているが今年はまだ2回しか参加できていない。この日は選者は中原道夫さん。「高校俳句甲子園」の審査員として四国松山から戻ったばかりだといっていた。選者の他に、岡井輝生代表をはじめ16人が参加した。
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句会に僕が出句したのは次の3句。 重い重い写真をまへに原爆忌(3点) 伯父の遺影軍服のまま夏巡る (中原入選・3点) 人去りて臥待の月待たれへん (中原入選・4点) 以上で今回も特選句は無し。
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句会終了後は、有志で中原道夫さんを囲んで懇親会。右手前が中原先生。僕の隣が事務局長の内田露光さん。
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2次会は5人となつた。僕の隣は板見浩助同人、中原先生、片桐うらら同人、露光事務局長。新橋駅前の四川・広東料理の看板にひかれて入った中国人が経営している居酒屋。
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ちょつとうれしそうな中原道夫先生~!☆
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もう一軒。という事になり露光、浩助同人は帰り、3次会から地元の柳沼宝海同人が参加。宝海さん常連の店へ。この店も中国人の経営で、女性たちもみな中国人だった。日本に来てまだ半年もたっていないという子だったが流暢な日本語をしゃべっていた。右が宝海さん。
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相変わらずの美声で唄う中原さん。最初から最後まで、うららさんと僕は付き合ったのだ・・・・・・。たまの参加だから致し方ないね・・・・・・。
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この「楽楽」という店のママさん。もうほとんど日本人と思えるような達者な日本語をあやっていた。僕の『心に残る「三国志」の言葉』を見て驚き、お店にすぐにチラシを貼ってくれた・・・・・・。
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翌26日は、川越高校1年生の職業インタビューを受けることになっていた。実は今度一緒に「アート・スペース・リーフ」をやる力竹英紀君の娘さんの千晶ちゃん。先日、ばったり「三福」で会ってその時に、夏休みの高校の課題としてさまざまな職業の人にインタビューをすることになったので、僕にお願いしたいと言われたのである。彼女は将来、芸術系方面に進みたいという夢を持っているので、写真家の僕に興味を持ったのだという。この日、資料の返却に来た勉誠出版の岡田林太郎社長と一緒に・・・・・・。

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校長名が入ったきちんとした依頼書に8項目にわたっての質問が記入されていた。例えば「⑧写真を撮るために色々な国を回って衝撃を受けたことや感動したことはありますか」などである。約1時間30分のインタビューを終えて僕と記念写真を撮った・・・・・。 撮影は岡田社長。
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夕食をいつもの「三福」で取ろうと行ったら、彼女の父親である力竹君(左端)もすぐに合流してきた・・・・・。
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もう一軒行こうと近所の立ち飲み屋「みのる」へ。もちろん千晶ちゃんは、ジュースかウーロン茶。「みのる」の女将の照ちゃん(左から2人目)も一緒に・・・・・・。
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27日、28日の2日間は、六本木・禅フォトギャラリーと晴海の丹野章さんの事務所へ通った。27日は、丹野章「昭和馬曲団」写真展に展示する作品確認、9月19日15:00~のトークイベント「丹野章の作画精神をめぐって」の打ち合わせをギャラリー側とゲストである執筆家・小出彩子さんと打ち合わせをした。そして丹野さん事務所に作品の整理に行く。8時半過ぎまでおこない帰宅した。丹野さんの事務所は晴海にあるので回りは運河が多く綺麗だ・・・・・・。(左手前から2つ目のビルに事務所はある)

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28日も午後1時から丹野章さんの事務所へ。家族全員に集まってもらい、写真展、写真集、偲ぶ会などについての報告や確認をした。その足で六本木・禅フォトギャラリーへ。丹野章写真集「昭和馬曲団」の最終色校のチェツク、ポストカードの制作についてなど岡村印刷、デザイナーの宗利淳一さん、ギャラリースタッフのアマンダさんたちと話し合った。
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左から岡村印刷のスタッフ、正面がデザイナーの宗利淳一さん、ギャラリーのアマンダさん、そして僕。
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ちょうど作品展示中の浜口タカシさんが見えられて、2冊の原爆写真集を興味深く見つめていた。そして『決定版 長崎原爆写真集』を買い求めてくれた。テーブル右が今度発行される『丹野章写真集 昭和馬曲団』。不思議な縁ではあるが、この原爆写真集も丹野さんの写真集もデザインは宗利さんだ。何かの縁だからとポストカードもお願いしたらすぐに協力しましょうと言ってくれた。感謝~!!  合掌

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昨年、銀座キャノンギャラリーで開催した丹野章写真展「地底のヒーローたち」のオープニングパーティ以来の浜口タカシさん。自分の作品「三里塚」の前で。50数年前にポジフィルムで撮ったものが眠っていて今回初めて日の目を見たのだという。
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左から禅フォトギャラリーのアマンダさん、オーナーのイギリス人のマークさん、写真家・浜口タカシさん、そして僕です~!☆
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六本木から池袋へ。30日まで開催している「第30回 日本の海洋画展」(主催:一般財団法人全日本海員福祉センター/後援:国土交通省・豊島区)に行く。「現代日本画壇の海洋画を一堂に集めて」をキャッチフレーズに30年間続けてきた功績は大きい。非常に見ごたえがあった。受付スタッフの記念写真・・・・・・。(東京芸術劇場5F展示ギャラリーで)
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池袋「みやらび」は、いつになくお客は若者ばかりであった・・・・・。
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全日本海員福祉センターの職員の飯田さん。彼女は海洋画展と「マリナーズ・アイ展」の事務局担当。この日丹野さんとも長年お付き合いをしていたこともあるので、彼が好きだった琉球料理の店「みやらび」へ誘った。ささやかな献杯を上げ、丹野さんを偲ぶことが目的である・・・・・・・。
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雨の家路。 2015年8月29日・・・・・・。

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