労働の尊さを知る稲梯田 農民は藝術家なり稲棚田
幾千年耕して来し稲の原 山肌はすべて梯田や天高し
緑春という地早稲田の峪なりき 農民水牛蟻のごと稲の道 風写
早いもので、中国・雲南省西南地方の旅から戻って明日で1ヶ月が過ぎる。そして今日から10月。長月(陰暦の9月の異称)だ。この月をほかに、菊月、菊咲月、色どる月、小田刈月などとも季語ではいう。「九月尽」といえば、9月の末日をさすが、秋が終わる日のことを言うのだ。だから秋尽、秋尽くなどとも言う・・・・・・・。
ようやく<写真レポート★VOL・Ⅱ>をアップすることが出来た。上記の俳句は今回の旅の途上で詠んだ出来栄えの良くない句だが、これもその時の僕の心情が出ているので載せておくとしよう。第2回目は、8月27日の元陽から9月2日の昆明までの7日間で撮影した中から一部をセレクトした。人間が好きな僕の割には風景写真が多いと思うだろうが、先の句を見てもわかるが、僕は眼前に広がるその圧倒的な光景に圧倒されたのである・・・・・・・・・。
刻々と棚田の色が変化していく・・・・・・・。
三猛郷鎮までもどり泊まった。29日の朝、町の屋台の食堂へ、毎朝食べているビーフンの麺を食べに行った。昨日の昼食も、夕食もハニ族のこの店で食べた。町で一番美味い店という評判だった・・・・・・。
棚田の上にあるのは、観光客が増えたことによって新しくできた町、新町。ようやく雲が少し赤く染まってきた・・・・・・・。
9月2日。昆明空港ホテルの僕の部屋からの眺め。
本来なら9月1日、昆明発7時40分発CA4583便で上海行き、その後上海発14時15分、CA0919で成田へ。成田着18時の予定で帰国する事になっていた。しかし、トラブルが発生して僕だけ一人が飛行機の乗れず、昆明空港に残るはめになった。烏里君は、他の同行者とともに帰国してもらった。この件の”騒動記”を書くと長くなるのでここでは割愛する。僕は一人で白酒などをのみながら、のんびりと雲南省昆明市で過ごし、翌日無事、帰国したのだった・・・・・・。 (長いお付き合いをありがとうございました。 合掌)