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[no.749] 2014年9月22日 <写真レポート★VOL.Ⅰ> 中国・雲南省西南地方、ベトナム・ラオス国境地帯に暮らす山岳少数民族を取材する旅(8月23日~9月2日)

大変長らくお待たせいたしました。ようやく8月中旬から今月初めまで取材に行っていた写真のレポートをみなさまに報告することができます。第1回目は、8月23日~8月27日までの5日間で撮影した写真をアップしました。

24日の朝、昆明を車で出発して、イ族自治州の楚雄を通り、双柏県ガク嘉鎮へ向かったが、途中、午後4時頃に雷をともなった集中豪雨に見舞われて、道路の至る所が土砂崩れとなり、山の中に閉じこまれてしまった。1メートル先の目の前が、あっという間に3メートルを越す土砂が樹木なだとと共に崩れてきた。道路の反対側は500メートル以上の谷底。逃げる場所が無く、本当に間一髪だった。携帯電話で警察や道路管理をしている部署などに連絡をしてブルトーザーに救出されたのは、4時間後であった。その後も何度もがけ崩れに遭遇して、わずか4キロメートルの一番近い町に到着したのは、午前2時を回っていた・・・・・・・・。

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8月24日午後3時。
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午後4時、急に空が暗くなり雷が轟き、大粒の雨が叩きつけるように降り出した。前方はまったく見えなくなった・・・・・・。
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道路はすぐに川のようになった。この車も僕らと一緒に閉じ込められた・・・・・・・。
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ようやくブルトーザーなどが来て、土砂を片側だけかたずけて、車が動き出したのは、すでに深夜になっていた・・・・・・。

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8月25日。朝、玉渓市新平県の山の中腹にある古刹の寺に参拝した。この旅が無事に終えることができるようにとお祈りをしたのである・・・・・・・。
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8月25日。玉渓市漠沙鎮大沐洛村。この村は花腰タイ族が暮らしている。
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村の道端で、老人たちと出会う娘たち。
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肩に担いでいるのは、田うなぎを獲る仕掛けの籠。食べてみたが、日本うなぎと比べるとずいぶんと小さいが味はしっかりしていて美味であった・・・・・・・。ビールのつまみには最適だ。
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花腰タイ族の伝統的な衣装を纏う村の娘たち。花腰タイ族は、旧タイ王朝の貴族の末裔だと言われている・・・・・・・。
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他のタイ族と異なるのは、この笠。形に特長がある・・・・・・・・。
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この坂の下に紅河が流れている。
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村の一家族が僕らを夕食に招待してくれた・・・・・・・。
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8月26日。石屏県へ向かう途中で。
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8月26日。紅河州石屏県。
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石畳の古い町並みが残っていた・・・・・・・。
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今回の撮影の同行した写真家たち。右は知人の運転手の胡波君。中央は、コーデネーターのイ族出身の写真家・烏里烏沙君。(石屏県の旧市街の屋台での夕食)
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8月27日。石屏県から北へ150キロメートル程、山岳部へ入った標高2000mにあるイ族の村・羨善村で。
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村の集会所の正面には、毛沢東の肖像写真がうやうやしく掲げてあった・・・・・・・。
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この村の女性たちは歌も踊りもうまい・・・・・・・。
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女性がやるこの龍の舞い踊りは、中国全土の芸能大会で第1位になったことがあるという・・・・・・・・。
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動きが激しく、迫力がある。この踊りを舞うために村の女性たちは、仕事の終えてから毎日、山岳道を10キロ以上走っているという。
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龍の踊りが終わってから、僕と村の女性たちで記念写真を撮った・・・・・・・。
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民族衣装を着た少女。「わたしも早くお母さんみたいに踊りたいなあ・・・・・」と笑った。
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8月27日。紅河の岸辺には、河で獲った魚を売る露天商が出ている。その場で、大きな鯉をさばいていた。紅河州元陽郊外で。 (この写真レポートはつづく・・・・・)

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