写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.746] 2014年9月16日 上州の故郷にある宇佐八幡宮の秋祭り(9月13日~14日)の”私的記録写真係”を担当したのだ~!☆・・・・・。爆発的!!写真満載でお届けします~!☆

9月13日から敬老の日の15日まで、86歳の母が一人で暮らす実家へ帰省した。目的は、お彼岸には帰れないので、少し早いが墓参りがしたい。家の直ぐ前にある村の鎮守様である宇佐八幡宮の宵祭りと本祭りに2年ぶりに参加すること。それと12月13日~21日まで前橋のノイエス朝日で開催する展覧会の打ち合わせをすることだった。

祭り日にふさわしい秋晴れの3日間だった。僕はこの村の青年たちが30数年前から「祭りを賑わす会」を作って復活させた八幡様の祭りを僕なりにできることをサポートしてきた。まず、祭りの様子を写真で記録することと何がしかのお祝いの寄付を出し続けてきた。昨年は、海外へ取材に行っていたために帰省できず参加できなかったが、今年は何とか都合をつけて参加したのだ。子どもの頃に遊んだ先輩や後輩、わんぱくをしていつも叱られていたおじさんやおばさんたちに会い話すことができるのが、何よりも楽しいのだ・・・・・・・。

13日の宵祭りから翌日の本祭りを呑みながらではあるが撮影した写真をドサ~ッとアップします。祭りの中心は20代の青年たちと子供たち。それを見守りながら支えているのは、この「賑わす会」を創設した40代~50代の後輩たち。そして、ただ参加して食ったり呑んだりしている60代~90代の長老たちと参加者の幅は広い。僕もすでに還暦を過ぎたのと、わざわざ東京から来たということでいつもお客様扱いにしてくれる。ありがたい限りである・・・・・・・・・。   感謝! 合掌!!

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JR渋川駅広場にあるモニュメントの彫刻。
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名湯・伊香保温泉に行くにはここ渋川駅からバスに乗り換える。赤城山の上に巨大な入道雲が湧き上がっていた。赤城山が標高1826mだからこの雲は2万mぐらいの高度ある。
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弟の小松勝三・美香夫妻と2級先輩だった同じ村の友人を訪ねる。
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宇佐八幡宮への参道。母と6時半頃に出かけた。実家から歩いて1~2分の所にある。
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たこ焼きに焼きそば。
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上州といえば何と言っても名物・焼きまんじゅう。時々、無性に食べたくなることがある・・・・・・。
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子どもたちもラムネを飲んで楽しそう・・・・・・。
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「祭りを賑わす会」の若者たちの手作りですべての夜店がおこなわれている。生ビールや酎ハイなどの飲み物は、何倍飲んでもすべて無料というサービスだ。
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昨年から僕の名前が書かれた提灯も灯された・・・・・・・・。
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八幡様の境内には筵がひかれて、家族ずれをはじめ参加者でいっぱい。最近は村の人以外の人達も参加するようになった・・・・・・・。
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毎年、プロの歌手を呼んで、ミニコンサートやカラオケなどもやっている・・・・・・。
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宵祭りに参加した女性では母が最高齢だった。弟の勝三と・・・・・・。
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僕も母と記念に写真を撮った・・・・・・・。

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僕の先輩も数人いたが、ほとんどは後輩たちばかり。僕らの同世代か、後輩たちの子どもたちの世代が祭りをほとんど仕切っていた。
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弟・勝三の同級生の高山君の奥さま。彼女は東京の僕の写真展などにも何度か来てくれている・・・・・・・。
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現在、「祭りを賑わす会」会長の青年(左)と会を創設した中心メンバーで現在、会の顧問をしている加藤孝幸君と・・・・・・・。 ごくろうさま・・・・・・。 合掌
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実家のすぐ上の家の角田七蔵おじさん。御歳92歳だという。子どもの頃には、悪さをして毎日のように叱られていた・・・・・・・。お元気な姿に感動した・・・・・・・。  合掌
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宵祭りが午後11時過ぎに終わった後、呑み足らない面々が何故か実家にみんなが集まった。午前様を過ぎても盛り上がる・・・・。
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翌、14日も気持ちよく晴れ渡った秋晴れだった。母は花が好きで春先から晩秋まで家の庭には、いろいろな花が咲き乱れる。この日も朝から花の手入れをしていた・・・・・・・。
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八幡様へ行く途中の道。家から30メートルほど行った所。僕の原風景の一つだ・・・・・・・。
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実家の斜め前にある丸橋家の土蔵。子どもの頃の良き遊び場だった。弟・小松勝三著『小松勝三の日日是好日』の表紙に使った光景である・・・・・・・。
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昨夜、母と通った八幡様への参道。僕がまだこの地にいた頃は、風景を台無しにする巨大な鉄塔と送電線は無かった。東京電力柏原子力発電所からの送電線だ。
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秋を代表する味覚・栗がたわわに実っていた・・・・・・・・。
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お参りをして、おみごく(お参りをすると神社からもらえる餅やお菓子など)をもらって先に帰る勝三の嫁の美香・・・・・・・。
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昨夜は出ていなかった「ぼんぼん釣り」の店が出ていた。僕も帰りにひとつもらってきた・・・・・・・。
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境内の右側にある石で作った岩山は、いつの時代でも子どもたちの絶好の遊び場だ・・・・・・・。
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豪快に焼き上げる焼きそば。美味しそうだね・・・・・・・。
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子どもたちに人気のあるポテトフライ。
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中でも焼き鳥は絶品。この道10数年の高山君(真ん中)が後輩たちにその秘訣を伝授していた・・・・・・・・。
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本祭りのメインイベントとなる子ども神輿の村内巡行の出発の準備が始まった・・・・・・・。
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宇佐八幡宮の本殿のなか・・・・・・・・・。「武運長久」を祈る旗や戦地に向かう前の記念写真などが、今でも飾られている・・・・・・・・。
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従弟にあたる大工の棟梁をしていた上田光義が亡くなる前に建てた社務所から境内を見る・・・・・・。
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いよいよ子ども神輿が境内から出発する・・・・・・・・。
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2時間程のコースだから子どもたちにとってはけっこうハードだ。途中、公民館でしている敬老会にも寄って神輿を担ぐ元気な姿を見せる・・・・・・・・。
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僕は、本祭りはいつもこの社務所のなかで、のんびりと呑みながら、地元の料理をいただくのが恒例だ。この社務所には僕が1996年に撮影した当時の「賑わす会」のメンバーの集合写真と「写真集団・上福岡」の関根民夫さんの作品が飾られている。
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次男の修二と同級生だった富沢君(左奥)は、現在、村の神主さんを務めている・・・・・・・。
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子どもの頃、よく遊んだ清水武ちゃん(右端)も今年から敬老会のメンバーになったという。70歳を過ぎたのだ。右から、この内出村の上田家の宗家にあたる上田茂昭さん(82歳)、角田七蔵さん(92歳)、加藤栄一さん(78歳)。祖先はみな、戦国時代の武将・真田昌幸の家来で、信州から岩櫃城があるこの土地にきた八人衆だ・・・・・・・。

母方の本家は上田家。茂昭さんとの話で、祖先の名は、河野茂左衛門ということ。400年前から続いている名家で、内出城の城代家老を務めていた鑓の名手だったということなどがわかった。現在も茂昭さんの家には枇杷の木刀や全国の大名の一覧、天明3年の浅間山の大噴火の時の被害状況など記した文章が残っているという・・・・・・・・。

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村一周を神輿を担いで周ってきた子どもたちが元気に帰ってきた・・・・・・・。
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内出村の子供たちと「祭りを賑わす会」の四役がそろっての記念写真。この写真を大きく引き伸ばして社務所に奉納することにした・・・・・・・。
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神輿と宇佐八幡宮の本殿 (撮影:加藤孝幸)
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昔からある大きな松の樹の下で。秋風が吹き抜ける・・・・・・・。
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詩人・宮澤賢治の絶筆となった 「方十里稗貫のみかも 稲熟れてみ祭三日そら は(晴)れわたる」 の短歌を思い出しながらシャツターを切った・・・・・・・。  故郷に感謝、そして 合掌

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15日、帰京の朝。群馬原町駅で・・・・・・・・・。

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今年12月13日~21日まで、前橋・ノイエス朝日でおこなうコラボ「五天展」の案内状やオープニングパーティ、トークなどについての打ち合わせをしに新前橋のノイエス朝日へ行った。キューレターの武藤さんが待っていてくれて話は早めに終わった。会場では「藤森カツジ展」が開かれていたので見せてもらった。今月21日まで開催。(写真は作者の藤森さん)

 

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