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[no.750] 2014年9月24日 冠船流 琉球舞踊 「第16回葉月の会~大要燦燦 遊びの清らかさ踊てあしば~」(板橋区立文化会館ホール)を久ぶりにモノクロフィルムで撮影をした・・・・・。

秋分の日の9月23日、板橋区立文化会館ホールにおいて、琉球舞踊 川田功子の会「第16回 葉月の会」が5年ぶりにおこなわれた。前回は招待されて観賞に来ただけだった。たまたま友人が持っていたコンパクトのデジタルカメラで撮影した(5年前のブログを参照)のだが、今回はあらかじめ、モノクロのフィルムで撮影して欲しいと出演者から頼まれていたので、久しぶりに銀塩カメラを使って気合をいれて撮影した・・・・・・・。

以下のブログ写真は、愛用のシグマDP1、28ミリレンズ1本で撮影したもの。僕の席が左端だったために、舞台から遠く、みな小さく写ってしまって迫力のある琉球舞踊の感じが出ていなくてごめんなさい。モノクロフィルムは現像してからプリント引き伸ばしをするので今しばらく時間がかかる。もし、いい作品があれば、後ほど紹介したいと思う・・・・・・・。

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第1部は全部で11幕ある。その一、「大要燦燦」の2景 「世果報太鼓」 出演:川田公子をはじめ、みやらび太鼓研究会メンバー。 人々は一日の始まりを言祝ぎ、喜びと感謝を踊り、そして豊かな世を願って太鼓を打ち鳴らし踊る。舞台の開幕にふさわしい演出だ・・・・・・・。
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その二、「踊りくわでさ-節」。紅型染めの色鮮やかな衣装に花笠をかぶり、手には四つ竹を持って優雅に鳴らしながら舞う。一番親しまれている古典舞踊「女踊り」だ。
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十一、「みやらび三板(サンバ)」。 三板とは、三枚の硬い木や竹を紐で結び、指でかき鳴らす沖縄民謡には欠かせない特有の打楽器のこと。この舞は、三板を群舞いにした冠船流の創作舞踊。
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ひらひらと舞い散る花びらを思わせるしなやかな指使いやリズムが見ものとなっている・・・・・・・。
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第2部。「おなり神の島・琉球~自然・人・いのちへの賛歌」(川田功子創作展より)。 第2章 「月の美しゃ」。
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波と月と星がテーマとなっている・・・・・・・・。
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第3章。「星に願いを」  立ち現れた神女たちは、秘めやかに晴れやかに舞い舞う。神は人、人は神。この南の島に永遠の命あれ!榮あれ!・・・・・・・・・。
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出演者を代表してあいさつに立つ川田功子さん(中央)。 この舞台の構成・演出・振り付け・衣装を手がけている。
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最後は琉球独特ののカチャシーの踊りで会場は一体となった・・・・・・・。
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観客と出演者が一緒に踊るフィナレー・・・・・・・・。
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川田功子さんの長女・仲濱美紗緒(左)とその娘さんの美海ちゃん。ロビーで。
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打ち上げは、会場近くの居酒屋で。出演者、スタッフをはじめ50人ぐらいが参加していて賑やかだった。美しい踊りを見せてくれた佐野七夕子さん(中央)。僕は近くの別の呑み屋で飲んでいたが呼び出しがかかり合流した・・・・・・・。
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この舞台のパンフレットに文章「琉球舞踊と川田姉妹と私と」を寄せた俳人の笠原茂舟さんと「みやらび」が大好きなジャーナリストの遠藤英湖さん。
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川田功子ネェネェ~のお孫さんにあたる美海ちゃん。まだ高校生だ。大学は沖縄の芸術大学に行きたいと語っていた・・・・・・・。この日の舞台でも元気に踊った。
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この日の舞台で圧巻の踊りを披露した崎山陽子さん(中央)と師匠の功子先生。陽子ちゃんが舞ったのは、第1部のその4、「本花風(ムトゥハナフウ)」。琉球の港から旅立つ夫を見送る妻の心情を踊ったもの。また、めぐり合う日を信じて待つ妻の切なく美しい姿を見事に表現していた・・・・・・・・。

功子さんは、第2部の第2章、「月の美しゃ」  まるでニライカナイへ引き込まれていくような世界観。あまりの踊りの美しさにシャツターが切れないほど感動した。彼女の踊りはもうずいぶんと見続けてきているが、歳を重ねると同時にその円熟さが増し、見るもの心に沁みてくる。これからも後進の指導とともに自身も踊りつづけて欲しいと一ファンとして切に思った・・・・・・・。  合掌

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