写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.743] 2014年9月6日 PHOTO FAIR[Ⅰ](9月4日~7日/代官山ヒルサイドフォーラム)トークに参加。2014全日本山岳写真展ー未来に残そう美しい山河ー(9日まで/東京芸術劇場5F)、周光靖展(6日まで/銀座・画廊るたん)、渡辺皓司展(7日まで/銀座・ゆう画廊)、そして森田雅章写真展「スモーキーマウンテンレポート あのときの子供たちは」(銀座・キャノンギャラリー/10日まで)のオープニングパーティに出席した・・・・・。

2日の深夜、中国・雲南省から帰国して、翌日は以前から予約していた歯科病院へ行き、4日は朝から都内へ出かけるという目まぐるしい一日だった・・・・・・・。

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代官山のヒルサイド・テラスのフォーラムにおいて世界の写真家たちのオリジナルプリント展「PHOTO FAIRーⅠ」がおこなわれるというので興味を持って出かけた・・・・・。プリントの他に各写真集も豊富に揃えていた。
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午前11時から90分にわたり、連続企画トークの第一弾として、丹野章X細江英公X川田喜久治X金子隆一(写真史家・東京写真美術館)のトークがおこなわれた。会場は始まる前から満席。このトークは、日本を代表する写真家から近年注目を集める若手写真家をゲストに、キューレター、研究者、編集者などのトークによって、1960年代から現在までの日本における写真の変換を学ぶというもの。須田一政、石内都、森山大道さんらも出演する・・・・・・・。

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左から金子隆一さん、VIVOの丹野章さん、細江英公さん、川田喜久治さん。VIVOが始まる前、中期、後期とそれぞれの時代のエピソードなどをまじえての意味深いトークとなった。会場には病床にある奈良原一高さんの奥様もお見えになっていた。昨年、亡くなった東松照明さん、先年なくなっている佐藤明さん。VIVOのお元気な3人が一堂に集まって語れるのは、もしかしたらこれが最後かもしれないと思うととても椅子に座って聞くきにはなれず、100分間僕は、立ちっぱなしで聞いていた・・・・・・・。

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約1年ぶりにお会いした細江英公さん。少しスマートとなられたが、お元気そうなのでホッとした。ただご覧ように杖をしながら歩く姿には、朝方まで呑みながら語り、カラオケを美声で唄いまくっていた細江さんの面影はなく少し淋しい気がした・・・・・・・。
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VIVOの同人3人と奈良原一高さんの奥様、VIVO時代に暗室助手をしていた写真家・桜井秀さん。この写真も歴史的なものとなるだろう。今から20数年前に、VIVOの6人が勢揃いした写真を僕は撮っている。VIVOのメンバー全員揃った写真はほとんど撮られていない。当然、世の中には出ていないので貴重な記録となる。

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丹野さんに声をかけられた元写真研究会のメンバーが来ていたので、みんなで昼食をした。先に帰ったが、ジャナーリストの遠藤英湖さんも見えていた。この後、丹野さんと合流して代官山のカフェでコーヒーを飲みながら1時間ほど写真談義をした・・・・・・・。左から中田さん、田頭さん、並木さん、鈴木さん。
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夕方の7時から始まる森田雅章君の写真展のオープニングパーティには時間があるので、池袋にある東京芸術劇場で開催している「2014 全日本山岳写真展」に行った。先日、雲南省に一緒に取材に行った鳥山信子さんが「聖山 カイラス」を出品しているからだ。

つづいて銀座・画廊るたんの周光靖君の{ROMANCE OF THE THREE KINGDOMS PAINTING」に行った。昨年僕がオリジナルプリント展をした画廊だ。周君は上海で生まれているが日大芸術学部美術学科の大学院を卒業している。彼は自分が好きだ「三国志」をテーマとして油絵を描いているので、ぜひ観てほしいと画廊の店主から連絡があったのである。

そして30年ぶりぐらいの再会となる画家の渡辺皓司さん(写真)の個展へ。これはたまたま銀座の路を歩いていたら看板を見て、もしかしたらと思い覗いたら本人だった。僕は一目でわかったが、渡辺さんは、太って、髭をはやし、まして金髪にそめた長髪の僕が最初は、わからなかったと見え、面食らっていた。しばらく話していたら思い出したらしく、「昔はよく飲んだね・・・・」と偶然の再会を喜んでいた・・・・。懐かしい再会であった。渡辺さんたちと一緒に呑んだ人の多くはすでに鬼籍に入られている・・・・・・。  合掌

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家を出てから約10時間後、ようやく森田君の写真展のオープニングパーティが始まった。お祝いのあいさつをする公益社団法人日本写真家協会名誉会員、協同組合日本写真家ユニオン顧問の丹野章さん。丹野さんは森田君のお父さんとも旧知の仲だったエピソードを語った。僕も彼とは30年以上前からの知り合いである。

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写真家協会や写真家ユニオン、写真研究会「風」のメンバーなど大勢がかけつけてくれた・・・・・・・。
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司会を務めた日本カメラ財団・JCIIフォトサロンの本橋さん(左)とあいさつをするキャノンギャラリーの担当者。
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右から(株)日本写真企画の石井社長、一人おいて編集者の本橋佑佳さん、JCIIフォトサロンの本橋正義さん。
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写真が好きな「ライフメディアコム」の編集者・本橋佑佳さんも駆けつけてくれた・・・・・・。
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長年、森田君の写真活動を支えてきた奥様とのツーショト!☆!☆  おめでとう~!☆!
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2次会は、大勢でやっていたが、僕らは「風」のメンバーの並木さん、鈴木渉さんと写真家の烏里君、菱山君と日本中国写真芸術協会会長の佐藤成範さんと6人で近くの居酒屋へ行った。そうしたら何と森田君夫妻と名古屋から来た森田君のお弟子さんが、2次会へ行かずにこちらに来てしまったのだ・・・・・・・。
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お祝いなので刺身の盛は豪勢に・・・・・・・。
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銀座での2次会も終え、自宅の最寄駅へ着いたのは午前0時を回っていた。駐輪所の暗闇で突然、声をかけられてびっくりしたら、知り合いのMさんだった。今が仕事帰りだという。お腹が空いているというので近くの居酒屋で軽く付きあった。ゆっくりと話をするのは始めてだった。彼女の話によれば、8年前に主人を亡くしてから女で一人で、現在高校生の息子を育ててきたという。見かけよらずにしっかりしているのだなと思った。僕が見ていた彼女はいつも少し酔っていて誰にでもニコ二コしている姿だった・・・・・・。話の最中、携帯がかかってきて今から友達と呑みに行くという。すでに午前2時半だ。僕は「息子さんが心配するから寝ている内に帰りなさいよ・・・・」と言うと「は~い!」と元気な返事をして街の中へ消えていったMちゃんでした・・・・・・・。

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