写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.740] 2014年8月21日  写真家・高村規さんの告別式に参列した。東日本大震災チャリティー企画展「被災地の子どもたちへ」(フレームマン・ギンザ・サロン/21日まで)を見る。THE NORTH FACE原宿店、多賀谷真吾写真展「いわて四季彩彩ー北の大地から」(リコーイメージングスクエア新宿/25日まで)など巡った・・・・・。

写真家の先輩である高村規さんが13日、心不全で亡くなった。81歳だった。高村さんとはかれこれ30数年前からの知り合いだった。特に、日本写真家協会が社団法人化を巡って混乱していた時期に一緒に役員をしていたということが、お互いを親密にさせた要因だったと思う。

高村さんは、高村光雲の孫であり、工芸家(金工)・人間国宝の高村豊周の長男、詩人で彫刻家の高村光太郎は伯父さんにあたる。公益社団法人日本写真家協会名誉会員、公益社団法人日本広告写真家協会会長、高村光太郎記念会理事長などをしていた。

数年前から車椅子で、酸素吸入をしながらもパーティなどに出席して、お元気ではあったのだが・・・・・。日本のプロ写真家界には大きな貢献をした高村さん。  やすらかにお眠りください・・・・・・。  合掌

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8月19日午後6時から通夜、20日午前11時から葬儀告別式が東京都荒川区の町屋斎場でしめやかにおこなわれた・・・・・・・。
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遺影が飾られた祭壇前には、高村さんの代表的な著書や愛用の大型カメラなどが飾られていた・・・・・・・・。
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高村さんが天皇から賜った勲章も飾られていた・・・・・・・。
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白百合やリンドウなど季節を感じさせる花々で彩られた祭壇。遺影は、元気な頃の高村さんの人柄が出ているいい写真だった・・・・・・・。高村さんとの思いでは多いが、やはり伯父さんにあたる光太郎と智恵子とのことだ。高村さんが著作権継承者だったこともあって、取材にあたっては、何かと相談にのってもらっていた。「小松君何か撮りたいものがあればいつでも言ってね~」とあのやさしい口調で言ってくれた。

もう一つ書いておこう。それは著名な彫刻家・光雲の暮らしていた高村邸と著名な建築家中條精一郎邸が本郷で隣りあわせだったことから、高村さんがまだ少年の頃、実家であるその中條家で作家の宮本百合子を良く見かけたという話をしてくれたことがあった。『貧しき人々の群』で天才少女と文壇デビューした中條百合子は当時はまだ17歳。隣の庭先ではしゃいでいる百合子をこっそりと窓辺から覗いていたという高村少年。「なんだか胸がときめいたなあ~・・・・・・」と僕に言いながら笑った。

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外は36度を越す極暑。その中で参列者は最後の別れをした・・・・・・・。
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遺影をもつご親族の人たち。この日、喪主を務めた長男の高村透君は、父の後を継いで写真家としてがんばっている・・・・・・。
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告別式が終えた後、日照りのなか、銀座へ来て一人で遅い昼食を取った。「夏いか三昧」という定食だった。
少し涼んだ後、隣のビルで開催している東日本大震災チャリティー企画展を覗いた。僕も6点出品して協力している。僕の作品は売れていなかったが人気作家の作品は、お手頃価格ということもあって、けっこう売れていた。大石芳野さん、白鳥真太郎さん、鈴木一雄さん、竹内敏信さん、土田ヒロミさん、テラウチマサトさん、ハービー山口さん、樋口譲二さん、林義勝さん、松本徳彦さん、水越武さん、三好和義さん、吉村和敏さんら80人が協力出品している・・・・・・・・・。

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原宿にあるノースフェイスの店に行った。アウトドアのバックや帽子、サングラス、アンダーウェアなどを求めにいったのだ・・・・・・・。この店はオープンの時から来ている長い付き合いだが、数年ぶりの来店だった。
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いろいろと説明し、最後まで付き合ってくれた原宿店副店長の矢島辰裕君。バックはこの2つを新調することとした。  ありがとうね・・・・・・・・・。
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7~8年前に僕とヒマラヤへ半月ほど行き、帰国後務めていたノースフェイスを辞めて、約1年間海外を旅してきた美奈子ちゃん。その後また職場に復帰し、2年前に結婚、今年赤ちゃんが生まれたという。僕との再会も5~6年ぶりだったので話が弾んだ。ママとなった美奈子ちゃんと原宿に最近できた女性選科のノースフェイス店「3 march」で。

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リコーイメージング株式会社 営業統括部の江上晃央さん。今回の取材で僕が使用する「PENTAX K-3]2台とレンズ2本。本格的な一眼デジタルカメラだが、コンパクトで軽量なのがハードな環境での取材にはありがたい。
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岩手県に魅了され現在、家族で花巻に住んでいる写真家・多賀谷真吾君。写真展のタイトルからもわかるが、兎に角岩手が好きで好きでどうしょうもないらしい。横浜出身の奥さんとも岩手で出逢ったという。
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まだ外は明るいので、久しぶりに新宿・呑べぃ横丁へ行った。この店も焼酎が一杯90円の頃から通っている。親父さんとも久しぶりに会った。いまは倅が3代目をしっかり継いでいる。奄美大島の「長雲」という黒糖酒を2杯飲んで気分良く帰った。都内でこの酒を飲ます店はほとんどない。僕の大好きな酒だ・・・・。

 

★こころから感謝申し上げます・・・・・・・・・ありがとうございました★

☆東京 Sさん 薩摩芋焼酎2升  ☆東京 株式会社Gさん  アウトドアウエアー、リュックなど10点

合掌   全日本お布施党  党首

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