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[no.737] 2014年8月14日 中国・雲南省の奥地、ベトナム国境地帯に暮らす山岳少数民族を取材するメンバーと打ち合わせをした。第48回埼玉平和美術展・特別展示「田頭とみい展」(埼玉県立近代美術館/17日まで)を見に行った・・・・・。

空海の言葉に「哀しい哉、 哀しい哉、 復哀しい哉。 悲しい哉、 悲しい哉、 重ねて悲しい哉。」という悲嘆にくれた言葉がある。明日8月15日は、69年前に日本が15年にわたる壮絶な戦争から敗戦によってようやくピリオドを打った日である。ことここに至るまでには、サイパン、硫黄島玉砕、沖縄戦、本土中の空襲、そして広島、長崎への原爆投下と筆述には表せない悲惨な現実があった。日本人310万人以上、アジアの人々は2、000万人以上と言われる戦死者を出した・・・・・・・。空海が哀しいかな、悲しいかなと悲しみを幾数倍にも増幅して己の悲しみを言葉にしたが、それでもこの戦争のあまりにも悲惨な真実は、とても言い表せる言葉ではないであろう・・・・・・・・・・・。    合掌

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今回の雲南省南部のベトナム国境の村々の取材は、イ族を中心に、ハニ族、タイ族、ミャオ族、ヤオ族などの少数山岳民族だ。標高は3000メートルを越す村から、わずか約70メートルの村までとその差は3000メートルある。海外取材に馴れたベテランばかりというので、会ってみて安心した。一番若いのは断トツで写真家の烏里烏沙君、続いて僕だ。後のメンバーは、みな僕よりも1周りから2周りほど歳上だ・・・・・・。 お元気な先輩たちの生き方に大いに励まされたものである。この日、烏里君と2人で久しぶりにしたたかに呑んだ・・・・・・・・。

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第49回埼玉平和美術展の会場。埼玉県立近代美術館地下展示室(JR北浦和駅西口徒歩3分・北浦和公園内)

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特別展示として、写真研究会「風」の前進だった写真研究会の中心メンバーだった田頭とみい(中央)さんが「南風の島ー沖縄」を開催していたので、当時同期だった現在、「風」同人の並木すみ江さんと、「風通信」編集長の鈴木渉同人とで見に行った。この作品は、第3回飯田市藤本四八写真文化賞(公募の部)を受賞し、日本写真企画から写真集『南風の島ー沖縄』として刊行され注目を集めた作品である・・・・・・・・。

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写真展を見た後、駅前の大阪名物・串かつ屋へ入って一杯やりながら写真談義を2時間半ほどした・・・・・・。田頭さんはしばらくの間、第一線の創作活動から遠ざかっていたが、今回の個展の開催で刺激を受けたらしく、「人生の最後にもう一度花をさかせてみようかしら・・・・・・」と眼を輝かせ語っていた・・・・・・・・。

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★こころから感謝申しあげます。 そしてありがとうございました・・・・・・・★

☆埼玉・Tさん お菓子の箱詰め「ボンドール」     合掌        全日本お布施党  党首

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