高知県香南市夜須町で栽培されている「夜須のフルーツトマト」という銘柄のトマトと出会ってから、僕のトマトという野菜にたする概念が変わった。真紅の深い色合い、歯ごたえのある食感と香り、フルーツを思わせる風味のある糖度の高さ・・・・・・・。その一つ一つに驚かされた。このトマトの箱のなかに同封されていた手紙には「夜須のトマトは太陽と大地の愛情を全身に受けて真っ赤に実りました。また、生産者はその愛情を逃がさぬようつきっきりで育て情熱を育んでいるのです。夜須のトマトはあなたに愛情と情熱をお届けします。」と記されている・・・・・・・・。
僕が夫婦で脱サラをして、トマト作りに賭けた若い農民と出逢ったのは、いまから4年前の2010年の夏だった。詩人・宮澤賢治の取材で一週間ほど岩手県花巻市を中心に取材へ入っていた時であった。花巻温泉のさらに奥の山間に長い歴史をもつ台温泉というひなびた温泉がある。そのなかの一宿の風呂場で偶然に出逢ったのである。彼は夕食を奥さんと一緒に食べることになっていたにも係わらずあんまりにも遅いので、仲居さんが倒れているのではと心配して男湯へ覗きに来た程だった・・・・・・・・。
つまり僕と風呂場で出逢い意気投合して、時間が経つのを忘れて2人で話に夢中になってしまったのである・・・・・・・・。その時のエピソードについては当時の僕のブログに詳しく書いているのでここでは書かないが、その後、「ぜひ、僕らが作ったトマトを食べてみてください」と送ってきた。僕は一口食べていっぺんに惚れ込んでしまい以来、自称「夜須のトマト東京宣伝部長」を買って出ているのだ。
★申し込みは★ 福永正誠道 serow623@ma.pikara.ne.jp (小松健一のブログを見たと言ってください。お楽しみサービスがあるかも・・・・・・)
その若い農民の名は、福永誠道ご夫妻。一年のうち約10ヶ月間はトマトとともにいつも一緒に寝起きしている。一歩も外出は出来ないという。その後、僕が土佐に行った折に2度会い、共に酒を飲み交わした。また、僕の故郷・上州へも来てくれて、3日間上州路を走った。その間、実家に泊まってくれた。この夫妻はライダーでもあるのだ。トマトの出荷が全て終わり、翌年の苗を植えるまでの期間、毎年1ヶ月間ほど全国各地を2人でバイクの旅を続けているのだ。”さすらいの農民夫婦ライダー”である。 今年の夏はどのあたりの土地の風を切って走っているのやら・・・・・・・。
とにかく福永さん。今年も愛情と情熱いっぱいの美味しい夜須のトマトをありがとう~!☆!☆!☆ 合掌