写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.685] 2014年3月21日 山下裕之写真展「ふくしま だっこー36家族の写真展」(全労済ホールスペース・ゼロB1Fギャラリー/30日まで)、斉藤かほる展「七宝の書画~かたくりの花の咲く頃~」(埼玉伝統工芸会館/30日まで)を巡った・・・・・。

関東地方に春一番が吹いた日、友人のヘア・メイクアーティストの島田文子さんからメールがあった。一緒に仕事をしている写真家の山下裕之君の写真展が新宿で開かれているので行きませんかというお誘いだった。僕の友人の写真家も他に3人来る予定だという。僕は直接は山下君を知らなかったが、写真展の内容が東日本大震災の被害を被った相馬市で撮った家族であるということと、島田さんとも昨年11月以来のご無沙汰だったので出かけた・・・・・・・・。

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写真展の入口。
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この写真展の主催はNPO法人3.11こども文庫という団体がなっており、企画や運営もその法人がしているという。関係者とも話したが、子どもたちのために地道な活動を被災地でしている。今回の企画もその一環だ。会場では写真展の他に、小学生たちが取り組んでいるアート・パフォーマンス「桑の実が見る夢」展と「3.11ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵」展が同時に併設されておこなわれていた。島田さんと山下君。

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歌舞伎町の「新宿東宝ビル・建設予定地仮囲い」でも4月10日まで同展は、野外展示がおこなわれる。撮影した山下裕之君と記念写真。 これから100家族、200家族と撮っていけば、すばらしい作品となるとアドバイスをした・・・・・・・・。
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4時過ぎまで会場で待ったが他の人たちは用事ができたらしく来なかった。 軽く食事をということで新宿駅西口近くの「やきとり横丁」へ久しぶりに行った。この店をはじめ、この界隈で30年以上通っていた店が5~6軒あるがそのどれもが当時のままでまだ残っているのがうれしい。但し良く通っていた頃の店主たちは亡くなっていた・・・・・・・。
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内臓の刺しセット。これは他の店では味わえないこの店のオリジナル名物である。
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僕はまだお酒は飲めないが、島田さんはお酒も、特にお肉が好きなので案内したのだ。しかし、僕に気を使ってかビール一本しか飲まなかった。僕は小さなウーロン茶とサイダーを1本づついただいた。トホホ・・・・・・・。
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まだ午後5時半を過ぎた所で、外も明るいのでもう一軒近くの店を案内した。この「ぼるが」という店は、僕の俳句の師匠が主だった店で、多くの文化人が集まる新宿のサロンのような所だった。僕も一時は毎日の様に通った。当時いた従業員はほとんど辞めてしまっていたが、2代目主人の周ちゃんと数人が残っている。店内には、僕が撮影した先代の写真やヒマラヤの作品も数点飾ってある・・・・・・・。 島田さんはここでも”元祖チューハイ”を一杯飲んだだけだった・・・・・・・。

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僕の飲んでいるのは炭酸水だ。この日で禁酒してかれこれ約1ヶ月になる・・・・・・・。

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3月20日、友人の七宝焼き作家の斉藤かほるさんが小川町にある埼玉伝統工芸館で2月25日~3月30日まで「七宝の書画~かたくりの花の咲く頃~」を開催していると案内状が来たので出かけた。多少交通の便が悪い所だというので、写真集団・上福岡の田中栄二会長と事務局を担当している山本恵子さんが車で迎えに来てくれた。
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写真集団・上福岡の田中会長と事務局担当の山本さん。山本さんは僕が指導してから30年以上は経つ大ベテランだ・・・・・・。
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斉藤さんの作品「私のまんだら」の前で。田中会長が撮ってくれた・・・・・・。
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以上4点とも作品名は「私のまんだら」。 斉藤さんは、書、刻書、篆刻、洋画などを学んだ後、ガラス質の微妙な色合いの変化から生まれる美しさに魅せられて28年前から七宝に取り組んでいる。観音経などの宗教感ただよう世界の作品を独特な書と画を組み合わせて七宝焼きで表現している。朝日新聞社東京本社ギャラリー、銀座・鳩居堂画廊などで個展多数。今年12月、前橋のノイエス朝日で、僕とも初めてのコラボ展を行う事になっている。いまから楽しみではある・・・・・・・・。

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和紙の里・小川町。そこで漉かれる小川和紙で作った衣類が展示されていた・・・・・・・。
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小川和紙は1300年の歴史と伝統を持っている。本格的に紙漉きが産業として栄えたのは、江戸時代の文化、文政、天保の頃だという。現在、細川紙は国の「重要文化財」、県の「伝統的手工芸品」の指定を受けている。
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同館に併設されている「麺工房かたくり」で3人で遅い昼食をとった。地元産の自家製粉したうどん、蕎麦、地元朝採り有機野菜をはじめ、地豆腐などもある。僕らは鴨南蛮の付け汁蕎麦と野菜てんぷらをいただいた。美味しかった・・・・・・・。

僕はその足で雨の中、銀座の写真弘社まで行き、来月から台湾で開催される東日本大震災の写真展に出品する作品とその解説文を入稿したのだ・・・・・・・。

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