写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2014年1月アーカイブ

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28日、午後1時30分より、日本写真文化協会セミナールームにおいて、第1回目の憲法を考える写真人の会のセミナーがおこなわれた。講師に招いたのは、専修大学教授の山田健太さん。言論法、人権法、ジャーナリズム論の専門家だ。翌日からパレスチナへ行くという忙しい中での講義であった。まず最初にこの会の設立した趣旨と経緯について事務局担当の小松健一から説明した。会を代表して田沼武能さん、丹野章さんからあいさつをいただいた後、司会・進行の松本徳彦さんから講師の紹介などがおこなわれてセミナーは始まった。

この日のセミナーは、人権・平和・硬性ー憲法「改正」を考えるーというのがテーマであった。最初に憲法「改正」への歴史的な経緯について説明。経済界、新聞界、政党、国会などでの改憲の系譜についても学んだ。次に*21条についての「改正」ポイントについて。*9条についての「改正」ポイント。*96条の「改正」ポイントについても説明を受けた。国民が知らない所で、すでに何十年も前から着々と改憲の準備が進められてきていること、さらに事実上、憲法が無し崩し的に変質されてしまっていることなど知るにつけ、肌寒さを覚ええるとともに、表現者のひとりとしてなんとかせねばという気持ちが改めて湧いてきた。

講義の後、今後、写真人の会がどういう活動を展開していったらよいか、様々な団体やグループとの連系などは可能かなど、講師の山田さんをまじえて論議をした。色々な話が出たが、そのなかで日本ペンクラブが呼びかけて表現者の団体やマスコミ団体などで、ゆるやかな連絡組織を作り統一して、改憲問題に取り組むこと。次回のセミナーは、「国家秘密と表現の自由」をテーマにして4月頃に広範に呼びかけて開くこと。よびかけ人をさらに増やす活動を続けることなどが、熊切圭介さん、足立寛さんなど参加したみなさんで積極的に討議した。この日、チラシを見てセミナーに参加してくれた松本敦さんは、会終了後、賛同してその場でよびかけ人になってくれた・・・・・・・・。                                 (小松記)

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会が終わってからお腹がすいていたので、近くの居酒屋へ行った。よびかけ人代表のひとり丹野さんとよびかけ人で事務局を手伝ってもらっている宇井眞紀子さん(左端)と並木すみ江さん(右)の4人で。秋田料理の店だったので、子持ちのハタハタやいぶりがっこ、今が旬のたらのこぶ締め、白子焼きなど肴に一杯やりながら写真人の会の活動などについて話し合った・・・・・・・・。

1月26日~27日の2日間、静岡県熱海市で、毎年おこなわれている写真研究会「風」の合宿が実施された。今年度は、長崎、岡山、愛知から6人の参加をはじめ、首都圏から12人で、計18人の参加者だった。うち初めての参加者は3人。主宰の僕を含めて同人・会員が9人、一般の参加者が9人という内訳だった。

作品は、ほぼ全参加者が持ってきて、平均100~200点、一番多い人は1000点を超えていた。東京から行く人たちは東京駅に10時15分に集合し、地方の人達とは熱海で合流した。昼食後、さっそく第1回目の合評が開始、午後5時半過ぎまでおこなわれた。その後、温泉にゆったりと浸かり、夕食、交流会をして、午後9時から懇親会が始まった。その中でも写真合評や写真談義が延々とおこなわれた。

一段楽して僕が部屋に戻ったのは午前2時半を廻っていたが、その後も若い人たちは朝の5時まで激論を交わしていたそうだ。隣室までその声は響き渡っていたという。 ごくろうさま・・・・・・・。 2日目は、午前8時45分から開始、午後1時過ぎまで第2回目の合評が続いた。この2日間で3000点を超える作品と対峙したので、僕は正直相当疲労困憊したといってよいだろう。しかし、僕自身も大いに学ぶことができたし、また刺激にもなった。

午後1時過ぎ閉会式をして流れ解散。希望者13人が、恒例の真鶴半島にある鮮魚料理店へ行き、懇親会をした。地元福浦港で漁師をしている僕の友人である佐々木幸寿君がこの日釣ってきてくれた魚などを堪能しながら旨い酒を傾けた。合宿のことや今後の写真活動の目標など語り合った。そして来年の再会を約束して、夕方それぞれの家路へと向かって別れたのである・・・・・・・・。 参加したみなさん、本当にご苦労さまでした。 そしてありがとう~!☆!☆!☆~・・・・・・・・・。

★2日間のレポートは以下、写真を中心に紹介したいと思う・・・・・・・・・・。   合掌

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合評のトップバッターは初参加の遠藤英湖さん。彼女は予定があり1日目だけの参加。昨年、インド・ラダック地方を旅したときに撮影した写真約100点を並べた・・・・・・・。右隣も初参加で、愛知から来た知花さん。
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1日目の合評に参加したメンバーで記念写真。 机に並んでいるのは長崎から参加した山崎政幸君の作品「高島」。彼の故郷でもあるかって炭鉱だったこの島を撮りはじめてから3年目となる・・・・・・・。
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熱海温泉にゆったりと浸かり、疲れを癒した後は、駿河湾の海の幸で、乾杯~!!舟盛の刺身。生しらすが美味であった・・・・・・・・。
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一人ひとりの膳も魚つくし、あわびの踊り焼きが旨かった・・・・・・。
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左から岡山から参加した同人・高田昭雄さん、紀美子夫妻と三好幸子さん、青梅から参加した同人の並木すみ江さん。
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交流会の前に、主宰である僕から、2014年度より会員の鈴木渉さん、鈴木孝雄さんの両名を同人に推挙することを発表し、大きな拍手を持って承認された・・・・・・・・。

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午後8時半に仕事を終えてから駆けつけてきた同人の塩崎亨君(左)と同人の名古屋から参加した平元盛親君。右は初参加の武田充弘君。
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武田君は、今回一番作品を持って参加した。その数は1000点を超えた。昼間の合評の時に、4ツ切りと半切に引き伸ばしたインドとパプアニューギニアの作品約400点を見た。しかし、見切れなかったキャビネ版のインド作品650点を懇親会のなかで全てを見た。写真集『ガンジス』(冬青社・定価3000円)を今月に出版したばかりで、写真展も2月から下北沢でおこなうという。まだ30代の期待の新人写真家である。 がんばれ~!☆

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僕もピースで・・・・・・・。
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仕事を終えてから車で駆けつけてきた写真家の富樫君と本田さん。昨年に2人はそれぞれ個展を都内で開催し、好評博した・・・・・・・・。2人は一年ぶりの参加だ。
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午前0時を廻って、懇親会も盛り上がっていよいよ佳境に入ってきた・・・・・・・・。

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温泉に入りにいったり、部屋にもどったった人もいると思うが、とりあえずいた人だけで記念写真を・・・・・・。
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合宿2日目、27日の夜明け。僕のホテルの部屋から撮影した。 この後、朝風呂へ行った・・・・・・・・。
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第2回目の合評は、昨夜から参加した富樫君と本田さんの作品と「風」の会員・同人の作品合評を主体に始める・・・・・・・・。
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17人の参加者で2日目の合評。記念写真を撮る・・・・・・・。 並んでいる作品は、鈴木渉さんの「福島 大地の祭り」。昨年1年間で被災した福島県内の15ヶ所の祭りを取材したもの。力の篭った作品だった・・・・。
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穏やかな駿河湾をバックに最後に残った人たちで記念写真・・・・・・・・。
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JR真鶴駅前にある魚料理店「大松」。地元の漁師たち御用達の店。友人の漁師・佐々木君の紹介で来るようになって5年ほど経つ。金目鯛は今朝、佐々木君が目の前の海で釣り上げてきてくれたもの。その他にも白ほうぼうなどいろいろな魚を料理してくれた。
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写真家・本田織恵さんと写真家・烏里烏沙君と。 彼は3月5日から17日まで、リコーイメージングスクエア新宿で写真展「夢境・家園 -こころのふるさとー」を開催することが決まっている。今回はその作品を最終セレクトするために200点ほど持って参加した。見ごたえのある作品群であった・・・・・・。

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目の前の海で獲れたてのアジと鰤のお作り。その他に、さざえの刺身、うるめいわし焼き物、鮪かしら、白ほうぼう焼き物、鰤の握り寿司などなど・・・・・・・・。
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懇親会に参加した仲間たちは、みな大満足だった。いつも美味しい料理を出してくれる「大松」の大将と女将さん、こころから感謝~!
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そして朝からこの懇親会のために、漁に出て魚を捕ってきてくれた天恵丸の船長・佐々木君(左)。ほんとうにいつもありがとう~!☆ 右は新進気鋭の写真家・富樫君。
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帰りに真鶴町の地元の魚屋でお土産を買って家路につく・・・・・・・。写真は、鈴木渉さん。 鈴木孝雄さんが僕にイカの塩辛といわしの一夜干をお土産に買ってくれた。ラッキー!! ありがとう~☆  合掌

この間の寒さが嘘のような穏やかな春の陽気の誘われて、上野にある東京都美術館へ出かけた。25日から始まる日本美術院再興100年を記念して企画された特別展「世紀の日本画」の開会式、内覧会、レセプションがおこなわれるからだ。今年になって2度招待状が来ていたが出席できなかったので、今回はという思いがあった。

何よりも近代日本画の歴史とも言っても良い本展は、明治31年(1898)に岡倉天心によって創立された日本美術院が大正元年に事実上休止状態になっていた同院を、天心の一周忌を期に、大正3年(1914)に再興したのだ。そこから今年でちょうど100年目となり、それを記念して、草創期から現在までの院展を彩った名作の数々を一堂に展示して、その歴史を振り返ろうと企画されたものである。

狩野芳崖、横山大観、菱田春草、小林古径、前田青邨、安田ゆき彦、奥村土牛、平山郁夫・・・・・・・など近代日本画の巨匠たちが名を連ねており、重要文化財6点をはじめ120点の名画が展示されている。、まさに名画でたどる、近代日本画・傑作選であった・・・・・・・・・。  後期は、3月1日~4月1日、同美術館で開催される。

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上野公園の一角にある東京都美術館へ行く道に咲いていた越前水仙・・・・・・・・。
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会場入口・・・・・・。この日の内覧会は何時になく人出が少なくゆったりと鑑賞できた・・・・・・。
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左から横山大観「遊刀有余地」,下村観山「白狐」、「天心岡倉先生画稿」を観る・・・・・・・。 写真研究会「風」のメンバーだった同美術館の職員Sさんと会いプレス用の腕章を借りて会場内を撮らせてもらった。その時にこれまた偶然にやはり、「風」のメンバーだったYさんとも会い、レセプション会場に行き久しぶりに話した。彼女はいま、「ギャラリー」という月刊誌を出している出版社に勤めているという・・・・・・・・。

SDIM3839-001.JPG都美術館の入口前の広場にあるオブジェを夕暮れのなかで撮った・・・・・・・。
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もう30年程前になるだろうか。子どもたちを連れて家族で上野公園に遊びに来たときに、この樹の前に人だかりができていた。行ってみると鳩の足に紐がかかってしまって樹に逆さにぶら下がっていてバタバタとしていた。何とか助けてやりたいと人々は心配して成り行きを見守っていたのだ。誰かが長い竹竿を見つけてきたが、それを使ってわずかばかりの長さの紐をうまく切ることができるか、みな不安で尻込みしている。鳩を間違って叩けば死んでしまうからだ・・・・・・・・。

その時に僕がやってみるよと買って出た。そんなに自信があったわけではないが、剣道三段で毎日木刀で素振りをしてきていたし、紐の長さが30センチ程あったので、何とかなるだろうと思った。しかしチャンスは1回限りだ。失敗すれば鳩への負担が多くなる。竹竿も重かった。 呼吸を整えて「いや~」と気合とともに竹竿を振り下ろすとみごとに紐が切れ、鳩が大空に舞った・・・・・・・。 「やったー」という歓声と拍手が沸き起こったのだ。子どもたちもちょつぴりと誇らしい顔で僕を見つめた・・・・・・・。妻も「あんた、なかなかやるわね~」と言ったのだ。僕も子どもたちに少しばかり親父としてカッコ良いところが見せられてうれしかった・・・・・・。

そんな遥か昔のことを思い出しながら、夕闇のなかの裸樹に向かってシャッターを切ったのである・・・・・。

 

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(ネパール・カトマンドュウにて;未発表作品)
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(セミナーの案内チラシ)

憲法を考える写真人の会(よびかけ人120名:代表 田沼武能、芳賀日出男、田中常光、岡井輝毅、丹野章)が主催するセミナーが、1月28日(火)午後1時半~3時半まで都内四谷にある日本写真文化協会3Fセミナールーム(ポートレートギャラリーのビル)で開かれる。参加費は無料、誰でも自由に参加できる。

このセミナーは、同会が昨年、つぎつぎと国会で自民・公明両与党が多くの国民の疑問や反対の声を無視し、強行採決をして「特定秘密保護法」を制定させたことなどから、われわれ写真人自身が不戦や表現の自由を明記している日本国憲法を深く学び、糧として今後の憲法を守る運動を展開しょうと企画したものだ。

第1回目のセミナーの講師に招くのは、言論法、人権法、ジャーナリズム論が専門の山田健太さん。氏は、専修大学文化部人文ジャーナリズム学科教授。早稲田大学大学院、慶応義塾大学、法政大学などで、ジャーナリズム、言論関係の講座を持つ。 現在、日本ペンクラブ理事、同クラブ言論表現委員会委員長、BPO放送人権委員会委員、日本出版協会理事など。 著書に『刑事法裁判と知る権利』(三省堂・共著)、『新版マス・コミニュケーション概論』(学陽書房・共著)など多数がある。

よびかけ人代表をはじめ、著名な写真人のひとたちも多数参加すると思うので、写真人の交流などもできればと考えています。友人、知人などお誘いの上、ふるってご参加ください。お待ち申し上げています。 尚、今後もセミナーは続けていく予定ですので、ご協力をお願いします・・・・・・・・。   合掌

定期的に通院している眼科と内科の都内の病院へ出かけた。もうかれこれ十数年間通っている。しかし、病状が良くなっているわけでも無し、逆に徐々に悪化していると言った方があたっているだろう。1回の治療費が薬代も含めるとだいたい32、000~35、000円ぐらいになる。勿論、国民健康保険に加入していてだ。年間6回は必ず行くのでこの金額は大きい。その他にも毎月行っている呼吸器科の病院があるが、こちらは5000円はかかっている・・・・・・・。

正月早々時化た話でもうしわけがないが、フリー写真家の生活を考えていただければ、大変さを想像してもらえるだろう。1月21日頃が大寒、もうすでに十分に寒気団が日本列島を襲っている。みなさん、くれぐれもお体には気をつけて日々をお過ごしください。僕も昨年は買わなかった灯油を今年は買いましたが、この冬まだ1度しか石油ストーブは使っていません。着込んで寒さをしのいでいるのですぞ~!!

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今年で開店してから15年目を迎える石神井にある沖縄料理店「みさき」。僕の事務所が目と鼻の先にあったことからオープンの時から行っている・・・・・・・。
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泡盛がメインだが、芋焼酎もそれなりに揃えている・・・・・・・。
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近所に住む沖縄出身の友人・Hネーネーと写真家の烏里烏沙君が来てくれた。烏里君と泡盛の「瑞泉」の古酒(クース)40度の4合瓶を空けた。Hさんにはいつもお世話になっていいる。 心から感謝~!!☆☆
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僕はこの店には病院の診察の後必ず寄っている。いつも生野菜や豆腐料理など出して体を気を使ってくれる女将のエリちゃん。当初は姉さんのアケミちゃんが女将をしていたが、いまやすっかり女将が板につき、沖縄料理もとても美味しくなった。彼女の天真爛漫な性格が受けるのだろうが、いつも常連客でいっぱいである・・・・・・・。

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エリちゃんのお姉さんのアケミちゃんがママをしているスナック。今年で開店33年というからこの界隈では老舗だ。沖縄の伊是名島出身の姉妹だが、いまや子どもたちは結婚して孫が4人いる。以前に彼女らの実家がある伊是名島を訪ねてお世話になったことがあった・・・・・・。 写真に写っているのは従業員のTちゃん。
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アルバイトをしているめぐみちゃん。彼女も孫がいると言う。でも「今年は”婚活”の年にするぞ~!!」と何故か、いきまいていた・・・・・・・・。 がんばってね!
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めぐみちゃんは、写真と旅が大好きなので、3月にリコーイメージングスクエア新宿で開催する烏里烏沙写真展「夢鏡・家園」には必ず行くと言っていた。 カウンターにいるのがママのアケミちゃんだ。
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烏里君とめぐみちゃんで記念写真を。 3月の写真展に行ったとき忘れないようにだって・・・・・・・・。 病院での結果が思わしくなかったので少し精神的に落ち込んでいたが、沖縄の友人たちのお陰で、すっかりと晴れた気分で家路へ向かったのである・・・・・・・・・・。  合掌

 

この”写真家・小松健一のオフシャルサイト”を始めたのは、2009年4月のこと。今年で5年目に入る。今日のブログで662回となると思うと感慨ひとしをである。自分でもよく続けてきたものとだとちょぴりと褒めてやりたくもなる心境だ・・・・・・・・。

2013年の1年間では、ブログにアップした回数は132日分、月平均11回、、2.7日に一回は更新していたことになるので、ほぼ僕の日常生活がこれで把握できることになる。僕がこのブログをはじめた動機のひとつは日々の日記として記録すること。もうひとつは、単に個人の日記に留まらず、同時代人として生きる者の普遍的な事象を少しでも書きどどめることが出来たらと思っているのだ。

何時の日か、この中の文章をまとめて本が出版できたらとも考えているのである・・・・・・・・・・。

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2013年5月チベットで。ギャンツェ・パンコルチョーデ(白居寺)。
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2013年5月チベットで。シガツェ・タルシンポ寺。
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2013年5月チベットで。シガツェ・タルシンポ寺。

2013年の1月から12月までの間に、このサイトにアクセスした回数は、22.354回だ。一回の平均滞在時間は1分37秒となっている。日本国内の595市町村の人々が閲覧してくれているのだ。現在国内にいくつの市町村があるかは解らないが、大きな数字であることは想像できる。

世界では、以前には1年間で60カ国を超えた年もあったが、2013年度は45カ国であった。288回のアクセスがあったアメリカをはじめ、中国、イギリス、台湾、韓国、オーストラリア、ドイツ、香港、カナダ、インド、フィリピン、ウクライナ、スイス、フランス、ロシア、エストニア、タイ、シンガポール、タンザニア、チリ、ブラジル、ベルギー、ペルー、カンボジア、ラオス、ネパール、トルコ、ジンバブエ、スペイン、ベトナム、スロバキア、スエ-デン、ポーランド、メキシコ、ハンガリー、インドネシア、南アフリカ、アルゼンチン・・・・・・・・など、全大陸に渡っている。

この一年間、僕のブログを覗いていただいた日本、そして世界のみなさんに心からの感謝を捧げたい~!☆

合掌

 

11日の夕方5時から都内神楽坂にある東京理科大学の同窓会俱楽部の一室において、チベットカム山岳研究会とチベット山岳写真協会の新春懇親会が開かれた。チベット山岳写真協会は、創立から顧問をしていたが2年前にやめて以来、両団体とも係わっていないのだが、会長を務めている烏里烏沙君がどうしても来て欲しいというので出かけたのだ・・・・・・・・・。

4月に実施を予定している四川省西南部から雲南省の奥地のイ族の調査・取材は、同研究会が主催するので、その説明会も合わせてやるということもあった。また、昨年暮れに発売となったDVD本、電子書籍「イ族ー日本中国写真家共同作品集」(監修:小松健一 文:烏里烏沙 発行:タイクーン)についても紹介をした・・・・。

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大きな地図や写真をプロジェクターに写して説明をする会長の烏里君。
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新年ということも合って、出席者ひとりひとりが自己紹介をしながらあいさつをした・・・・・・・。
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3時間程にわたって歓談は続いた・・・・・・。山岳写真家の川井靖元さんとチベット建築研究家の大岩昭之さんが自分の作品のスライドショーをしながら説明をした。
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信州の飯田市から参加したKさん(中央)を囲んで。左は中国語が堪能な遠藤英湖さん。Kさんは、僕の著書をたくさん持っていて、『雲上の神々』、『ヒマラヤ古寺巡礼』の2冊を持っているのには驚いた・・・・・・・。
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有志で2次会場へ。近くの居酒屋に・・・・・・・。
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まだ、飲み話したりないという人が3次会へ・・・・・・・・・。

 

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☆日本の写真家8人と中国の写真家20人の写真89作品が収録されており、イ族出身でイ族の研究もしている烏里烏沙君が長年にわたるイ族の文化、習慣、様式などの研究論文を僕がわかりやすく短くまとめた文章が10数本各章ごとに挿入されていてイ族を理解する絶好の書となっている。全118ページで定価1,000円という破格の値段設定!ぜひ、お買い求めください~!!☆☆  申し込みは:タイクーン TEL03-3330-1311 FAX03-3310-5405  ★tvcoonart@tvcoon.com.com

 

 

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イ族の村の放牧風景
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子守をする少女
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糸を紡ぐイ族の女性
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正装した民族衣装の娘
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旅行期間 ★ 2014年4月7日(水)~13日(日) 12日間

募集人数 ★ 13人(最小催行人数は7人)

予定代金 ★ 338、000円  (*4~6名の参加の場合は実費で計算していますので30000円プラスとな         ります。 *お一人部屋使用の希望者は35、000円追加です)

募集締切 ★ 2014年2月末日まで。  説明会は別途お知らせします。

スケジュール ★ 上記のパンフレットをクリックしてご参照ください。

お問い合わせ・申し込み ★ NPO法人 チベット高原初等教育・建設基金会事務所

TEL・FAX03-5912-1233 練馬区豊玉北6-23-11-504

企   画  ★ チベットカム山岳研究会 NPO法人 チベット高原初等教育・建設基金会

emeil:wusa@gesanmedo.or.jp   htto;//www.gesanmedo.or.jp

 

☆この旅は大涼山一帯の山岳地帯をはじめ、まだ日本ではほとんど知られていない民族集団イ族の人々の暮らしや文化などをじっくりと取材するために企画されたものです。ツアーなどでは、絶対に行けない地域を選定してありますので旅の醍醐味は一層増すでしょう。日本の5月の気候のような雲南や四川省西南部地方は、過ごしやすく最適な旅となると思います。

ガイドには地元イ族出身の写真家・烏里烏沙君がついて案内してくれますの安心です。 みなさん人生は一回限り。悔いのない日々を送りましょう!!未知の旅へ出かけてみませんか~!☆ みなさんと共に旅に出られることを心待ちにしています・・・・・・・・・。  合掌

 

 

 

 

1月6日、年が明てけはじめて都内に出かけた。先輩写真家の木村惠一さんの写真展のオープニングパーティに出席するためだ。また会場となっているポートレートギャラリーの新春企画展となっており、主催する日本写真文化協会の新年会でもあるので年始のあいさつを兼ねてでかけた。僕と木村さんとは、かれこれ30年以上前からの付き合いだ。日本写真家協会で会長がまだ三木淳さんだった時代から藤本四八さん時代まで、僕と木村さんは、同じ広報担当理事として3期、約9年間一緒に活動した。

もちろん僕はまだJPSに入会して間もない頃だったので、先輩の木村さんにはずいぶんと教えられた。当時広報委員会には、熊切圭介さん、斉藤康一さん、高木康允さん、亡くなった野上透さんをはじめとしたそうそうたる面々がいた。そんな中で、新参者の僕に、編集責任者をやらせてくれたりする器の大きさが先輩たちにはあった。僕の写真展には必ず見に来てくれているので、今回はどうしても行かなければと来たのである・・・・・・・・。

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今回の「江戸の美」の作品の一部を絵はがきにして参加者におみやげとして配ったもの・・・・・・・。木村さんは江戸っ子で下町に生まれ、育った。東京を愛し、町並みや人々の暮らしを撮りつづけてきているが、今回の作品は江戸時代から伝わる文物、職人たちの伝統の技を撮った作品で興味深いものがあった・・・・・・。

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木村さんは、数年前から足を悪くして現在は車椅子生活だが、まだまだ何処にでも出かけるパワーを持っている・・・・・・。
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写真編集者で「日本写真年鑑」編集長の河野和典さん(中央)を囲んで。
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会場は写真家をはじめ、写真業界の人々でいっぱいだった・・・・・・・・。
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木村さんとフォトエディターの妹尾三郎さん。後ろはJPS理事の加藤雅昭君。
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JPS会長の田沼武能さん、下でカメラを構えるのはJPS常務理事、日本旅行写真家協会会長の山口勝廣さん。写真には写ってないが、熊切JPS副会長、松本専務理事、野町和嘉・榎並悦子夫妻、林義勝さん、吉野信さん、水谷章人さん、大石芳野さん、鈴木一雄さんたち多数の写真家たちが出席していた・・・・・・・・。

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最後のあいさつと江戸の三本締めは木村さんの盟友、斉藤康一さんがおこなった。2人は日大藝術学部の同期生だ。この他にも同期だったのは、熊切、松本、野上、高村規さんらがいる・・・・・・・・・。

正月に帰省した時に、僕が子どもの頃に絶好の遊場だった場所が、実家の周りにあった。その場所が懐かしくて50年ぶりぐらいに歩いてみた。歩くと言っても距離にしてわずか150メートル足らずの所なのでゆっくりと見て廻っても2~30分もすれば廻ってしまうのだが・・・・・・・。辺りには僕の家をふくめて3軒しかなかったのが、町営住宅をはじめ100棟は出来ていた。辺りの様相はまったくことなっていたのは言うでもない。それがこの50年間というの時の流れた現実でもある・・・・・・・・・。

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すぐ近くを流れる吾妻川を夕闇が包みはじめる。夜空には星がきらめきはじめた・・・・・・・。夏の水泳はもちろん、魚釣り、冬は竹で筏を組んで川くだり、スケートなどをした。鉄くず拾いや小石を拾う砂利集めなどもして家計を助ける場でもあった・・・・・・・・。
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岩櫃城の出城でもあった内出城の本丸と二の丸と空堀跡。右側の建物は、母方の本家を継いで先年病死した僕と従弟になるMが建立した「城跡神社」。本丸の跡地は本家の上田家がいまも所有している・・・・・・。
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吾妻川を挟んで正面にそびえる岩櫃山。この中腹に武田信玄の配下であった真田昌幸が所領していた岩櫃城があった。武田の三堅城のひとつとしても知られている・・・・・・・・・。
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この崖の森は、子どもたちには絶好の隠れ場。小屋を作って遊んだり、ブランコやハシゴなどを作って忍者の真似事などしていた・・・・・・・・。
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下川原と呼んでいた吾妻川の川原。崖を下りたり登ったり平気でしていたがいま考えると高さは優に30メートル以上はあった。僕は小学生高学年のときに落石で額を割った。その傷跡がいまも額に残っている・・・・・・・。
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岩櫃山よりも低い観音山。この山の中腹には観音さんと呼ばれる社があり、その下には落差30メートル程の不動の瀧がある。山には至る所に数百メートルにわたって洞窟が掘られており、そこがまた子どもたちにとっては絶好の探検の場であxった・・・・・・・・。何でこんな穴を掘ったのか定かではないが、鉱物があったとか、修験者たちが修業の場としていただとか諸説あったがどれも定かではない・・・・・・・。

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実家の庭から見る内出城の二の丸と三の丸と空堀跡。ここも春になるとふきのとうやのびるや蕗などの野草の宝庫だった。僕らはよく摘みに行って、おやつやおかずの材料にしたものである・・・・・・・。
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家の裏の風景。正面に見える白い嶺は日光連山。左側には、谷川岳をはじめとした上越の山々が白く光っている・・・・・・・・・。子ども頃に良く遊んだ「お山の大将」と呼んでいた古墳跡はならされてなくなっていた・・・・。

☆~全日本お布施党 感謝告知板~☆  ★東京 Sさん 鹿児島芋焼酎 白波、吉兆宝山 各1升  こころから感謝申し上げます・・・・・・・・。  合掌     党首

 

2014年の旅初めは、86歳となる母が待つ故郷・上州へ出かけた。これはもう僕が上京して以来、40数年間ほぼ続けてきた恒例の行事みたいなものである。  「北へ向かう車窓に赤城山広がれば母の国なり深く呼吸(いき)する」 この拙い歌は、僕が10代で上京し、挫折した後はじめて田舎へ帰る列車の中で詠んだ短歌である・・・・・・・・・・。中学時代から愛読していた石川啄木の歌を模倣したような歌ではあるが、青春の哀愁が感じられていま読んでも胸の中にツーンと来るものがある・・・・・・・・・。

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利根川の流れに沿って左の車窓に広がるのは、榛名山。晴れた日には浅間山も遠謀できる・・・・・・・・。
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正面は、谷川岳をはじめとした上越の山々。右に広がるのは、国定忠治でも知られた赤城山の姿である・・・。
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母の暮らす実家から歩いて5分ほどの所に、この地域の鎮守様である川戸神社がある。この地域の豪族であった吾妻太郎が戦いに破れて斬首された時に、その首が数百メートル飛んでこの地の大きな木の幹にかぶりついたという伝説が残っている。それを祀ったので、首の宮神社となり、その地域は首の宮といわれていたそうだ。現在は、上の宮と改められ、神社の名前も川戸神社となった。しかし僕らの子どもの頃は、上の宮神社とも呼ばれていたのである・・・・・・・・・。

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1日の夕方着いて、三男の小松勝三・美香夫婦と合流。翌2日の朝、母と勝三とで初詣に川戸神社へ出かけた。これも毎年の恒例である・・・・・・・・。
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毎年、ここでお札を求め一年間、僕の仕事場に鎮座していただいているのだ・・・・・・・・。母と本澱の前で初写真・・・・・・・・。
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弟は、昨年50歳の大台に乗った。その記録として17年間書き溜めてきた文章をまとめて、出版する予定だという・・・・・・・・。
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母の実家の墓へ。伯父さん、伯母さん、祖母、従弟などが入っている・・・・・・・・・。
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母のすぐ上の伯父さん。昭和17年6月5日。24歳の若さで中国で戦死した。陸軍軍曹だった・・・・・・。合掌

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母が20年ほど前に建立した小松家の墓は、町の墓苑にある。ここには父をはじめ、祖父母、父の兄弟たちが埋葬されている。代々の墓は、東京の多磨墓地にあるのだがこちらには父の遺骨か分納されているだけだ。数年墓に行ってないので暖かくなったら詣でようと思っている・・・・・・・。

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墓の前から裏山を撮影した・・・・・・・。
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弟の勝三を通じて知り合った20年来の友が突然、昨年9月10万人にひとりという脳の難病で倒れたというので、念願のお見舞いに出かけた。彼女は仕事はもちろん料理や裁縫などなんでもこなすスーパー主婦である。写真も本格的にやっていた。そのKさんが作ってくれた手作りピザ。美味しかった・・・・・・・・。

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お土産にとゆずで作ったジャムと高原花豆の煮付け。それに僕のぼろぼろの筆入れを見て、やはり自分でつくった筆入れをプレゼントしてくれた。これからはずーと愛用するからね。 ありがとう~!☆
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Kさんと二人の娘さんと・・・・・・・。 早く病気が快復しますように心から願っています・・・・・・・・。
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Kさんの旦那さんと娘のSちゃん。家族ぐるみの付き合いだ・・・・・・・・。
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3日は、母の友人のKさんが年始のあいさつに来てくれた。何度か会ってはいるが、こうしてゆっくりと酒をのみながら話すのははじめて。楽しい一時を過ごせた。Kさんは今年で満81歳になるというが、車の運転はするは、やることなすjことに機敏だ。まだ歳にはみえない若々しさがある・・・・・・。

みなさん。本年もお互いに心身にはくれぐれも気をつけて、悔いのない日々をおくりましょう・・・・。合掌

 

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ユネスコの無形文化遺産に登録されている早池峰神楽の舞い。
コピー - Komatsu 1120-001.JPG花巻地方に古くから伝承されている民俗芸能・鹿踊り(ししおどり)。

 

新しい年は、地球に生息するすべてのものにとって自由で穏やかな年となりますように心からお祈りするものです・・・・・・・・・。

本年も一歩、一歩着実に日々精進を重ねて参りますので、みなさまのご指導、ご鞭撻のほど心からお願い申し上げます・・・・・・・・・。  合掌            2014年 元朝

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