本日12月4日、午前11時より「憲法を考える写真人の会」のよびかけ人会がおこなわれ、午後2時からは各メディアに対する記者会見がおこなわれた。同会は今年の6月に6人の写真人、田沼武能、芳賀日出男、田中光常、細江英公、丹野章の各氏によってよびかけられてはじまったものだ。
現在、浅井慎平、石川文洋、大石芳野、児島昭雄、坂田栄一郎、白川義員、白旗史郎、竹内敏信、鈴木龍一郎、鈴木一雄、樋口健二、林義勝、田村彰英、百々俊二、長倉洋海、橋口譲二、英伸三、松本徳彦、水越武、本橋成一、森永純、福田文昭、山口勝広、石黒健冶、新正卓、秋田好恵、広河隆一、塚原琢哉、山崎博、井津建郎、立木義浩、三宅修さんなど117人がよびかけ・賛同人として名前を連ねている。
この日はじめてのメディアに対しての記者会見がおこなわれた。朝日新聞、埼玉新聞、しんぶん赤旗、週刊金曜日などのメディアが参加して約1時間30分にわたり熱心な質疑応答がおこなわれた・・・・・・・・。
松本徳彦よびかけ人から緊急提案として午前中に開かれたよびかけ人会で決議された「特定秘密保護法」案について廃案にするまで断固反対する声明の説明をした。すでに写真家界では、公益社団法人日本写真家協会、一般社団法人日本写真著作権協会に加盟する日本写真文化協会、日本スポーツプレス協会、日本肖像写真家協会、全日本写真連盟、日本自然科学写真協会が現在同法案に反対する声明を出している。その他、日本リアリズム写真集団や協同組合日本写真家ユニオンなどが反対の意思を表明していることなどが紹介された。
以下、この日発表された「憲法を考える写真人の会」の声明文を紹介する。
「特定秘密保護法」案に対する声明文
現在、政府が国会に提出中の「特定機密保護法」案について、私たち「憲法を考える写真人の会」は、同法案の急性で強行な成立には断固反対するものです。
国民の知る権利は、民主主義の大きな柱です。その知る権利を侵害し、脅かす危険性が認められます。
さらに日本国憲法で保障されている言論、表現の自由までが制限を受ける事態が予想されます。
このような法案は、国の広範な情報を秘密にし、透明性を損ない、自由社会の弱体化を計るものに他なりません。もしこの法案が成立することになれば、取材から発表に至るまで、政府が介入する道を開くこととなり、過去に我が国が犯した過ちの反省の上に立って、築き上げてきた民主主義を大きく突き崩す道へ踏み出すことになります。
私たち報道や表現にかかわる写真人として、「特定秘密保護法」案を廃案にするまで国民多数の人々と共同して運動を展開することをここに表明します。
2013年12月4日
憲法を考える写真人の会
よびかけ人 代表 田沼武能 芳賀日出男 田中光常 岡井耀毅 丹野章
☆この「特定秘密保護法」案についての反対の声明文を一人でも多くの周りの写真家のみなさんにツイッターやフェイスブック、ブログなどを通じて知らせると共に「憲法を考える写真人の会」のよびかけ人になってもらうよう呼びかけてください。署名の方もよろしくお願いします。[写真人のアピール]や署名用紙が必要な方はお送りしますのでご一報ください。
私たち写真を撮るものにとっては、こんな法案が成立したら死活問題であるばかりか、カメラを持って町や野山、海岸などを歩くこともままならなくなってしまいます。表現の自由、日本の将来のためにも体を張ってこの法案を阻止していきましょう。お互いにがんばりましょう~!☆