写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.578] 2013年5月28日 奄美群島日本復帰60周年記念 村上光明写真集『神々の島 奄美』(鹿児島学術文化出版)パティー、記念写真講座、桜島取材の4日間の旅から帰った・・・・・・。

5月25日早朝から鹿児島へ向かった。奄美以来、約2ヶ月ぶりである。今回の旅も写真家・村上光明君の奄美群島日本復帰60周年記念写真集『神々の島 奄美』の出版記念パーティが主な目的だった。発起人の5人のなかに名を連ねているので行かないわけにはいかなかった。それに友人たちとも会いたいと思った。正直、僕の銀座での個展の飾り付けが6月1日と迫っているだけに多少の葛藤はあった・・・・・・・。

チベットから戻ったばかりで髪も髭も伸び放題。何とかパーティの前に床屋へと思って前日に家の近所を探したのだが何故かお休み。あきらめてそのままで鹿児島入りしたのである。空港に迎えに来てくれたのは、村上君の弟子筋にあたる北山毅夫妻。二人とも県美術協会展に入選するほどの腕前だ。まず向かったのは村上君の事務所。奥様と娘さんが出迎えてくれた(下の写真)

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昨年10月以降伸ばしたままになっていた髪と髭。しかし近所に床屋さんはないという。村上君が通っている美容院があるからそこにしたらどうですか。近いですし・・・・・・。という北山君らの奨めに「美容院などあんまりいったことないし高そうだし・・・・・・・」と渋っていたらさっさと予約をしてしまった。そしてその結果が下の写真の通り・・・・・・・・。

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長い髭は三つ編みにされた・・・・・・・。
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じ~ゃん!☆ 新生小松の誕生~!!☆☆
MIUこと眞月美雨ちゃんがいる美容ギャラリーだ。彼女は鹿児島のその業界では知られた存在だという。それに写真もうまい。「先生ただ短くしたのでは面白くないから私にまかせて~」というので「うん、いいよ」と僕はノリで言ってしまった・・・・・・。

人生60年で初めての経験。新たなことに挑戦するということは面白いと思った。鏡の中にいままでの僕でない僕がいるのだもの・・・・・・・。やはり鹿児島の地は革新的なことが好きな土地だ。新しいことに果敢に挑戦する気風がある。僕もこれを機会に新たな人生に挑戦しようと思った。MIUちゃんありがとう・・・・・・・☆ (以上9点の写真は鹿児島の写真家:北山毅君と奥様が2人でドキュメントしてくれたもの)

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写真家;北山毅夫妻。3人で鹿児島市内の繁華街・天文館へ行って薩摩料理を肴に芋焼酎を飲んだ。
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村上君をはじめ友人の奄美の久野さん、今給黎さんが県美展のパーティを終えて合流した。
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お店のアルバイトの女性と。
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奄美大島で知り合ったエステサロンのオーナー園中恭子さんと天文館の路地でばったりと会ったと北山君が誘って合流。こうして薩摩の初夜は更けていったのである・・・・・・・。

5月26日は朝、9時から写真講座を村上光明スタジオで開いた。奄美大島からの参加者が多かったが、鹿児島のベテランアマチュアの人たちも参加した。村上君の司会進行で進められた。はじめに僕が50分ほど写真表現について話、その後は各自が持ち寄った作品をもとに合評となった・・・・・・・。
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(撮影:久野末勝さん)
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26日は昨日にも増して鹿児島市内は櫻島の噴火による火山灰が舞った。肉眼でも確認できるほど。車のフロントガラスなどはすぐに真っ白になった・・・・・・・。

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パーティ会場となる城山観光ホテルの庭から見る鹿児島市内と錦江湾と桜島。しかし火山灰のため眺望はよくない。
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城山観光ホテル・飛天の間。午後6時のからの開演を静かに待つ・・・・・・・・。
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原口泉志学館大学教授・県立図書館館長の記念講演「魅せられて奄美」から会は始まった。講演終了後、村上君の次女の櫻ちゃんから花束。そして図書館に飾る肖像写真を村上君からプレゼントした。
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発起人の一人としてあいさつに立つ僕。会場は150人を超える鹿児島の各界を代表する人々が参列していた・・・・・・・・。 (撮影:北山毅  *パーティの時の写真で僕が写っている写真の多くの撮影は北山毅君)
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チベットから持ってきたカタを村上君に捧げた・・・・・・・。
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「島の宝」といわれている中村瑞希さん(右)と川畑さおりさん。中村さんは日本民謡大賞受賞、川畑さんは日本民謡ヤングフェステバルで全国グランプリ受賞と2人の日本一の島唄者の夢の競演である。
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著名なフラワーデザイナーから幻の薔薇をプレゼントされる村上君。
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十数年ぶりに会った鹿児島の写真家・熊副穣さんと。
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奄美でお世話になった久野夫妻と原口先生と僕を変えたMIUと・・・・・・・・。
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中村瑞希さんと席が隣同士だった。やさしい人で料理を皿によそってくれるし、お酒もだまって注いでくれた・・・・・・・。最近、結婚したというが旦那さまになった人が羨ましいぞ~!!
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2点もアップしてしまいます~☆ 記念に・・・・・・。ちょと若く見える僕でした。
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テレビ局や新聞の取材に忙しい村上君。翌日の地元テレビ局のニュースにこのパーティのことが流れていた。
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写真集『ヒマラヤ湖巡礼』にサインする僕・・・・・。
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超~決めて参加したMIU。さすがに目立ったな~。
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この日、最大のイベントとなった大島紬のファションショー。その一番手は村上君の娘・櫻ちゃんです。25人の大島紬を着た美しい女性たちが次々と登場したので会場は最高潮に盛り上がった・・・・・・・。
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2番手は村上君の長女。結婚して娘さんがいる。この大島紬の企画は「奄美観光大使」の村上君の大きな仕事となった・・・・・・・。
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天文館で会ったゆきこさんです。後でその写真が出てきます。
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久野夫妻。大島紬が決まっているね・・・・・・・。
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大トリは、きの和装学宛理事長。原口先生がエスコートした。
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85歳の村上君のお母さんと奥様と。母親は「親孝行な息子だ・・・・・・」と言葉少なに語った・・・・・・。
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母親に花束を捧げる息子・光明・・・・・・・・。その姿を見守る愛妻・・・・・・・。
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舞台に大島紬美人の揃い踏み。圧巻であった・・・・・・。 (撮影:北山毅)
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写真集を出版した鹿児島学術出版社社長の前田さん。「写真家・小松を超える写真家に村上光明はなるぞ~」などと意気盛んに叫んでいた・・・・・・・。
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少年期から空手を教えてもらってきた村上君の空手の師匠も演壇にたって祝辞をのべた・・・・・・・。村上君はいまだ師範として空手の指導もしている。若き日には日本一になったこともある有段者だ。
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川畑さおりちゃん。いまJACの機内で流れる「永遠の碧(あお)」を歌って人気が上昇中だ。そのCDを僕に「一枚しかないですので・・・・・・」とこっそりとプレゼントしてくれた。帰ってから書斎で毎日聴いている・・・・・・・・。6月3日から8日まで銀座・画廊るたんで開催する僕の個展会場にこの曲を流そうと思っている・・・・・・・・。

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第2回目の2人の島唄者の”夢の競演ライブ”は、会場も巻き込んで大変な盛り上がりをみせた・・・・・・・。
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島太鼓は久野さんが叩いた・・・・・・・。彼の太鼓も名人芸である。
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万歳三唱で3時間におよぶパーティは幕を閉じた・・・・・・・。 (撮影:北山毅)
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会場を移して二次会の宴がはじまった。大島紬から洋服に着替えた川畑さおりちゃんも可愛いね(右端)。そういえば何故、僕が女性に囲まれているの・・・・・・・!?。
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園中姉さんとさおりちゃん。
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村上君を支え続けたご家族。ご苦労様でした・・・・・・・。しかし、村上君自身はこれからが本当の勝負所。気合を入れなおして踏ん張れ~!!
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さらに会場を移して3次会に突入。仲のいい写真家・今給黎祐三さん。僕のパナマ帽をかぶって軽快にダンスのステップを踏んでいた。
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そして僕が泊まっているホテルの近くの居酒屋へ。朝方近かったらしいが詳しくは覚えていない・・・・・・・。

5月27日は、村上君と今給黎さんと3人で櫻島へ取材と温泉に浸かりに出かけた。この日は鹿児島地方は入梅宣言をした日で錦江湾はめずらしく波頭たつほど時化ていた。向こうに見えるのは大隅半島。
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(撮影:今給黎祐三)
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作家・林芙美子の文学碑。代表作『放浪起』の一節が刻んである。後ろは桜島の南岳、中岳。
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まだ数軒の人々は暮らしているが噴火時の火山弾がひどい村。多くの人が鹿児島に集団移転している。
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大正時代の大噴火の灰で埋まってしまった鳥居。
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島の農家はびわの収穫で大わらわの時期だった。おおつぶで甘みがあり美味しかった。
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錦江湾と鹿児島市を望む桜島の温泉。鉄分の強い湯だった・・・・・・・。
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15分足らずの船旅。鹿児島市と桜島を往復している。風の強い中、甲板に立つ高校生たち・・・・・・・・。

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噂の天文館のゆきこさんです。漢字を聞かなかったのごめんなさい。実は村上君の写真の生徒さんだった。この夜、彼女のお奨めで、全身マッサージを受けた。サウナ入場は彼女が招待してくれたのだ。本当に生き返ったような気持ちの良さ。ありがとう~☆!この夜はお蔭様でぐっすりと眠れましたよ・・・・・・・。

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どうしても行こうと親父3人で鹿児島名物・しろくまを食べに。レギュラーサイズを3人で食べたがこれが驚きの旨さ。僕はビールを飲みながら肴にしたのだ・・・・・・・。
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(撮影:村上光明)
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ようやく出会えたきびなごの刺身。塩焼きやから揚げは食べたのだが、やはり鹿児島に来たらこれを食べなくてはね・・・・・・・・。
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鹿児島最後の夜、ということで村上君と今給黎さんが付き合ってくれた。僕は今夜は一人寂しく飲むのかなと思っていたが、ありがたい。彼らは車の運転があるので飲まず僕一人で飲んだ。魚の旨い料理屋へ行った。星かつおや首折れさばなどが旨かった。ほんとうに3日間楽しい時をありがとう。感謝~・・・・・・・・。 合掌  (撮影:村上光明)

5月28日、帰京する日は朝から本格的に雨が降っていた。空港までの送りは出迎えてくれた北村君が仕事で疲れているのを押して来てくれた。ありがとう・・・・・・。空港に向かう途中、今彼がここ数年間取材を続けているという漁村を訪ねた。それが下の写真。それに彼お奨めのラーメンも食べた。あっさりした美味しいラーメンだった。飛行機はほぼ定刻に鹿児島空港を飛び立った・・・・・・・・。
鹿児島の焼酎、肴、そして自然と友人たち、こころからありがとうと厚い雲に覆われた眼下に向かって手を合わせたたのであった・・・・・・・。 合掌

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