写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2013年3月アーカイブ

東京の櫻が満開になって咲き誇っている3月26日、昨年の暮れに突然亡くなった写真家・東松照明さんを偲ぶ会が、六本木にある国際文化会館において行われた。発起人には東松さんと一緒に「VIVO」のメンバーだった丹野章、細江英公、奈良原一高、川田喜久治さんに、写真評論家の福島辰夫さん、後輩にあたる森山大道、荒木経惟さんたちがなっていた。会場は東松さんと生前親しかった縁のある人々でいっぱいだった・・・・・・・。

東松照明さん、どうか安らかにお眠りください。 僕らがあなたの残してくれた遺産をしっかりと学び、継承していくことを誓いますから・・・・・・・・・・・・・。  合掌

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まずはじめに、発起人を代表して丹野さんが「VIVO時代と東松ちゃんの思い出」を語った。初めて聞く当時のエピソードに会場には歓声が何度も沸いていた。右から川田さん、細江さん、奈良原さんの奥様、森山さん、福島さん、荒木さん。
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東松さんの遺影のまえに勢ぞろいした発起人の人たち。これでVIVOの6人のメンバーのなかからは、佐藤明さんと東松さんが欠けたことになる。僕は以前にVIVOが解散して以来はじめて6人が勢ぞろいした時に写真を撮っている。いまは貴重な記録となった。
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発起人の話を熱心に聞く出席した人たち・・・・・・・。
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左から細江さん、福島さん、丹野さん、荒木さん、川田さん・・・・・・・・。
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東松さんの遺影が飾られている祭壇に白ワインを捧げてから東松さんに献杯をした・・・・・・・。あまりお酒を飲まなかった東松さんではあったが、何時の日かじっくりと盃を酌み交わしたいと願っていた・・・・・・。
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写真家の森山大道さんと。森山さんとは新宿のゴールデン街にあるバー「ことじ」で何度かお会いし話をしている。気さくでやさしい人柄で僕は好きだ・・・・・・・。
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九州の宮崎からわざわざ出席した写真家の芥川仁さんと・・・・・・。
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先日、調布で久しぶりに飲んだばかりの写真家の桑原史成さんと・・・・・・。
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以前に月刊誌のグラビアで荒木さんを取材したことがあった。以来、荒木さんは僕を覚えていてくれて会うとあいさつをしてくれる。この日もテンションは高かった・・・・・・・。
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東松さんの奥様である泰子さん。房総に住んでいた頃からだからもう20数年前からの知り合いである・・・・・・。東松さんの遺志を継いで「東松照明オフィス INTERPACE」の代表として沖縄の地でがんばるとおしゃっていた・・・・・・・・。
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発揮人が一人ひとり東松さんの思い出を語った・・・・・・・。
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写真家・丹野章さんと東松さんの遺影の前で。丹野さんとはすでに40数年前からの付き合いだ。僕がまだフリーの写真家になる前からだから長いな~。ちなみに僕の亡くなった親父と同じ年で同じ月に生まれている。不思議な縁である・・・・・・・・。
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この日、一緒に出席した写真家・塩崎亨君。いま新進気鋭の写真家として期待されている・・・・・・・。
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塩崎君と会の終了後、久しぶりに新宿の「ぼるが」に顔を出してみた。かっての常連はだれもいないし、スタッフも様変わりして昔のことは知らない人ばかりになってしまって少し寂しい気がした・・・・・・。先代の高島茂さんは僕の俳句の師匠だった。この店にはいまだ僕の作品が4点飾られている。塩崎君と写真を撮り合った。
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この写真からはすべて写真家・塩崎亨君が撮影したものをメールで送ってきてくれたものだ。ご苦労様でした。 そして、ありがとう・・・・・・・・。   合掌

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新宿西口のばん焼きぼるがを出て、ジャズのバーへ久しぶりに行こうかと路地を歩いていたらアントキの猪木さんとばったりと出くわして記念写真。それでもって結局は彼のオーナーのお店「わっしょいJAPAN俱楽部」で一杯やるはめになった。値段はお手頃で、乗りのりの楽しいお店であった・・・・・・・。
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ほろ酔い気分で外に出ると国際文化会館前の庭の櫻は満開だった。夜桜見物と洒落込んで見上げると満月に近い朧月だった。このところ星座も月もとんと拝めなかったのでなぜかホッとした・・・・・・。朧月夜を楽しみながら塩崎君と麻布十番まで散歩したのだった・・・・・・・・。

3月23日、東京・有楽町にある東京国際フォ-ラム展示ホールにおいて開催されていた「アートフェア東京2013」を写真家の丹野章さん、烏里烏沙君と見に行った。入場には一日券2000円、3日間使える券は3500円と高額ではあるが満員で驚いた。とくに写真の展示ブースには、若い人たちばかりで二重の驚きであった。

出品していた写真家では、一緒に行った丹野章さんをはじめ、木村伊兵衛さん、細江英公さん、川田喜久治さん、ウイリアム・クライン、マン・レイン、森山大道さん、荒木経惟さん、本橋成一さん、高梨豊さん、内藤正敏さん、北井一夫さん、立木義浩さんなどメジャーな写真家もいたが、あまり知られていない若手の写真家たちも大勢いたのにも驚かされた・・・・・・。

森山さんの大きなサイズの写真が350万円だったり、木村伊兵衛さんの四つ切りサイズのビンテージプリントが150万円の値がつけられていて日本でもようやく少しづつではあるが、オリジナルプリントというものが認められつつあるのだと感慨深く思った・・・・・・。

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会場で。丹野章さん(左)、水越まゆみさん、烏里烏沙くん。
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僕も入って・・・・・・・。
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この春、東京芸術大学大学院を卒業した水越さんも2点出品している。上の台湾の海岸で撮影した作品、彼女は写真研究会「風」にも顔を出していた。
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写真が展示されているブースには若い人たちでいっぱいだった。着物姿で熱心に写真集をみつめる入場者。
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須田一政さんの作品の前で。
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旧東京都庁跡にできた東京国際フォ-ラムは船をイメージした建築設計になっている。
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展示場を出た後、3人で一杯やった。戦後からある有楽町のガード下の焼き鳥屋街へ行った。丹野さんが生ビールで焼き鳥が食いたいというので。この店のオーナーは若い女性。友人に紹介されてから何度か来ている。
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24日の日曜日、写真集団・上福岡の3月例会が同市内の公民館において開かれた。この日は欠席者が少し多かった。
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この日、見学者が一人きた。写真歴は長いという杉浦さん(右から4人目)。写真も30点以上持ってきた。例会が終了した後の恒例の懇親会で正式に入会を決めた。 おめでとう~!☆
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自転車での帰り道、家の近くの公園に寄って夜桜を独り愛でた・・・・・・。

昨日は春分の日。二十四節気の一。春のお彼岸の中日にあたり、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。そのあたたかい陽気に誘われて家の周りを巡ってみた・・・・・・。家の近くには新河岸川と黒目川と二つの川が流れている。そのどちらにも櫻並木があって花見には打ってつけの場所だ。都内の事務所暮らしから戻ってきて以来、欠かさずに”花見と蕎麦を打ち食べる会”を下の写真の桜の木の下でおこなって来た。今年は桜の開花宣言から満開になるまでが早すぎて、何時やるのか期日を決めるのに少々悩んでいる・・・・・・・。づーと続けてきているので、ささやかになってもやろうかとは思っているのだが・・・・・・・・。

春分のおどけ雀と目覚めけり   星野麦丘人

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新河岸川の辺の櫻並木は、まだ2分咲き程度だった。毎年この櫻の木の下で花見をやっている・・・・・・。
来し方をつつみて花のさかりかな   久保田万太郎
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黒目川沿いにある菜の花畑は満開に咲き誇っていた。僕が行っている歯科医院のすぐ前に黒目川が流れている。菜の花や月は東に日は西に   与謝蕪村  この俳句を思い浮かべながらシャツターを切った・・・・・。
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黒目川の辺の桜並木。新河岸川沿いと比べるとまだ桜の木が若い。花は3分咲きほどになっていた。
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黒目川沿いの桜並木。花見の準備がすでにおこなわれていた。今週末は花見客でいっぱいになるだろうな。
かなしびの満ちきて散れるさくらかな   加倉井秋を
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久しぶりに編集者の鑓田浩章さんが訪ねて来た。矢島保冶郎を辿った写真と文で2回連載を雑誌でしてくれることになった。その打ち合わせに来たのだが、それはそこそこに5時過ぎから一杯やりはじめた。彼も僕と同じで、俳句をやる”文学青年”くずれ。それでもって上州生まれの上州育ちだから何となく気が合う。彼が20代の頃から一緒に取材旅行に行っていたのでもう20数年の付き合いになる。魚貝類が好きな彼のために、ボタンえび、たいら貝、ヤリイカの刺身をはじめ、どじょうのから揚げ、自家製さつま揚げなどなどつつきながら話題は四方八方へと飛んだ。酒は芋焼酎の王道「薩摩白波」一本やりだ・・・・・・・・。気がついたらすでに6時間が過ぎていたのである・・・・・・・・。  合掌

☆ところで話は変わるが、今日のブログの写真は、はじめて新製品「シグマDP1Merrill」で撮りおろしてみた写真だ。レンズがF2,8と明るくなったので撮りやすくなった。画像もシャープになっている。ボデーは多少重たくなっているが大きさもふくめてそれほど気にはならない程度である。これから様々な所での取材に活用してみようと思っている・・・・・・・・・。

 

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すっかり春らしい気候になった昨日、布団の中でゆったりとしてから10時過ぎに起きた。僕は元来、家にいるときには朝食は取らずに、11時前後に昼食と兼ねて食べるようにしている。この朝は、高知から送ってきたもらった夜須のトマトをメインにしたサラダを作った。地元のレタスに瀬戸内のしらす干し、入りゴマをまぶした上からオリーブオイルと讃岐・鎌田醤油のだし醤油をかけたもの。それに青汁、出雲のあぶり荒磯のりと12種類の緑黄野菜ふりかけをまぶした讃岐うどんを食べてから出かけた・・・・・・。

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(株)日本写真企画のある八丁堀界隈はすっかりと櫻が5分咲きになっていた。僕の家の周りでは櫻の開花にはまだ遠いので驚いた・・・・・・・。
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午後1時半過ぎから始まった審査は、5時半に終わった。この日は思ったよりスムーズ進んだ。発売されたばかりの「フォトコン」4月号を持って・・・・・・・。
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本来なら祝日なので編集部は休み、誰も出勤していない。部屋の片隅で独りで物思いにふける坂本副編集長でした~。「フォトコン」の未来、月例のあり方など、考えているのかしら・・・・・・・。

3月16日、17日と群馬県伊勢崎市立赤堀歴史民俗資料館において写真家・小松健一のギャラリートークがおこなわれた。地元伊勢崎で生まれ育った探検家・矢島保冶郎の功績とその足跡を語るトークである。16日は120名を越える人々が参加し、17日には80人を超える人々が参加してくれた。民俗資料館の職員が驚いたのはもとより、僕自身が驚いた。隣の公民館では、矢島仲子さんを講師に招いた講演会が同時間におこなわれたが、そちらにも7~80人が参加したという。2日間にわたって矢島保冶郎についてのトークは大成功であった。

17日の午前中には、群馬県立土屋文明記念文学館でおくなわれていた「伊藤信吉没後10年記念企画展」を2度目であるが見に行った。この日が最終日だったからである。篠木れい子館長からもお会いしたいということを伺っていた。赤堀歴史民俗資料館の今回の担当者である石原毅さんと矢島保冶郎の娘・仲子さんと訪ねた。伊藤信吉さんの息子・憲之介さんもお見えになっていて、いろいろと話した。生誕110年には、伊藤さんの写真展を企画しょうと話は盛り上がった・・・・・・。

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16日、85歳になる母とその友人が吾妻からわざわざ、トークショーに来てくれた。
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弟の小松勝三・美香夫妻が渋川から2人に付き添って来てくれた。感謝~!☆
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16日のトークショーの光景。この日は延べで120人余りの入場者があった・・・・・・。
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チベットでの矢島保冶郎の足跡を辿った写真を解説している僕でした・・・・・・・。
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矢島保冶郎の遺品や原稿、写真などの資料を説明する。
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トークが終わった後、残っていた人たちと記念写真を撮った。
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まったくの偶然に高校時代の同級生の親子に出会った矢島仲子さん。娘さんは天台宗の僧侶で妙教さんと言っていた・・・・・・・・。  合掌
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写真集団・上福岡の田中会長と瀬下さん。弟・勝三の友人の伊勢崎市の倫理法人会のメンバーたちと。
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1972年からずいぶんとおせわになった伊藤信吉さんの没後10年記念した展覧会場(土屋文明記念文学館)。
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併設して「文学と天災地変」展がおこなわれていた。僕の親しい書家の住谷夢幻さんの作品の前で。
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17日のギャラリートークに参加した人たちと記念写真。この日、読売新聞が記事を書いてくれたのをはじめ、東京新聞、上毛新聞が4回、東方時報、FMラジオ伊勢崎、NHKなどメディアなどが取り上げてくれたこともあって、展覧には、館はじまって以来の1500人を超える人たちが入場してくれている・・・・・・・。  感謝~☆☆
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右から今回の企画展の中心スタッフの歴史民俗資料館のKさん、仲子さん、いつもサポートしてくれている横浜さん、東方時報記者の遠藤英湖さん。
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わざわざ東京から駆けつけてくれた英湖さんと歴史民俗資料館の職員のIさん。彼はこの企画を実施した中心メンバーである。本当にご苦労様でした・・・・・・・。
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今回の企画展を伊勢崎市で開催するために、狂奔してくれた一人である伊勢崎市議会議員のHさんと、そのお子さんたち。仲子さんの講演会も彼女たちがコーディネートしてくれた。ありがとう・・・・・・・。  合掌

2012年12月14日、東松照明さんは、那覇市内の病院で肺炎のため逝去されました。享年82歳でした。僕は東松さんが入院しているとは知らずに暮れの10日頃に、手紙を出しています。新年に開催する予定の写真展「三国志巡礼」の案内やこの間の写真活動の報告などをしたためました。そして最後に「そのうちにぶらりと沖縄を訪ねます・・・・・・」と書き添えました。

東松さんの訃報を知らされたのは、明けて1月7日、ちょうど僕の還暦と年男を祝って開かれていた小松健一写真展「三国志巡礼」のオープニングレセプションの席でした。東松さんや細江英公さん、奈良原一高さん、川田喜久治さん、佐藤明さんと6人で結成した「グループVIVO」のメンバーだった丹野章さんからの知らせでした。その後、田沼武能さんから発表は今日だが亡くなったのは12月14日だったという話を聞きました。僕はレセプションの二次会の席で、東松さんの死を悼んで出席した皆さんとともに献杯をしました・・・・・・・。

東松さんとの思いでは枚挙にいと間がないほどあります。僕は写真を始めた10代の頃から東松照明という写真家に憧れていました。当時、もう一人憧れていた写真家は、昨年亡くなられた石元泰博さんでした。2人の写真集や著作は、食事代を削っても買い求め、むさぼる様に学びました。当時1冊の写真集が僕の約1ヶ月分の給料と同じ金額だったものもありました。それらは僕のバイブルのひとつとして今も大切に本棚に並んでいます。

また折折に東松さんのことは書いていきたいと思っています。亡くなってから3ヶ月も経つのに一言もこのブログで触れなかったので、今日でちょうど3ヶ月を過ぎたのを機に書く事とした次第です。今月26日に前出のVIVOのメンバーをはじめ、写真家の荒木経惟さん、大森大道さん、評論家の福島辰夫さんたちが発起人となって「東松照明さんを偲ぶ会」が都内において急遽、開催されることになりました。その案内状には「東松さんを偲び、その功績を未来へと発展的に継承していく場」として今回の偲ぶ会を企画したと書いています。

僕もぜひ、出席して多くの写真仲間や先輩たちとともに島酒をやりながら大いに東松さんの思い出話をしたいと思っています。それにしても僕が若き日にご指導いただき、お世話になった先輩写真家たちが次々と鬼籍に入ってしまうのは残念でなりません。 ご冥福を心から祈るものです・・・・・・・・。  合掌

 

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(写真は3点とも塩崎亨撮影)

上記の写真は昨日突然に、写真家の塩崎亨君がメールで送ってきてくれたもの。2008年10月23日、東京品川のキャノンSギャラリーで東松さんと比嘉さんとで「琉球二人展」をしたときのオープニングパティーで撮影したのだそうだ。僕はすっかり忘れていた。2005年の日本写真協会賞の功労賞を東松さんと奈良原さんが受賞され、僕もその年の年度賞を今森光彦さんと受賞したときに授賞式やパーティーでお会いした以来の再会だったので話が弾んだ記憶がある。あれからもう4年半が過ぎてしまった。この写真を撮った頃の東松さんはいたって元気そうに見える・・・・・・・・。  合掌

 

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僕の大好きな土佐・夜須のトマトが今年初めて届いた。もう土佐ではトマトの出荷の季節になったのだ・・・・・・。生産者の福永誠道夫婦は脱サラをして10年ほど前からトマト栽培一筋に生きてきている。彼が暮らしている高知県香南市夜須町は、日本でも有数の日照時間が長い土地だ。それらを最大限に生かしてトマトを作っている。真っ赤に実ったトマトは糖度が高く、歯ごたえがある。それでいて昔、路地栽培で食べたトマトのような懐かしい味と香りがするのである。僕はこのトマト味を知ってからは、他のトマトが食べれなくなってしまい閉口している。 JAとさかみ http://www.tosakami.or.jp/ で注文でき全国発送しているので一度、ぜひ食してみてください。トマトに対する先入観が吹き飛びますこと間違い無しですよ~☆!

僕はさっそくこの夜須のトマトと上州のほうれん草にオリーブオイルをかけ、さらに瀬戸内のしらす干しとゴマをまぶした生サラダを作ってみた。もう一品は信州のエレンギと夜須のトマトをベースにキクラゲ、ほうれん草、もやしのバター炒めを作った。隠し味に豆腐を塩漬けにして発酵させた腐乳と中国・四川の山椒を使った。二品とも夜須のトマトの風味はそこなわず美味であった・・・・・・。写真を撮っておけばよかったね。ごめんなさ~い。

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3月13日、新宿三井ビルにある「季膳房」において、鈴木一雄写真展「櫻乃物語」のオープニングレセプションが開かれた。著名な写真家をはじめ、全国から200名を超える出席者で会場は熱気に包まれていた。鈴木さんとはあんまり深い付き合いはなかったが僕と同じ年ということもあり、、ここ数年親しくしている。僕の個展にもよく来てくれるが11月に前橋で開催した時には、わざわざ駆けつけてくれてうれしかった。
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鈴木さん、熱烈なファンに囲まれて。今回の「櫻乃物語」は人間と櫻の係わりを表現したかったと述べた。
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写真家・木村恵一さん、高井潔さんと、諏訪から参加した「フォトコン」藤森編集長の両親・藤森順二さんご夫妻。藤森夫妻も写真家として知られている・・・・・・・。
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フォトエディターの堀瑞穂さん、「アサヒカメラ」編集部の山田さん、写真家・佐藤秀明さんの生徒さんと。
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「フォトコン」編集部の横井麻衣さん。今の僕の編集担当者は、坂本太士副編集長だが、その前は彼女が担当だった。「アップ過ぎませんか・・・・・・」と微笑みながら撮らしてくれた。ありがとう・・・・・・・。
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会があまりにも賑やかなので、早々に引き上げて二次会へ行った。右から写真家の烏里烏沙君、フォトエディターの板見浩史さん、堀瑞穂さん、写真家の榎並悦子さん、「アサヒカメラ」編集部の山田さん、フォトプロデューサーの斉藤美樹さん。
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榎並悦子さんは写真家の野町和嘉さんの奥様でもあるが、写真家としていい仕事を随分と残している。彼女が上京したての若い頃から知っているので感慨深いものがあった・・・・・・。
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現在、榎並さんの写真集の編集をしているという堀さんと。堀さんは「アサヒカメラ」時代は名副編集長といわれていたベテラン編集者だ。

 

今日であの甚大な被害をもたらした東日本大震災が発生してからちょうど2年目だ。無常ではあるがあまりにも歳月のすぎるのは早い。死亡者15,881人、行方不明者2、668人、負傷者6、142人、いまだ避難生活を送っている人は約315,000人である。この他に福島原発事故以後、その関連で亡くなった方は福島県内だけでも1,000人を越えている・・・・・・・。途方も無い被害である。

しかし、東京電力も政府与党も行政も責任を負わず、何ら解決の道を指し示すどころか、復旧・復興への道筋さえ明確にしていないのが現状である。怒りを通りこして哀しくさえなる心境である・・・・・・・。人間のおろかしさ、傲慢さ、貪欲さを端的に現わしている事象だといえるだろう。僕も責任がある人間の一人として、「原発問題」は何としても解決の方向に行くように行動していかなければと切に思っている・・・・・・。

2年目となったが亡くなられた御霊と、いまだ行方不明の方々の早期発見と、故郷へ戻れずに避難生活を送っているみなさんが一日も早く本当に安心した生活が送れますよう心から祈り、願うものである・・・・・。 合掌

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井の頭公園で。

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3月9日、都内調布市において田邊順一さんの出版記念会がおこなわれた。僕が20代~30代はじめのフリー写真家になりたての頃、田邊さんにはお世話になった。仕事も「老い」をテーマに一貫して取り組んでおり、若い僕らの目標とすべき写真家の一人だった。会場となった場所は、精神障害者の社会復帰支援をしているNPO法人クッキングハウス会が経営する「おいしいねから、元気になる場」クッキングハウスだ。実はこの店は今回出版した本のモデルとなった場所である。会は終始なごやかな微笑みと手作りの料理に包まれていた・・・・・・。
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家族を参加者に紹介する田邊さん。久しぶりにお会いしたが、昔とちっとも変わっていないのには驚いた・・・・・・。
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この会の呼びかけ人でもある、写真家の本橋成一さんと写真家の桑原史成さん。他の呼びかけ人には、作家の吉永みち子さん、フォークシンガーの笠木透さんなど。本橋、桑原両先輩とも長い付き合いである。
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十数年ぶりにJPSや日本写真家ユニオンの草創期の写真仲間と会い懐かしかった。会終了後、2次会へみんなで繰り出したのは言うまでもない。もう80歳になっている人もいて歳月の流れの早さを痛感した。
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若き日に一緒に南米のチリの取材先で会ってしたたかに飲んだ写真家の酒井猛さんとは20年ぶりぐらいだろうか。彫刻家の奥さんの話題も弾んだ・・・・・・・。他にジャナーリストや文芸評論家など懐かしい顔ぶれとも会った。
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上毛新聞2013年3月7日付に、現在、伊勢崎市でおこなわれている「探険家 矢島保冶郎展」の記念講演として僕がおこなった内容が「人・声」の欄で大きく紹介された。3月になってすでに会場の赤堀民俗資料館には、約1000人の入場者があるという。いままで年間平均が4000人余りというからすごい数字だと館のスタッフは喜んでいる。

★3月16日(土)、17日(日)の両日午後2時から3時、会場においてギャラリートークをおこないますのでぜ、ご参加ください!!☆待っています。面白い話をたくさんします。もちろん無料ですよ


写真研究会「風」の合宿には連続4年参加している写真家の烏里烏沙君の写真展が8日から虎ノ門にある東京中国文化センター(港区虎ノ門3-5-1 37森ビル・TEL03-6402-8168)ではじまった。会期は3月22日まで。10;30~17:30 最終日は15:00まで。(日曜、祝日は休館)☆ギャラリートーク 12日(火)14;30~16:30(無料)。今回の展示は世界手漉き和紙文化振興会の協賛を得て、全作品和紙によるプリントだ。大きいものでは3メートルを越す作品もあり、見ごたえがある。烏里君は「この写真展を通して少しでもチベット民族の暮らしや文化に触れてもらえればと思っている・・・・・」と語っている。ぜひ、チベットの雄大な風土とそこに生きる人々の姿を会場で感じていただきたい。少数民族のイ族出身の作者・烏里君は会期中は会場にいて多くの人たちと語りたいといっている・・・・・・・。

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7日、日本・中国写真家共同展の搬出を終えてから烏里君の個展の飾り付けを開始した。
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人手が足りなかったため、午後7時過ぎまでかかってしまった。東京中国文化センターの職員のHさん(中央)と建築家の大岩昭之さん。
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タルチョー(祈祷旗)も会場に飾りつけてほっとしている作者の烏里烏沙君。彼は公益社団法人日本写真家協会会員、日本山岳写真集団同人、日本植物学会会員など幅広い活動をしている。
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大岩さんと3人でごくろうさん会をした後、烏里君と2人で明日からはじまる個展の前祝をした。今年中に彼と僕との「2人展」を銀座の画廊でやることになった。そのことについてや5月のチベット取材のこと、写真表現の悩みのことなど深夜まで話あった・・・・・・・。
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1月の僕の個展のときに初めて出会ったにもかかわらず、大雪の日や最終日など受付など協力してくれたヘヤメイクアーティストの島田文子さんが来てくれた。その時のお礼をかねて、お酒と鮮魚が大好きだけれどもお肉も大好きという彼女と”焼肉で一杯やろう”のハシゴをした・・・・・・・・。
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二軒とも僕が長く通っている店。「美味しくて雰囲気が好き・・・・」と、とても気にってくれたのでうれしかった。島田さん本当にありがとうございました・・・・・・・・。 感謝しています~☆!
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初日の8日午後4時からオープニングレセプションが始まった。あいさつに立つ(社)日本写真家協会常務理事・日本旅行写真作家協会会長の山口勝広さん。ところで突然、僕がこの日の司会をやるはめとなったのだ~。
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左から烏里君。日本写真家協会名誉会員・丹野章さん、常務理事のバク斉藤さん、(株)ニコンイメージングジャパンのSさん。
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「東方時報」の遠藤英湖記者とお母さんが駆けつけてくれた。いつも英湖さんは丁寧な記事を書いて写真展を紹介してくれる。ありがとう感謝~☆!
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群馬県からわざわざ駆けつけてくれた友人たち。昨年の前橋展、新宿御苑前展、そして伊勢崎展と毎回来てくれて本当に感謝している・・・・・・・。  合掌
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群馬から来てくれた友人たちがいたので、烏里君のレセプションの二次会へは失礼をした。弟の小松勝三が会社の研修を終えて合流、「風」のメンバーである写真家の鈴木孝雄さんも参加して池袋の本場四川料理の店へ行った。
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午後9時のバスで群馬へ帰るというので、もう一軒、琉球料理・みやらびへ案内した。みな初めて味わう流球料に舌鼓ながら琉球舞踊を楽しんでいた・・・・・・。
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短い時間だったが、東京の夜をほんの少し楽しんでもらえただろうか・・・・。帰りには中国の食材などを売っている店にも寄って調味料などを土産に求めていた。無事みんなバスに乗って家路へ向かったのを確認してから、鈴木さんと2人でもう一軒よってから帰宅したのだ・・・・・・。何はともあれ烏里君の個展が無事はじまったのがうれしい夜であった・・・・・・。

 

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熱海から戻った3月1日の翌朝、群馬県伊勢崎市へ向かった。2日からはじまる上記チラシの「生誕130年・没後50年記念 探検家 矢島保冶郎展ー中国~チベットの足跡を辿るー」の展示と構成をするためだ。写真展示には不慣れなスタッフだったので全てが終了したのは午後9時をまわっていた。細部についてはまだ少し残っていたが一応翌日オープンできるまでには何とか持ち込んだ。この歴史資料館としては初の本格的な展示だったこともあり、スタッフが少ない中で、よくがんばったと思う。それもわずか1ヶ月半という短期間である・・・・・・・。ごくろうさまでしたと関係者のみなさんにはこころからの感謝を申し上げる次第だ・・・・・・・・。  合掌

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今回の企画展展の担当者のIさん。10時過ぎに僕と二人で遅い夕食をとった。彼がいなければこの企画展は実現しなかった。本当にご苦労様でした・・・・・・。彼の行きつけの店の女将と明日からのオープンを祝して乾杯をした。
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上州名物・空っ風にはためく垂れ幕。赤堀歴史民俗資料館の玄関。
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展示スペースは2部屋あり、一番奥の部屋。矢島に関する資料、遺品をはじめ、チベット文化圏の人々が使っている日常品なども展示されている。これは僕のコレクションを展示した。
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展示スペースの一つ目の部屋。
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左側のガラスケースに矢島の関連資料がわかりやすい解説付きで展示されている。
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初日にまず、五十嵐清隆伊勢崎市市長(左)と伊勢崎市教育長が来場。30分余り、僕の解説を聞きながら熱心に見てくれた。記念にと僕も入って写真を撮る。2人ともとても喜んでくれたのがうれしかった・・・・・・。
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2日の午後2時からは近くのけ「やきホール」で僕が講師の講演会「絆 郷土と矢島保冶郎をつなぐ中国・チベット紀行」を開催。準備した席が満杯になる120人を超える参加者で大成功だった。あいさつに立つ歴史文化保存課の課長さん。
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矢島保冶郎の長女・仲子さんも参加してあいさつをしてくれた。(前席左から2人目)。会場は満員となった。
★3月16日(土)、17日(日)の午後2時から3時に「写真家・小松健一のギャラリートーク」を急遽展覧会会場において開催することが決定!! 参加費は無料。先着50人。詳しくは歴史資料館まで。
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この日、書籍などの販売を手伝ってくれた友人たちと弟の小松勝三が懇意にしている店が渋川で開店したのでみんなでお祝いに出かけた。みなさんご協力、ありがとうございました・・・・・・。 合掌
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友人Kさんの娘さんのSちゃん。僕とは何故か馬が合い仲良しだ。この写真の雰囲気は、まるで歳が離れている兄弟だね・・・・・・。
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弟の勝三夫婦と友人たち・・・・・・・。

★翌日の3日も歴史民俗資料館へ出かけた。東京新聞、上毛新聞、東方時報、FM伊勢崎などのマスコミの取材を受けた。写真家・木村恵一さんの生徒さんが東京の世田谷から来てくれたので、本庄駅まで車で一緒に帰ることにした。

2月27日、28日の両日、写真研究会「風」の恒例の合宿が静岡県の熱海市でおこなわれた。今回の参加は総勢15名。遠く九州・長崎、四国・高松をはじめ、倉敷、岡山、京都、名古屋など地方からの参加者も毎回のことではあるがいた。午後1時に熱海に集合し、昼食を取った後、第1回目の作品合評が始まったのは2時前。以後6時までぶっ通しで、それぞれが持ち寄った作品をつぎつぎとテーブルに並べ合評をおこなった。初日はゲスト参加者の作品をを中心におこない、2日目は会員、同人の作品を合評した。

夜は夕食の席で、主宰である僕から新たに同人に推挙した3名を発表。平元盛親君、並木すみ江さん、千代田路子さんである。同時に今秋、「風」創立5周年を記念して、東京で写真展を開催することを盛大な拍手で確認をした。食事の後は、部屋での交流会。写真、人生などについて深夜遅くまで談義に花が咲いていた。僕もがんばって午前2時まで付き合ったのである・・・・・・・。

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長机9本では並びきれない程、作品を持ってきた参加者もいた。昨年の参加者が今年になって個展を次々と開催するのはうれしいことだ。すでに5月までに開催が決定している人は5人いる。
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久しぶりに高松から参加したSさんは、新しいテーマの作品に取り掛かっていた。一ヶ月間で9回取材に行ってきたというバイタリティーさには他の参加者も目を見張っていた・・・・・・。
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参加者の多くは新たな作品作りに意欲的に挑戦しており、表現方法にも工夫の後が見えた。目に見える成長をとげてることが実感できた・・・・・・。
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一見、”ヤクザ屋さん”の総会のような雰囲気の夕食・・・・・・・。
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伊勢えびや島アジなどが美味であった・・・・・・。
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20代の京都の学生であるIちゃんの参加でこの合宿は一気に華やいだ・・・・・・。Iちゃんは高松のSさんの娘さん。日本中国写真家共同展にも3作品出品している。
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夕食の後の部屋での交流会の方が、ぐ~んと盛り上がったのだ・・・・・・・。お酒も随分と空けた。肴は鈴木事務局長と塩崎編集長が熱海の町で買い求めてきたもので旨かった。
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2日目の作品合評が昼までに終了した。秋の写真展の会場となる予定のギャラリーに提出する作品も一人10点ほどセレクトした。ホテルの前で記念写真。フロントの人にシャッターを切ってもらった・・・・・・。
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熱海から2駅目の真鶴まで東海道線で移動。「風」の中では長老挌の鈴木孝雄さんと森武司さん。
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用事がある岡山方面の高田さんたち3人は帰ったが、残りの12人は、毎年寄る真鶴の割烹料理屋へ行って昼食をとった。いつもながらの地場物の天然の魚が旨かった。この日は金目の刺身や煮付けがよろしかった。
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食事の後は、みんなで真鶴の海までぶらぶらと散策。独り海岸で波と戯れる烏里烏沙君でした・・・・・・。
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長崎から連続4回、合宿に参加している写真家の山崎政幸君が翌日帰るというので、有志で彼のささやかな送別の宴をもうけた。さすがに僕も連ちゃん続きだったこともあり、翌日早朝から上州の伊勢崎市で写真展の飾りつけだったので早めにお開きとしたのである。 みなさん! ほんとうにご苦労さまでした・・・・・・。 合掌

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