写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.509] 2012年11月6日 「サンデー毎日」(11月13日発売号)に”外国人として初めて中国・四川ルートで西蔵・ラサに入城した矢島保冶郎という男”が巻頭グラビアで掲載。10日のオープニングめざして急ピッチで準備が進む・・・・・。

 

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写真は矢島も参拝したであろうギャンツェのバルコン・チョーデ(白居寺)の全景とギャンツェの町並み。ギャンツェに今も残るゾンこと山城から撮影したもの。1904年のイギリス軍の侵攻の時に、チベット軍はこの山城にこもって激しい戦闘を繰り広げた・・・・・・・。

 

上記の写真は、今回刊行した写真報告集にも写真展にも「サンデー毎日」のグラビアにも使用していない。展覧会では、全倍で使おうと思っていたのだが、手違いでプリントができなかった。残念なのでこのブログに使用したのだ。それはギャンツェの町の雰囲気をだしているし、何よりも白居寺の規模の大きさを表しているからである。チベット中央部から西部地方の風土はどこもこうした乾燥した砂漠地帯である。東チベットの緑深い森林地帯と降水量の多さと比較すると信じれないようだ。

11月10日から始まる前橋で展覧会では、10日、17日の両土曜日の午後2時半から4時までおこなうギャラリートークでは、17年前に僕が初めてチベットの地を踏んだときとの比較も含めて語りたいと思っている。当時、岩波書店の雑誌「世界」に書いた記事を資料として配布する予定である。また、矢島保冶郎と妻のノブラーに関する資料の展示も遺族の矢島仲子さんらの協力で展示される。公開されるのは今回初めてのことであろう。チベットの人々が使っている日常用品も僕が家中をひっくり返して探し、タンカや仏像、マニ車や数珠、靴、木製の食器などを展示する。 少しはご期待ください。

☆初日の10日(土)の午後4時半からは、ささやかですがオープニングレセプションをおこないますので、お時間がある方はぜひ、ご参加ください。尚、「サンデー毎日」の掲載号は会場でも販売する予定です。

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