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[no.479] 2012年8月2日 酷暑お見舞い申し上げます・・・・・。極暑のなか、北池袋。東長崎、椎名町、淡路町、そして歌舞伎町とヤケクソ気味の暑気払いで飲み歩いたのだ~・・・・・・・。

 

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前日、画家であり音楽家の美崎太洋さんと琉球舞踊家の奥さんと北池袋の肴の旨い飲み屋で午前様ときめこんでいたのにもかかわらず、またしても8月になってさらに暑さを増した1日に出かけた。中国の少数民族出身の写真家・烏里烏沙君と打ち合わせのためだ。待ち合わせたのはまだ西日が照り返している午後6時。まずは一杯と先日飲み屋で隣り合わせた夫婦がしている店へ行って見た。女将が山形の寒河江の出で、大将が伊豆大島出身だ。それで島のくさやが旨いと言っていたので烏里君に食べさせてやりたいと思ったのである。東長崎の路地にあり、個人周りとしたいい店だった。値段も庶民的だった・・・・・・・。

 

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その足で椎名町の「あさ田」という店に寄ってみた。前から娘さんから「両親がしている店ですが、一度きてくださいね」といわれていたのだ。椎名町駅近くの静かな路地の一角にある気持ちの好い店周りだった。魚がとにかく手ごろな値段で旨い。主人の話によれば、開業以来26年たつというが残念ながらこの15日に店を閉めるという。メニューをみたが魚介類を中心に豊富だし、値段も安い。何故、こんな良い店が・・・・・と思ってしまうがやはり客足がめっきりと減っているのだという。烏里君は、岩がきやほっき貝、めごちのてんぷら、谷中しょうが、かつお刺しなどつぎつぎと食べていた。

そこに突然、一人の男性が入ってきて僕にごぶさたしていますと挨拶をした。しばらくそのひげ面の男が思い出せなかったが、「NHKのMです」というのであ~あと思い出した。17年ほど前の話である。当為まだ学生だった彼が、僕の著書を読んで感銘を受けたのでぜひ会いたいと言う手紙をくれたのだ。会ってみるとNHKの入社に内定したのだが、はたしてこのまま入社してもいいものだか悩んでいるという。その相談を受け僕は何を言ったかはもう覚えていなかったが、M君によれば「あのときの小松さんの一言がなければ僕はここにいません」という。何かえらそうなことをのたまわったのか・・・・・・。でもいまや、りっぱなジャーナリストとして活躍していてうれしい限りだ。再会を祝福して乾杯をした。ところで何で僕が今日ここに来るのがわかったの?と不思議だった。実は彼はこの店の常連で昨日も来ていて、僕が明日来るらしいと聞いていたのだという。その偶然性に驚いた。昨日遅くまで呑んでいた太洋さんも駆けつけてきてさらに盛り上がったのはいうまでもない・・・・・・・・。

 

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翌、2日もめちゃ暑い中出かけた。銀座1丁目のキャノンから銀座6丁目にあるニコンまで歩き、用事を足し今度は神田小川町にある出版社へ行った。体中汗だくである。20年前から友人であるその出版社の部長と僕の本の出版の話を詰めにきたのだ。2時間ほど話し合ってから近くの「みますや」へ行って見た。僕は十数年ぶりだった。Sさんはちょくちょく顔をだしているらしい。どじょうの一本煮や馬刺し、キンピラ、しめ鯖などが美味であった。狭い店だがえらく繁盛していた。彼が僕が次に行く新宿の歌舞伎町までタクシーで送ってくれたんはありがたかった。なにせ夜になっても余りにもくそ暑いから・・・・・・・。

 

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20数年前によく飲み歩いた友人夫婦が突然、つくば市から飲みに出てきた。家は青森の八戸にあるのだが、娘さんか筑波大学に通っているので家族で数年前に出てきたのだという。小学校へ入る前頃に何度か会った娘さんがもう大学4年生になっていた。先日祖父が日本人として最初にトルコに住んだということで家族でトルコ政府に招待されて行って来た話など資料をみせてもらいながら聞いた。興味ある話であった。久しぶりにということで新宿の「三日月」へ行った。そういえばここのメニューである「莫久来」(ばくらい)は、彼女がお土産に持ってきたのがきっかけでメニューになったのだった。大将もなつかしがって再会を喜んだ。これからつくばまで帰るというので積もる話は山ほどあったが11時過ぎに別れたのである・・・・・・・・・。

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