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[no.457] 2012年6月7日 第23回人と海のフォトコンテスト「マリナーズ・アイ」の審査終わる。 2012度「日本写真協会賞受賞作品展」、「植田正治の写真世界」、熊切圭介展「TOKYOスナップショット」を巡る・・・・・。

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昨日、6日弟23回人と海のフォトコンテスト「マリナーズ・アイ」の審査会が六本木の全日本海員福祉センターのビル内でおこなわれた。このコンテストは1990年に「弟50回 海の記念日」の記念行事としてスタートしたもの。主催は財団法人全日本海員福祉センター、後援は国土交通省、公益社団法人横浜市芸術文化振興財団である。

今年も約3000点の応募作品の中から、大賞、推薦、特選、優秀賞の15点に佳作作品105点、海事関係者の応募作品の中から全日本海員福祉センター会長賞と特別賞が選ばれた。審査委員の丹野章(日本写真家協会名誉会員、日本写真家ユニオン顧問)さんと僕で延々6時間30分かけての審査だった。写真は第二次審査風景だが、とにかく2人で全作品を見る。つまり各自3000点の作品に目を通すということだ。終了した午後8時には、2人とも精も根も使い果たした。口をきくのも億劫ぐらいに疲れ果てた。発表は7月上旬に各応募者に直接知らせが行くことになっている。

写真展は7月3日~9日まで、横浜赤レンガ倉庫2階スペースCで本展が開催され、続いて神戸弟2地方庁舎1階ロビー、北九州市立美術館と巡回展が予定されている。海に関する写真では、どこにも引けをとらない内容の作品群だ。120点をこえる海の写真をぜひ、見に行って欲しいと思っている・・・・・・・・。

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せっかく六本木に出でかけるのだから今、六本木で開催している3つの写真展を見るために家を早めに出かけた。まずは2012年度「日本写真協会賞受章作品展」だ。作品賞の高梨豊、石川梵、新人賞の公文健太郎、齋藤麻子の各氏の作品はよかった。同じフジフイルムスクエアにある写真歴史博物館で8月31日まで開催している終生モダニズムを貫いた写真家・植田正治さんの世界展を見た。鳥取砂丘を舞台に撮影したオリジナル作品だ。植田さんの代表作である。1980年代初めに、ニューヨークの街で植田さんとバッタリ2度も会ったことがあった。植田さんから「小松さ~ん、何しているの?」と声をかけられてビックリした。2人で記念写真を撮って別れたが、その後また日本料理屋で会ってお互いに笑いあったことがあった。植田さんは短パン姿だった。 僕には遥か青春の日々だったような気がする・・・・・・・・・。 

最後は熊切圭介さんの写真展だ。ホテルアイビスミニギャラリーで7月9日まで行われている。会場にちょうど熊切さんの息子さんで写真家の熊切大輔君がいたので、彼と現代の写真表現のことなど話し合った。42歳だという大輔君はいま、一番油が乗っている写真家。お父さんに負けないような写真家となるよう期待している・・・・・・・・・・。 

海員福祉センターの役員の人たちと丹野さんとご苦労さん会を兼ねた夕食を六本木で済ませた後、新宿で写真家の塩崎亨君と会った。先日取材に行ってきたチベットの作品のことで打ち合わせをした。デジタル音痴の僕のために何かと協力をしてもらっているのだ。0時半頃まで飲みながら写真のことについて話し合った。彼もまた期待している日本の新鋭写真家の一人である・・・・・・・・。

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