毎月新橋で開かれている「一滴会」俳句会に、今年になってはじめて参加した。仕事と重なっていたり、体調が悪かったりして昨年暮の忘年句会以来だった。俳人の中原道夫さんは超人気俳人で忙しいところを僕が無理をして選者として来てもらっているという経緯があるので、できるだけ参加してきたのだが、今回は4ヶ月ぶりの参加だったのでみんなに心配をかけてしまった。 僕の句は相変わらずの駄句で恥ずかしい限りだがこれも記録なので記しておく。
被災地の明日葉日毎伸びにけり 稚鮎汲み苔の香渓に広がれり 羞じるよう身をさらしたる蛍烏賊 風写
以上の3句である。「被災地の・・・・・・」が入選で5点句。次が3点句、最後の句が4点句であった。(上の写真は、右から俳人の中原道夫さん、岡井輝生一滴会代表、フォトエデターで同人の板見浩史さん)
句会終了後、有志でいつものように飲み屋に繰り出した。震災後は東北の店に行くようにしている。「津軽」という青森出身の夫婦でやっている店だ。僕も旅の準備があるため、顔だけだすことにした。久しぶりの参加だから乾杯の音頭をとらされた。ご無沙汰を仲間にわび、心配をかけたことも詫びた。30分ほどで失礼したがやはり仲間はいいな~とつくづくと思った次第である・・・・・・・。
弟37回「木村伊兵衛写真賞」を授賞した田附勝君。受賞作は写真集『東北』。近年の木村伊兵衛賞作品にはなかった骨太の作品だった。授賞作品展がコニカミノルタギャラリーで5月3日まで開催されている。
左から石川梵さん、高井潔さん、僕の左は松本徳彦(社)日本写真家協会専務理事。
朝日新聞出版雑誌統括兼書籍統括責任者の鈴木健さん、写真家の市原基さん、東京芸大大学院生のMさん。
二コンイメージングジャパンへ寄ったり、いろいろな買い物を済ませたりしてから木村伊兵衛賞の授賞式ならびにレセプションがおこなわれている東京會舘へ行った。新橋の端から丸の内まで1時間ほど歩いていったのである。会場では写真家の田沼武能さん、熊切圭介さん、松本徳彦さん、木村恵一さん、野町和嘉さん、石川梵さん、水越武さん、市原基さん、高井潔さんをはじめ大勢の写真関係者の人たちが出席していた。水越さんの娘さん芸大大学院生のMさんが行ってみたいと言うので会館のロビーで待ち合わせて来たら、父親もすぐにきて合流。これなら何も僕が一緒に来なくてもよかったのに・・・・・・・。(上の写真は、写真家の神立尚紀さん、酒井孝彦さんと東京工芸大学の学生たち)
授賞式・レセプション終了後、有楽町駅前の僕が行く漁師居酒屋へ水越さんと市原さんと3人で行った。3人で飲むのは新宿のション便横丁で深夜まで飲んで以来。もう十年ぐらいはたとうか、よく市原さんとは会うのだがなかなか飲みに行くという機会はなかった。彼は水越さんを僕と同じように写真家として尊敬しているとさかんにそのことを話していた。何故自分が認め、目標としているのかと・・・・・・・。男三人で愉快な酒であった。僕も久々の旨い酒を飲むことができた。2人の先輩写真家の話を聞いていることが何よりの酒の肴となるのであった・・・・・・・・・。