写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.412] 2012年1月24日 都心に雪が舞うなか、”新海均さんの『深沢七郎外伝ー淋しいって痛快なんだ』(潮出版社)の出版を祝い、励まし、励まされる会”に出席した・・・・・。

1月23日、都心に本格的に雪が舞うなか、「新海均さんの『深沢七郎外伝ー淋しいって痛快なんだ』(潮出版刊)の出版を祝い、励まし、励まされる会」に出かけた。新海さんとは20数年の付き合いで、光文社の月刊「宝石」時代からカッパノベルス副編集長時代を編集者として、そして俳句仲間として付き合ってきた。彼の故郷・信州佐久の実家にも泊まりにいったこともある。同時代人として何となく気が合ったのだ。その彼が2年ほど前に突然と光文社を退職してどこかに潜っていたと思ったら今回のノンフィションを取材し書いていたのだった。新海さんとも久しぶりだったが、この会の発起人の人たちとも久々に」会えると思って出かけたのである。発起人は嵐山光三郎、斉藤慎爾、白石かずこ、テリー伊藤、ねじめ正一、冨士真奈美、水野真紀、道浦母都子、吉行和子さんたちなどである・・・・・・・。 

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最初にあいさつに立ったのは、新海さんの俳句の師匠、結社「未来図」主宰の鍵和田柚子さん。僕も以前はずいぶんとお世話になった。僕の写真展にも何度も来てくれた。ご夫婦と一緒に隅田川の花火大会に行って句なども捻ったこともあった・・・・・・・。

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前通産大臣の海江田万里国会議員も昔、音羽町界隈で飲み遊んだ仲だっとエピソードを語った・・・・・・・。

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乾杯の音頭をとった吉行和子さんと冨士真奈美さん。右端は俳人の角谷昌子さん。吉行さんは以前2度ほど撮影したことがあり、覚えていてくれた。冨士さんとも句会でご一緒した以来だった・・・・・・・。角谷さんは俳句仲間だが、彼女はいま気鋭の俳人として注目されている・・・・・・・・・。

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詩人の白石かずこさんは、新海さんと一緒に深沢さんを訪ねたときに作った詩を朗読した。白石さんとは何度もお会いしているが、忘れられないのは新海さんと白石さんの家を訪ねて撮影したことだ。「宝石」のグラビアに5ページほど掲載した。2~30センチぐらい顔に迫って目を中心にアップで撮った写真を白石さんは気に入ってくれた思い出がある・・・・・・・・。

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作家の志茂田景樹さんを囲んで。右となりは俳人で「炎環」編集長で、江戸ソバリエで、NPO法人神田雑学大学理事長もしている吉田悦花さん。僕が以前月1度のペースで開いていた「新宿・ボルガ梟句会」のメンバーだった・・・・・・・・・。

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 ミュージシャンの三上寛さんは、深沢七郎の詩をアカペラで歌った・・・・・・・。

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 新海さんと鍵和田先生を囲で「未来図」同人の女性たち・・・・・・・。

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写真家の橋本照嵩さんと吉田悦花さん。橋本さんとも10数年ぶりぐらいの再会だった。彼は俳人たちの肖像を撮りつづけている・・・・・・・・。

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 詩人のねじめ正一さん。彼とは月刊「宝石」で”新港町ブルース”という連載をしたことがあった。僕が写真で彼が詩を担当するという企画で、北海道からはじまり横浜まで来たときに突然ストップとなった。ねじめさんが写真の方がインパクトがあって詩が負けてしまう・・・・・・というような理由だと担当編集者から聞いた。僕の俳句の師匠のボルガの主人・高島茂とねじめさんのお父さんがとても親交が深く、俳句の仲間ということもあり、ボルガにも良く見えていたのだ・・・・・・。しかし”新港町ブルース”は完成したら歌手の森進一に歌ってもらおうなどとみんなで意気込んでいたので残念ではあった・・・・・・・。

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国会議員の有田芳生さん。そういえば今日から通常国会が始まったのだ。有田さんとは彼が雑誌の編集者時代からの知り合い。僕がときどきその雑誌のグラビアをしていたのだ。その後も池袋にある沖縄料理屋「おもろ」で何度か会ったことがあった・・・・・・・・。国会議員も両手に華で少し照れくさそうだね。右は俳人の石地まゆみさん・・・・・・・・・。

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 200名近い出席者にたいしてお礼の言葉をのべる今夜の主役・新海均こと新海あぐり(俳号)。今回の著書はまだ読んでいないが、評判はいい。これを契機に物書きとしてスタートする決意がひしひしとあいさつから伝わってきた。がんばれ~あぐり! また旨い酒を呑もうぜよ~☆

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 池袋駅西口から1分もかからない路地にある沖縄料理屋「おもろ」にはかれこれ30年ほど通っている。昭和23年創業だから創業64年になる。池袋界隈、いや都内でも一~二番の沖縄料理店の老舗だろう。この昭和の雰囲気が漂う店内は、いまや沖縄にさえ少ない。僕は大好きな店だ。新海のパーティを切り上げて、雪の中、久しぶりに寄ってみた。あいにくの天気なので交通が不通になることを恐れたのか客は誰もいなかった。御陰で大将とゆっくりと飲みながら話せた。彼の代で店を閉めることになるというが、大将は死ぬまで店は続けるというので、僕も死ぬまで通うよと約束したのだ・・・・・・・・。昔はここの2階で俳句会や飲み会をよくやったものだが、最近はほとんど僕一人でくることが多くなった・・・・・・・。

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大雪のなか駅に向かっていると画家で音楽家の美崎大洋夫妻と会った。奥さんは琉球舞踊家の陽子さん。沖縄出身だ。2人ともまだ「おもろ」に行ったことが無いと言うのでこんど案内することにした。駅前の安酒屋に入って軽く一杯やって別れた。最寄駅に着くと都内とは雪の積もり方違っていた。すでに10センチほどの積雪だった。自転車では危ないと思いつつ、明日また取りに来るのは面倒なので自転車で帰った。田舎で雪の中をよく自転車で走ったからバランスの取り方は体が覚えていた。無事転倒しないで帰宅できたのでした・・・・・・・・・・。

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