写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.380] 2011年11月10日 立冬が過ぎ、あの東日本大震災が発生してから丸8ヶ月間。残された己の人生、生命と、どう向き合っていくのか考察する日々・・・・・。

立冬も過ぎ明日11月11日で、東日本大地震がおきてから丸8ヶ月間となる。いまだ多数の行方不明者があり、仮設住宅などで避難している人々は無数だ・・・・・・・。 一日も早い行方不明の方々の発見を祈るばかりである。  合掌

今朝のニュースではトルコでまた地震が発生し、現地でNPOの難民救助活動をしていた日本人2人が倒壊したホテルに取り残されているという外電が飛び込んできた・・・・・・。全宇宙のなかでも稀に見る美しい星・地球は、人類だけのもではないのは言うまでもない。人類よりも遥か以前からこの星に生息してきた生物は数限りない。なのに人類は一体どれだけの生命体を絶滅させてきたのか、自らの欲望を満たすだけのために・・・・・・。そしてこれからも絶滅させ続ける。 もういい加減に眼を覚まさないと本当に手遅れになる。人類が滅亡するだけならまだしも、この美しい地球そのものが崩壊していく危機が迫っているのだ。いま、世界でおこりつつある温暖化をはじめとしたさまざまな影響による自然現象は、けっして偶発的に起きているのではないと危惧しているのは僕だけではないだろう・・・・・・・・。

 

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(2010年夏 岩手山)

昨日は、市がおこなっている特定健康診査と、ついでに肺がん、大腸がん、前立腺がんの検査もおこなってきた。毎年おこなっている検査だがまあ、一種の気休めにはなる。僕は毎月3つの病院で定期的な検査をしているから安心はしているものの、淋しいかな最近とみに体全体が老化しているのを実感している。本人はまだ気持ちだけは2~30代のつもりでいるのだが、実際の身体と内臓の器官の年齢は、70歳を越えているという結果を医師に突きつけられて正直がっくりしているのだ。「なに、こんな器械いいかげんで当てになんかなるもんか~。あっしは先月も世界の屋根・チベットを旅してきているんですぜ~」と若い看護婦もいる手前、強がりを言ってみた所、病院を一歩出て木枯らしにさらされたとたんに、現実に引き戻されて不安になるのである。

皆さんも僕も、寄せる歳にはどうしたって抗うことはできやしない。歳相応の生き方をする時期に来ているやもしれません。 酒も、食も、旅も・・・・・・ね。 自然体の生き方が真に求められている年代になったのだろう。残された己の人生をどう生きていくのか、この命をどう全うしていくのか、考察する日々だ。 今年のお酉様は三の酉まである。昨年は行けなかったので今年は出かけてみようかと思っている・・・・・・・・。

 

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(2010年夏 盛岡・さんさ祭りで)

 

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