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[no.358] 2011年9月23日 東チベット、12日間の取材より無事戻る。101年前、上州出身の探検家・矢島保治郎が単身ラサへ向かった道を辿る旅ーはじめに

 

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(標高5000メートルに迫る海子山峠近くにあるチベット村。背後には6000m級の山々が並ぶ)

9月22日夜、12日間の東チベット(カム地方)取材から無事戻った。全行程の半分以上が標高4000メートルから5000メートル弱という高地の上、2000メートルの差がある深い渓谷を走るという悪路の連続。正直、体中がガタガタになるほど疲れた。もちろんこうしてブログを書いていても背中から腰、膝に時々激痛が走る

 

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(四川省の成都からラサへとつながる国道318号は、川蔵公路と呼ばれている。康定から雅江へ向かう最初のの峠、折多山峠4298メートルは深い霧に包まれていた。自転車で旅をするのがいま、中国の若者の間でブームとなっていて、旅の途中、ずいぶんと出会った)

今回の旅は来年生誕130年を迎える上州出身の明治の探検家・矢島保治郎が101年前に単身辿った道を巡る旅である。その道は、はるか遠く今回はその一部を辿ったにすぎない。しかし100年経って、車を使ってその道程を辿っても非常に厳しい旅であった。同行の5人の内3人は高山病で苦しんだ。

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(カズラ山峠4778メートルでであったチベット族の青年。オートバイで遊びに来たという。ここらあたりになると空気は薄く少しでも激しい動きをするとすぐに苦しくなった)

そのレポートを数回にわたって写真を中心に紹介しょうと思っている。ことわっておくが、メインは35ミリフイルムと6X4.5のフイルムカメラで撮影した。50数本撮った。このブログにアップする写真は28ミリレンズ付きのデジタルカメラで撮影したものだ。だから7000メートルを越す山岳などの写真のアップや可憐な高山植物の花のアップなどは残念ながらここでは紹介できない。またの機会を楽しみにしてもらいたい・・・・・・・・。

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(チベット自治区との境となる金沙江に近い街・丹塘への最後の峠となる海子山峠を少し下った場所で同行者の記念写真。右端が現地ガイドをかって出てくれた中国の写真家で探検家の烏里烏沙君)

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