5月20日、家を午前9時に出発、成田空港へ向かった。14時35分発ハバロフスク行き、ウラジオストック航空8830便に乗るためだ。この旅を一緒にするのは、作家の重松清さんと新潮社のO編集者だ。7月刊行のとんぼの本の新シリーズ『宮沢賢治 雨ニモ負ケズという祈り』の取材のためだ。この本の巻頭に直木賞作家の重松清さんのサハリン紀行を載せるという企画である。僕はもちろん名前は存じていたが直接会うのは初めだった。生まれが同じ岡山県ということで何となく親しみは持っていた。XF8830便は定刻に成田空港を離陸した・・・・・・・。
5月21日、16時20分。日本を発って約30時間、ようやく目的地のサハリン島に到着した。辺りの山々は真っ白で雪が降っている。北からの烈風が冷たくハバロフスクとは10数度の差がある。空港に出迎えてくれたのは、本業は日本で言うと海上保安庁の緊急事態要員のような仕事をしていて、今回はアルバイトで通訳兼ガイドを務めてくれるアルック君(44歳)。朝鮮民族の奥さんとに2人の女子があるという。旧樺太時代の歴史やロシア・日本文学にも造詣が深く、ガイドとしては優秀だ。酒の飲みすぎがたまに傷ではあるが、それはこちらのメンバーだって負けてはいないからお互いさまではある。この日の夕食は昨夜のうっぷんもあってかご覧の通り。店員さんも目を丸くして驚いていたので~る。地元サハリン料理、ロシア料理、韓国料理と来たもんだ~☆☆☆