上州から戻った翌日の5日は、友人たちの写真展を巡った。午後5時からは四谷ポートレートギャラリーで熊切圭介さんのオープニングパーティが開かれるので、その前に2つの写真展を見ようと出かけたのだが、時間の都合で、渡辺幸雄写真展「Mountain Harmonyー光の協奏曲」が見れなかった。今年のキャノンカレンダーになっている作品を中心にした写真展だ。銀座では12日まで。その後、全国を巡回する。まず、見たのは新宿・ペンタックスフォーラムで17日まで開催している竹内トキ子写真展「富士山」である。初日だったので本人がいたので、しばらく富士山について話した。彼女は日本写真家協会の会員であるとともに日本写真家ユニオンのメンバーでもある。写真の師匠は竹内敏信さんだ。僕が「富士では先生を越えたね」と言うと「先生は日本中、世界中を撮っているけど私は富士だけだから・・・・・」と苦笑いをしながら答えた。一昨年、太宰治の取材で富士山を何度か撮りに行ったが本当に気象条件が難しく、行ったら直ぐに撮れるものではないことをつくづくと思い知ったのだ。