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[no.257] 2011年1月6日 新春写真展めぐりー熊切圭介写真展「運河」、竹内トキ子写真展「富士山」。啄木没後100年記念☆写真スケッチ集『啄木への旅』のデザイン打ち合わせをする・・・・。

上州から戻った翌日の5日は、友人たちの写真展を巡った。午後5時からは四谷ポートレートギャラリーで熊切圭介さんのオープニングパーティが開かれるので、その前に2つの写真展を見ようと出かけたのだが、時間の都合で、渡辺幸雄写真展「Mountain Harmonyー光の協奏曲」が見れなかった。今年のキャノンカレンダーになっている作品を中心にした写真展だ。銀座では12日まで。その後、全国を巡回する。まず、見たのは新宿・ペンタックスフォーラムで17日まで開催している竹内トキ子写真展「富士山」である。初日だったので本人がいたので、しばらく富士山について話した。彼女は日本写真家協会の会員であるとともに日本写真家ユニオンのメンバーでもある。写真の師匠は竹内敏信さんだ。僕が「富士では先生を越えたね」と言うと「先生は日本中、世界中を撮っているけど私は富士だけだから・・・・・」と苦笑いをしながら答えた。一昨年、太宰治の取材で富士山を何度か撮りに行ったが本当に気象条件が難しく、行ったら直ぐに撮れるものではないことをつくづくと思い知ったのだ。

 

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少し遅れて熊切さんの写真展会場に行くとエレベータでばったりと野町和嘉・榎並悦子夫妻と一緒になった。会場はすでに満員で写真をゆっくりと見れる状態ではない。しかし、熊切さんがこの10余年間、東京にある運河40余りを八ッセルの6x6版のモノクロフィルムで撮ったものなので、何とか見て廻った。会場には熊切さんが副会長を務める日本写真家協会の面々をはじめ、写真業界の方々もたくさん見られていた。田沼武能JPS会長、昨年文化功労賞を受賞した細江英公さん、白川議員さん、立木義浩さんをはじめ高名な写真家が大勢来ていた。ポートレートギャラリーを運営している(社)日本写真文化協会の大石会長が「小松さん熊切さんと一緒に撮りますよ~」と言うので1発撮ってもらったのが上の写真。それにしても2人とも少し笑い過ぎではないだろうか・・・・・・・・。

2月に発行する石川啄木没後100年記念・写真スケッチ集「啄木への旅」のデザインを担当する塩崎亨君と新宿中村屋で6時半から打ち合わせをすることになっていたので会は早めに失礼をした。この企画は、昨秋盛岡市渋民の、石川啄木記念館を訪ねた時に、学芸員の山本玲子さんと話をしていて突然に決まったことである。僕は26年前の啄木生誕100年の時にも実は記念写真スケッチ集を作っている。今回は短歌・石川啄木、文・山本玲子、写真・小松健一の3人でのコラボレーションだ。彼女が記念館に勤めはじめの頃からの付き合いだからもうずいぶんとなる。2人で考え、制作、販売までやろうと言うのだから愉快なわけがないはずがない。5000冊売り切れたら温泉でも行ってゆっくりと飲もうね・・・・などと捕らぬ狸の皮算用をしているのだ。・・・・・・話を元に戻すが写真家となる前までは、流行3Dデザイナーとしてバリバリに活躍していた塩崎君に彼の感性を見込んで依頼したのだが、快く引き受けてくれた。打ち合わせを終えた後、2人で新年会をやろうと久しぶりに「ぼるが」へ行って飲んだ。呑べぇ横丁の岐阜屋にもちょくら寄ってから帰宅の徒についたのだった。 塩崎君もふくめた4人組みのコラボに乞うご期待あれ!!☆!!

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