写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.248]  2010年12月19日 「第60回記念 流形展」を観て、蕎麦を食うて、子規庵で一句ひねった・・・・。「銀座村友の会・忘年会」で出会った娘さんと呑んべぇ常連の友よ~。新しい年も幸あれ☆!!

庭にある4本の山茶花の樹がいま、満開だ。日曜以外は家の前で住宅建築工事がおこなわれていて朝から職人が入り騒音もあるのでリビングのガラス戸は空けなかったので、山茶花がこんなにも咲いているとは気づかなかったのだ。さっそく小枝を数本切って部屋に飾った・・・・・・・。

SDIM1076.JPG

SDIM1084.JPG

 

昨日は友達の七宝工芸作家の斉藤芳子・恵美子親子が会員として出品している上野の森美術館の「第60回記念 流形展」に出かけた。行ってみたら写真部門もあり、その顧問が竹内敏信さんで委員には僕の昔の教え子もふくめて知っている人たちが何人かいた。絵画、写真部門はさーっと流して工芸作品をじっくりと見た。というよりも一番見ごたえがあり、面白くもあった。ちょうど娘さんの恵美子さんが会場いて、芳子さんも来ているとのことであったが、表彰式に役員として出席しているというのでよろしく伝えてもらった。僕が上野に来たら寄る蕎麦屋が鶯谷にある。公園を抜けて鶯谷まで冬日の中を歩いた。その店は昭和21年創業だから65年間この地で営業していることになる。「御手打天下御免・貸席公望荘」という店だ。ここの鴨せいろが旨い。板わさをつまみに焼酎のそば湯割りで一杯ひっかけて根岸の子規庵へ向かった。

 

SDIM1091.JPG

SDIM1096.JPG

 

昼からやっている立ち飲みなどの小さな店が並び、恋人たちが行き交うホテル街のなかの路地を通って何年かぶりに子規庵に行ってみた。いままで数回来たことはあったが人がいたことはまずなかった。しかし今回はちがった。現在、NHKで放送されている「坂の上の雲」の影響だと思うが、あの小さな子規の家に人がつぎつぎとわんさと押し寄せていた。僕は500円の参観料は払ったがとても部屋のなかに入れる状況でなかったので、寒かったが庭で小1時間ほどぼーとしていた。カメラの撮影は外も中も一切禁止だという。以前はもちろん自由に撮れた。僕はそこにいた係りの人に何故だめなか聞いてみた。彼は「よくわからいが、最近はデジカメで撮ってみんなインターネットなどに載せるからだ」と言う・・・・。「ビジネスでなく純粋に子規庵に行って感動したと写真入りで紹介するのはいいのでは・・・・」と僕がいうと何も答えない。僕はコンパクトカメラで何枚か撮ったが誰も何も言わなかった。他にも一眼カメラで撮影している人もいたがやはり注意をされていなかった。至る所に「撮影禁止」の看板を掲げているのだから、その理由を明確に示すべきと思った。プリプリ・・・。体が冷えたので、一杯と思って入った店は、肴も酒もまるで日本の居酒屋であったが驚いたことに中国の若い夫婦がしている店だった。がんばって勉強して、味つけや日本語、風習も覚えたという。牡蠣の燻製と山芋の取り合わせを肴に芋焼酎のお湯割を3杯も飲んでしまった・・・・・。

 

SDIM1098.JPG

銀座に出て水谷章人さんのスキーの写真展を見て、写真弘社へポジの現像の上がりを取りに寄った。そして今日の目的でもあった「銀座村友の会」の忘年会へ顔をだしたのである。5年ほど前に閉めてしまった銀座の居酒屋の常連客の懇親会だ。僕もずいぶんと通ったが、店ではあんまり客と話をしたことがなかったので数人以外は知らない人ばかりだった。僕の席の前に座った女性に「君も行っていたの・・・?」と聞くとお父さんとお母さんに連れらて子どもの頃から来ていて、築地直送の刺身を良く食べていたという。現在20歳。来春から家の近くの幼稚園の先生になることが決まっていると若いお母さんが微笑みながら教えてくれた。若いということはそれだけで美しい、宝ものだ。お湯割を作ってくれたり、つまみを皿に取ってくれたり優しくしてくれたので、お祝いに酔っ払いおじさんが何枚か写真を撮ってやるね~。などと言ってパチリ!。未来ある彼女の前途をはじめ、酒飲み常連のみんなにも新しい年は幸多かれと祈るばかりである・・・・・・・・。彼女とお母さんにも断わったうえで若い女性ポートレートの4連発だぁー!!☆☆☆☆

 

SDIM1100.JPG

SDIM1109.JPG

 

SDIM1105.JPG

SDIM1103.JPG




 

このウェブサイトの写真作品、文章などの著作権は小松健一に帰属します。無断使用は一切禁止します。